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「炎症力」

  「毒ってなあに?」というテキストがまだ書き終わっていないのですが、今回のテキストは、「毒から立ち直ること」についてです。

(このnote を買ってくれる妹から「話が飛びすぎてなんだかわからん」と読者代表みたいなコメントをもらったのですが、今note にアップしているテキストは順番がばらばらで、いずれ一冊の本になる予定です。短編を一つ一つ読むつもりでお待ちください)

 今、氏家京子さんが目黒のモアークでやっている連続講座は、「自分で自分のための解毒の食事プログラムをセルフ・オーダーメイドで作れるようになる」という、かなり本質的でお得な講座だと思うのですが、そこで氏家さんが改めて解説してくれた、「解毒とは何か」についてで学んだことは……

「みんなが『好転反応』とか『解毒反応』と読んでいるものには、3種類ある」

 ということ。

 その3種類とは、

1 毒性反応

2 解毒反応

3 治癒反応(フレアアップ)

 の3つ。

「毒性反応」というのは、本当に毒に反応していること。「毒にやられている状態」とでも言えばいいか。蚊に刺されて痒いのから始まって、「毒にやられている」のだから具合が悪い。気分の悪さ、おちこみ、体臭、痛み、など。

「解毒反応」というのはこの毒を「出そう」として伴う不快感。吐き気や下痢がメイン。

 そして、この2つの状態を通り越して、身体がいわゆる「健康状態」に戻るときに初めて「治癒反応」が起こる。そして、この治癒反応は「炎症」を伴う。

 逆に、身体の回復能力が落ちていて、「炎症」まで行けないと、本格的な「治癒」にはいたらない。

子供がばーっと発熱して翌朝にはけろりと治ってしまうのは、この理屈だ。

 私は、厳格ゲルソン療法を始めてから「毒性反応」はばんばん出ているけれど、まだ「炎症」まではいたっていない。少し「これかな?」というのはあるが、「発熱」とまではいかない。この講座を聞いたら俄然「発熱」が楽しみになってしまって、ジュースの量を増やした。

 ……で、ここで考えられるのは、人間は、健康を維持するために「炎症力」というものが必要だということだ。

 生命力の強い子どもはさっさと発熱して一晩で治す、と、上に書いたが、では生命力が弱くなってくるとどうなるかというと、感染を繰り返すので不快な状態が続き、自然での治癒が難しいので薬が必要になるという。私は、自分が大学を出てからナチュラル・ハイジーンを知るまではずっとこれだったのだなとしみじみ思った。さらに弱くなると、身体の各所で弱い炎症が続きながらも、感染や不快な症状が慢性化し、それに伴って薬も慢性化して、健康な組織にもダメージを起こしていくという。

 生命力が弱っている時の「弱い炎症の慢性化」ではなく、子どもが出すみたいな、「がーっと熱」みたいのが欲しいらしいのだ、自然治癒には。(これ以降、氏家京子さんの有料コンテンツを含むので説明はここまでにしておきます。)

 この「炎症力」は、人間の生命力がどういう状態か、という点についても再考させる。いつも元気で、活動力があって、健康か? っていうとそうではない、不安で動き回っているだけかも、というのはテキストにも書いてあるのだけれど、だとすると、「いつも笑顔で」というのも疑った方がいいのではないかと私は思っている。炎症起こしてる時に笑顔でいたら怖いですね(笑)。

 かといって、いつでも不機嫌でいていいのかといったらそれもそうではなくて(その人はずっと弱い毒性反応か、組織が壊れていってます)、「笑顔というデフォルトに戻すための不機嫌」を妨害しない身体、状態にしてあげることが私達が目指す状態なのではないかと思う。

 note を始めた時に、最初に「健康をあなどらないで」というタイトルで、身体的健康が、精神的にも社会的な健康も連れてくる、というテキストを書いたけど、精神的健康、社会的健康というのも、「ずっといい状態」ではなくて、「いい状態に戻すための不機嫌状態」がしっかり作れる精神、しっかり作れる社会が健康、というのなら、とてもしっくり来る。そういう精神、そういう社会を作り、参加したいと思う。

 京子さんは、何度も感染を繰り返したり最終的には組織が壊れていってしまう身体の症状ではなく、いい状態に戻すための症状のことを、「建設的症状」と呼んでいた。いい言葉だ。

 面白いなと思ったのは、症状にも、「建設的で、効率的な」症状とそうでないものがある、という分け方ができるということ。まるでビジネスみたいだ。人間関係とかも。

 「建設的で、効率的な」ものは、投資価値の高いものとも言える。

 なので、今、なんといっても向上させたいものといえば「炎症力」なのだ。^^

 


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