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会社を辞めて100万円の学費を払い入学した”映像”専門学校で挫折し、クリエイターになれなかった僕が、今、“動画”編集スクールを作る本当の理由。

どうも石澤です。最近、歳のせいか時間が経つのがあっという間です。気づいたら、前回の更新から1年近く経ってしまうなんてことがあるんですか……。

言い訳はさておき、こうして更新を怠っている間に、5Gサービスの開始やアメリカ大統領選などがあり、今まさに世界が新しい時代へとシフトしようとしています。

そしてなんといっても、コロナ禍という前代未聞の事態。誰にとっても忘れられない歴史的な年になるであろう2020年、僕がnoteを更新できずにいたのは「PLAYBACK(プレイバック)」という、来年2月にスタートする動画編集スクールの開講に向けてバタバタと動いていたためです。

「どうしてこのタイミングで?」
「え、映像じゃないの?」
「なんで動画編集?」
「なぜEPOCH石澤が?」

そんな疑問を稀に抱かれる方もいるかと思うので、今回はこの学校を始めようと思った理由を語らせてください。はい、はっきり言ってこの記事は全力のPR記事です。だいぶ久しぶりの更新で、しかもPR記事で恐縮ですが、どうか最後までお付き合いいただけたら幸いです。

100万円を支払って通った映像専門学校での圧倒的な挫折。

小中高生のときから勉強も運動もダメ、好きだった人にも全くモテない、そんな暗黒の学生時代を過ごした僕、石澤の人生を変えてくれた「ファッションと映像」。その2軸を基本に就活をした後、新卒で入った憧れのファッション業界は処世術と見えない先行きを不安に感じ、もう1つの軸である「映像業界」に入ろうと一念発起して会社を退社。社会人から学生になり、1人暮らしの実家から毎日1時間かけて通い始めた「映像の専門学校で味わった、無慈悲なまでの挫折と自分の人生の目標を失う絶望感」。この出来事が今回の動画編集スクールが始まるプロローグでした。

作りたいものはある。しかし、ツールとボタンの宇宙がクリエイターへの道の邪魔をする。

学生時代から憧れた映像クリエイターになるため、人生をやり直すつもりで入学した映像の専門学校。3DCGを学ぶ僕が何に挫折したかというと、表現したいものがあるのに対して、そこまでたどり着く迷路のような困難さにです。

3DCGソフトって、やたらとボタンが多く、それを覚えるだけでも大変なのに、その中のボタンを押すとさらに膨大なボタンがマトリョシカのように出てくる。大げさにいうとまるで小さい宇宙です。男の子って宇宙大好きじゃないですか、これは最早DNAにしみ込んだレベルで……。w 

そして、ご多分に漏れず僕はこのボタン全部を押して機能を把握し、一つひとつ理解しなきゃ先に進めない……。面倒な性格なんです(そういえば、僕の息子もいつも家のボタンを笑いながら押しまくってます……)。

だから僕は、この宇宙に潜むボタンの誘惑に負けて寄り道をしてしまい、作りたい制作物というゴールにたどり着くことができませんでした。作りたいと思う作品の構想とアイデアは明確にあるのに、僕には3DCGソフトという宇宙は広すぎて深い闇でした。

学校卒業後は絶対にCGクリエイターになりたかったし、この頃はまだ26歳と若くて体力もあったので、CG制作に必要なさまざまなソフトを身につけるために、CG制作会社でバイトをし、学校と実家とCG会社を往復するCG漬けの日々を過ごしていました。

しかし、映像業界は甘くなく、映像とCGだけの1年を過ごしたのに結果的に映像制作業界にクリエイターとしては就職できませんでした。
契約満期終了という形で納めてくれましたが、勤めていたバイトも実力不足で実質状の「クビ」に。当時の上司と先輩2人が、こんな僕のために開いてくれた送別会の会場の「汚い居酒屋」でのぬるいビールと乾いた焼き鳥の皮の屈辱の味は今でも鮮明に思い出されます。

専門学校や美大・芸大をはじめとしたクリエイティブのスキルを学ぶ学校は、作品や制作物を至上主義に、それを高いレベルで作り上げられないと業界でのキャリアを築くことができない状態になっていると、クリエイティブの会社をやっている今だからこそ痛感します。

