人の持ち物、「適正量」はどれだけか

 こんにちは。石塚ともです。2004年にカレン・キングストンさんの『ガラクタ捨てれば自分が変わる』を読み、スペース・クリアリングを始めてから、今年でなんと20年になりました。そのあいだに、ローフードを食べて減量に成功したり、その経験が出版につながったり、海外にたくさん渡航できるようになったり、ついにはフランスの滞在許可も手に入れました。それもこれも、一つ一つ片付けてきた結果かな、と思っています。

 いつでも「今よりさらによい方法」を求めているから、最終結論というものを出すのは難しいのですが、それでも、「今考えられる中でのベスト」というものはあります。それをシェアしていきたいと思っています。
 今回書こうと思っているのは、2つ。1つ目は本日のタイトル、「わたしたちはいったい、どれだけのものを持っているのが適切なのか」ということ。
 もう1つ目は、「ものの『いる』『いらない』を分けるときに、いちばん納得する方法」です。

「ミニマリストは健康によくない」というのが、経験から導き出されたわたしの考えです。
 どういう経験をもとにそう思ったのかというと…。
 2004 年の1月、わたしは、川崎市中原区の60平米のファミリータイプのマンションから、港区六本木の27平米のワンルームマンション(六本木7丁目の、出雲大社東京分祠が入っているビルの1階)に引っ越してきました。60平米から27平米という小ささになったので、ものを減らしたつもりでも運び込んでみると結構な量の荷物がありました。引越屋さんが、自分たちの作業量見積もりを間違えてしまい、引っ越し作業が2日になってしまったのを今でも憶えています。

 そのあと、カレンさんの本に出会い、どんどんものを減らしていき、部屋がとてもすっきりしました。
 わたしは当時から自分のHPを運営していたのでこのときのビフォー・アフターが、ネット上に残っています。
2004年1月(引っ越してきた直後)

ものを減らした後

今写真だけ見ると、ものを減らした後のほうが居心地良さそうです。
しかしこの状態で暮らしていたわたしはものすごく体調を崩し、うつっぽくなり、ただ「なんとかしなくちゃ」という思いからローフードを見つけてV字回復するのですが、それは結果論。昼夜逆転するような睡眠不調、おなかが空くけど何を食べてもおいしくない、便秘、体重増加などに悩まされ、特別に病名がついたわけではないけど、「このままじゃわたし、母と同じように若くしてガンになって死ぬ!」と思っていました。

 その後ローフードの本の出版のご縁から知り合った西洋逆輸入風水の知識なども学んだのですが、今はそれをベースに自分の納得いく方法で片付けをしています。
 今回は、その中で得た結論として、自分なりの二つの提案を書きます。上に書いたとおり、「人の持ち物の適正量はどれぐらいか」もう1つは「ものの要・不要を考えるときにいちばん納得する方法」です。
二番目の方は、カレンさんが言うように、「古い雑誌や本を見つけたら、見ないで捨てる」ではない(むしろ正反対、ちゃんと見ること)ので、参考にしてください。

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