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永守重信氏の「成し遂げる力」を読んで|時代錯誤にも見えるけど大切な教えもある

日本電産創業者である永守重信氏の「成し遂げる力」という本を読みました。

読んでみた感想は、当時だからできたかもと思うところはある。でも「成し遂げる」にはそれなりの無理をしてみるのが必要だよねということを感じました。

特に印象に残ったところをピックアップしていきます。

理不尽な採用基準|現実は理不尽さに生き残った人たちが支えている

有能な人材を確保するために、今だとかなり問題となりそうな採用方法ととられたこともあったようです。例えばこんな採用方法です。
・最も早く飯を平らげた人から採用
・面接に早く来た人から採用
・マラソンをして一番早い人から採用
・声が大きい順での採用

今こんなことした日には、SNSで即拡散されて叩かれてしまうこと間違いなしの採用方法です。しかし、現在の幹部社員はこれら採用で入ってきた人が多いのだとか。内部の事情はわかりませんが、根性論も今はナンセンスとなっていますが、全部が全部ホワイトで行けるほど世の中甘くないのかなと思いました。

「と金」を育てる人材採用と育成

引用:日本将棋連盟より

先ほどの理不尽な人材採用のベースの考え方かもしれまん。優秀な人材に越したことはないのですが、そもそも優秀な人材は一握りです。将棋の駒と同じように大多数は「歩」なのです。

「歩」は将棋のルールでは、前に1マスしか進めない最弱の駒です。しかし、この「歩」も敵の陣地まで生き残ると「と金」になります。

「と金」になると「金」という駒と同じ動きができるようになるのです。
「金」は「王」を守る最強の駒の一つです。

その様から、「やる気」のある人を採用して、長い目でみることで育てることで会社の屋台骨を支える人材を育てていったとのことです。また学校の成績が良いのではなく、成績は悪くても「これだけは人に負けない」というこという人は強いようです。

現在は即戦力の社会ですが、仕事になると能力だけあっても一朝一夕にはいかないことが多々あります。粘り強さは仕事をしていくうえでも今での大事なことなのでしょうね。

急行電車の方が速く到着できても、普通電車に乗る選択

鉄道ひとつとっても、鈍行もあれば特急もあり、行ける方法はさまざまです。コストが多少かかってもいいので速く行く方法を選ぶのなら、目の前の鈍行に飛び乗るよりも行くよりも、少し待って急行に乗るという選択をするでしょう。たぶんほとんどの人が特急を選ぶと思います。

しかし、永守さんは鈍行をあえて選ぶようです。その理由は、たどり着くという観点だと一番確率が高いからのようです。

速く到着するのではなく、誰よりも早く近くまで移動できていることが重要なのだそうです。ことわざで「一寸先は闇」という言葉があります。

少しでも近づく方が、何かあっても対応がとりやすくなる考え方です。たとえば電車で人身事故が起きてしまったらとしたらどうでしょうか。特急は動きません。一方先に鈍行で少しでも早く行った人はそこから先へも行けるかもしれませんし、遠くで待っている人よりも早く対応をとることができます。

全てのものには当てはまらないと思いますが、危機管理の観点からは参考にすべき考え方だと思いました。

まとめ:糧になる教えがたくさん得られたので生活に活かす

偉人の本は、その人の成功談なので一般には当てはまらないとよく言われます。ただ、聞く価値はあるなぁと思いました。自分の今後の糧にできる考え方が学べてよかったです。

#3行日記 :思い続けると成せること

昨日は、時間がかかったけど1つ完了できました。1か月くらいtodoリストに入っていたものも、気にしていると時間がかかってもできるのだなぁと思った。一歩進んだのでまた一歩すすめるのだ


【自分用メモ】今後の自分のためにメモ

消すのがもったいないので、自分用のメモとしてしたためます。結果ネタバレすみません。

・困難は必ず解決策をもってやってくる。
・絶対に首にしない。賃金カット、無駄カットは徹底してやった。人が大事
リーマンショックの時もコストカットで乗り切り、人の削減はしなかった。
・相手の製品は買ってきて、しっかり研究する。まねるだけではなくて、新たな価値を付加して相手を抜き去る。
・時計に長針・短針はいらない。時間を忘れるくらいでなければだめ、できるまで努力する姿勢が大切
・気概と執念|不可能と思ったことも部下がもう一度やってみますというまでやめない(パワハラと言われそうだが)
・運を呼び寄せるのは、血のにじむような努力をしてきた人。人は裏切るが努力は裏切らない。頭を回転して努力を続けた人に神様は微笑む
・失敗したら責任をとって辞めるは武士道が悪影響となっている。本当の責任を取るとは、失敗を糧に学び、今以上の成果を得ること。
・人がついてくるときは、この人についていけば飯が食っていけるかが判定ポイント
・戦国時代は「皆の者我に続け」で大将が先頭に立って敵の首を取りに行った。しかし時代を経るごとに大将はどんどん後ろに下がり現代は最後尾。

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