僕はそれ自体に違和感を感じますし、12年前の居酒屋に今の自分がたまたま居合わせることがあったら、当時の自分に「お前はまだまだ映像業界で働くチャンスがあるぞ!」と言ってあげたいと思ったんです。

学校で育成する人材と、現場が求める人材は違う。実社会とのミスマッチをなくしたい。

その後、僕はクリエイターを諦めて偶然流れ着いのは、クリエイティブカンパニーの経営者という現在の立ち位置です。クリエイターのサポートという視点から映像制作のリアルを目の当たりにする中で僕が今思うのは、12年たった今でも学校と現場には大きなミスマッチが未だにあり、自分のような挫折してしまった人に、これまで培ってきた努力を必要としている場所を教えて、一度枯れてしまった可能性を開花させてあげたい、ということです。

なぜなら映像制作現場では、手作業での背景の合成や人の肌のレタッチ、CGのモデル制作、TV番組のオープニングタイトル制作、YouTubeの編集など、様々な形態でそれぞれに特化した技術が求められている現場があります。実際のプロは、僕のように作りたいものや企画力はあるけれどCGや編集が下手な人と、特に表現したいものはないが編集技術やCGスキルに習得に取り付かれたした人たちがタッグを組み、YouTubeやTVなどで話題になる動画や映像を産み出しているという事実があるからです。

1人で素晴らしい作品を作ることができることも素晴らしいけれど、どれか1つだけが得意な人でも動画・映像業界では人材不足で十分その能力を求められているし、スマートフォンや5Gが隆盛極める時代において、そのニーズと渇望は増す一方となっています。

だからこそ、ツールは使えるのに目的がない、目的があるのにツールを使いこなせない、そんな不器用なクリエイターの卵たちが救われる学校を作りたい。それが「PLAYBACK」開講に込めた僕の一番の思いです。

編集に特化したスペシャリストを育てる「PLAYBACK」とは?

さて、死ぬほど長かった前置きはさておき、本題の「PLAYBACK」のご紹介をさせてください!

この学校では、吉本興業の芸人さんが提供してくれた素材を使って、編集技術を中心に学んでいただきます。動画をまるっと1人で作り上げるのではなくて、目指すべくは、編集技術に特化した専門的なスペシャリストの育成です。

以下に、学校の特徴を6つ挙げてみたいと思います。

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1.著名タレントの動画素材を使用して課題制作ができる
吉本興業全面協力のもと、プロのパフォーマー(芸人)の動画素材を使って実際に編集作業を行います。従来の専門学校とは違い、「PLAYBACK」では実際の仕事と同じ感覚で、演者(やクライアント)の要望に応えるためにはどうすればよいかをポイントに、授業を進めていくので、より実践的なスキルが習得できます。

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2.最前線で活躍しているプロの講師陣から学べる
UBER EATSやPS4や日向坂46の映像を手掛けるUkyo Inabaさんや宇多田ヒカル、RADWIMPS、サカナクション、EveなどのMVやステージ演出を手掛ける平井秀次さん、米津玄師やあいみょん等のMV編集を手掛ける山本徳さん、LiSAや花譜らのライブ演出を手掛け若い世代に支持を集めるUDONさんなど、動画・映像業界の最前線で活躍する現役クリエイターが勢揃いしています。

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3.優秀作品は実際にパフォーマーのYouTubeチャンネルから動画が公開されるかも
1.で編集した芸人さんの動画ですが、最優秀作品は実際に芸人さん本人のYouTubeチャンネルから公開されます。自分の編集した動画を実際に「納品」するところまで在学中に体験できて、さらにその動画が世界中に公開されるというのは、「PLAYBACK」でしかできない経験だと思います。

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4.多数のオフィシャルサポーター企業や運営会社から仕事のオファーが来る可能性も
さまざま企業からサポートしていただいているため、在学中はもちろん卒業後も仕事や採用の案内を随時行います。卒業したらそこで終わりではなく、常に仕事に繋がる機会を作っていければと思っています。

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5.受講生同⼠が繋がるコミュニティに参加できる!
「PLAYBACK」で編集を学ぶ同志達と繋がるコミュニティ(非公開Facebookグループ)をご用意しています。そこでは、授業や課題での不明点のサポートはもちろん、オフィシャルサポーター企業からの採用情報をいち早くご案内したり、案件・お仕事での編集依頼もさせていただく予定です。

