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水生生物由来の言葉たち

古来より、大事な食料である魚を筆頭とした水生生物。
ならば言葉の由来になっていても不思議ではなかろうと調査開始。
釣り上げた言葉たちをご紹介します。


粗捜し/粗探し(あらさがし)

他人の欠点や過失を、ことさらにさがし出すこと。また、そうして悪口を言うこと

デジタル大辞泉

由来は、

諸説ありますが、”粗”は元々魚などから身を取った残りの頭や骨であり、そんな骨に少しばかり付いた残り物の身の事です。それを「粗汁」として料理にする様になり、残った身を探して食べる事から「粗を探す」と呼ばれ始めたのです。

https://www.tutitatu.com/

この記事の「あらさがし」はご勘弁ください。

グレる

生活態度が地道でなくなる。不良化する。

精選版 日本国語大辞典

由来は、

グレるは「ぐれはま」の「ぐれ」に活用語尾「る」を付けて動詞化した語である。
「ぐれはま」は、「ハマグリ」をひっくり返して成った語「ぐりはま」の転である。
これらの語は、ハマグリのを貝殻ひっくり返すと合わなくなることから、物事が食い違うことを意味していた。
食い違う意味から、社会と合わない反対の行動をとることを「グレる」と言うようになった。

https://gogen-yurai.jp/gureru

てっきり「グレー化する」とかの略だと思ってましたが、まさかのハマグリ。

にべもない

愛想がない。取り付く島もない。

デジタル大辞泉

由来は、

にべもないの「にべ」は、スズキ目ニベ科の魚の名前。
ニベの浮き袋は粘り気が強く、接着剤の原料として使用され、「膠(にかわ)」や「にべにかわ」と呼ばれた。
粘着力の強さの意味から、「にべ」は他人との親密関係を意味するようになり、ひどく無愛想なことを「にべもない」や「にべない」と言うようになった。

https://gogen-yurai.jp/nibemonai/

「ニベ」は高級蒲鉾の材料として知る人ぞ知る魚だそうです。

かまとと

わかりきっていることなのに知らないようなふりをすること。また、その人。

精選版 日本国語大辞典

由来は、

かまととの「かま」は「蒲鉾(かまぼこ)」、「とと」は幼児語で「魚」のことで、漢字では「蒲魚」と書く。
蒲鉾が魚から作られることを知らないふりして、わざとらしく「蒲鉾はトトからできているの?」と聞いたことから、「かまとと(かまととぶる)」という言葉が生まれた。

https://gogen-yurai.jp/kamatoto/

現代では「かまとと」ぶっているのではなく、本当にカマボコが魚からできてることを知らない人が結構いそうです。

サバを読む

物を数えるとき、実際よりごまかすことをいう

精選版 日本国語大辞典

由来は、

サバは傷みやすい魚で、数も多かったため早口で数えられ、実際の数と合わないことから、いい加減に数を数えることを「サバを読む」と言うようになり、数や歳をごまかす意味に転じたとする説が定説となっている。
その他、サバを読むの語源には、小魚を早口で数えることをいう「魚市読み(いさばよみ)」から転じたとする説。
魚のサバの語源には、数の多いことを意味する「さは」から転じたとする説があることから、「サバを読む」も同源とする説がある

https://gogen-yurai.jp/sabawoyomu/

あと10年ぐらいしたら「サバ」って「サーバー」のこと? と聞いてくる人が出てきそうです。


今回は以上です。
予想を外して一つも見つからない、いわゆるボウズにならなくて一安心。
なかなかの釣果でした。

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