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解毒解毒っていうけど、はたして「毒」ってなあに? その1

 ゲルソン療法の日本でのトレーナーさんたちは、英語そのままでなく、日本語に翻訳された言葉を使うことが多いです。「エネマ」と言わずに「浣腸」、「デトックス」と言わずに「解毒」という具合です。

 翻訳された日本語を使うことのメリットは、なんといっても意味がはっきりし、「雰囲気でなんとなくものをいう」ということがなくなること。それから、老若男女、誰にとってもわかる言葉で認識を共有できるということです。とくに重大な病気になる人は年配の人が多いですから、適切な日本語を使うことは親切とも思われます。

 他方、デメリットとしては、あまりに直接的すぎてひくこと(、じゃないですか? 笑) 「エネマ」「デトックス」という言葉だとその内容がカタカナ英語というオブラードにくるまれている分、とっつきやすい。しかも、オシャレ感があがる! 年配の方には日本語に訳したほうが親切だけど、ファッション雑誌で育った世代には、カタカナのほうがとっつきやすい、敷居が低い、というのがすごくあると思います。

 でも、ゲルソンの講座を聞いていると、「解毒」「解毒」ってストレートに言われるので、なんだかオドロオドロしくなってきます(ほんとうは、デトックス、デトックスっておしゃれに言っちゃうことのほうがヤバイ気もしますけどね。。。だってデトックスって身体にエネルギーをかけることなんだもの)

「健康のためには、摂取だけでなく、身体の中から何か出すことも、ものすごく大切なんだ」っていう考えは、最近、だんだん世の中の周辺から中心に動いて言っている気がします。だからこそ、今いちど整理しておきたいことです。

 先日、モアークで行われた氏家さんの講義のときに、受講生の方から質問があがりました。

「講座の中で「解毒」という言葉が何度も出てきますけど、その「毒」ってなんですか?」

 これに対して氏家さんからお答えもあったのだけれど、私は、なるほどもっともな質問だなと思いました。

 で、彼女のお答えも含めつつ、私が付け加えたい「毒とは何か?」という答えを、この稿ではまとめていきたいと思います。

 まず今回一つまとめておきたいのは、「デトックス」と「解毒」って同じこといってるんだってことを確認しておきたい、ということ。日本人は言霊に敏感ゆえに、カタカナと感じでは受け取るものまで違ってしまう、また、それを故意にも無意識にも利用する(直接的なイメージを避ける)ことがある、ので。

続く。

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