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6.動画・映像業界で活躍するプロデューサーやディレクターと出会えるチャンス!
「PLAYBACK」ではオンライン、オフライン両面でサポーター企業や動画・映像業界で活躍するプロデューサーやディレクターと出会える懇親会を定期的に開催していきます。現役の学生は勿論ながら、卒業生も参加可能です。

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「PLAYBACK」で選べる2つのコース

次に実際にPLAYBACKで学べる2つのコースのご紹介です。

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基礎編集から学べる「実写編集コース」
実写編集コースは撮影した動画をソフト(Adobe Premiere)を使用して編集する基礎編集学習からスタートし、パフォーマーが撮影してきた動画を講師と一緒に自分で編集して完成までを目指すコースです。

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CG、モーショングラフィックスを習得できる「モーション編集コース」
モーション編集コースは編集した撮影素材にエフェクト効果をつけるソフト(After Effects)の基礎編集学習からスタートし、パフォーマーのYouTube動画のタイトルバックなどのモーション制作を講師と一緒に完成までを目指すコースです。

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どちらのコースも、基礎学習4回、応用学習4回の計8回の学習期間を用意しています。回を重ねるごとにスキルを身につけながら、2カ月で現場で働けるエディターを目指していただけます。

手厚いフォローアップ
オフライン受講ができる方は、1時限目の後、2時限目の後に、それぞれ30分の時間を設け、講師が生徒からの質疑などに答えたり、生徒の編集した動画へのアドバイスを行なったりする時間です。授業でわからなかった部分も確認することができるので安心です。

中高生に人気の職業上位に「YouTuber」。5Gで動画需要は増えているのに、“編集力”が圧倒的に足りない。

もはや、ここまで長い文章を最後まで読んでくださっている方がいるかは不明ですが、最後に今回の学校のこの先にも少し触れておきたいと思います。

このランキングにもあるように、もう「YouTuber」は社会的に認知された職業です。ちょうど昨日の情熱大陸でも、教育系YouTuberの「葉一」さんが取り上げられていました。そして、その「YouTuber」の職業をメジャーにした1つの要因はスマホのカメラの高機能化があります。

スマホの技術革新によって今は、誰でもiPhoneやandroid片手に「YouTuber」デビューできる時代がまさに手元にあるし、そのスマホは新しく「5G」という通信環境に対応し始めており、これからより「動画」はコンテンツとしても、表現方法としても社会に馴染んで必要とされ、不可欠なものになると思われます。

その中で、誰でも動画を簡単に撮影できる時代は既に来ていますが、それを誰でも「良い動画」として編集し、世の中にアップロード出来る時代は来ていないと僕は思っています。

だからこそ、これから来る「圧倒的動画需要」の時代に少しでも「良い動画」を世の中に出すためにも、「圧倒的に不足している動画編集力」を教える「編集」に特化した学校を開きたいと思ったのです。

そして、皆さんのスマホのカメラロールという「無限の冷蔵庫」に眠っている「良い素材(動画素材)」を生かすための「上手く調理する技術(編集力)」を、「映像業界」にいる僕らが今までと違うやり方で少しでも多くの人に教えていきたいと思っています。

「PLAYBACK」の開講によって、これから先の動画コンテンツの表現表法や演出方法を少しでも増やし、これから来る動画時代にバリエーション豊かで多様性に溢れるコンテンツを発信してくれるクリエイターの育成の一翼を担えれば、これほど嬉しいことはないです。

「PLAYBACK」では沢山のご応募をお待ちしております。

そんな訳で、1年ぶりに力み過ぎて書いたnoteはまたしても長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

「PLAYBACK」では学生さんはもちろんながら、講師の方や素材を提供してくださる”パフォーマー”さん、その他にも協業をお考えの企業さんを絶賛募集しております。詳しくは下記のホームページやリリースをご確認の上、ホームページよりご連絡いただければ幸いです。

■PLAYBACK Press Release
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000062543.html
■PLAYBACK HP
https://play-back.net/

それでは、次回のnoteは1年もかからず、もっと短く読みやすい文書で更新していきたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。(毎回、同じこと言っててスイマセン汗)

文:石澤秀次郎(EPOCH)
編集・校正:船橋麻貴

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