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文型(ぶんけい)は、文(ぶん)と単語(たんご)の意味に関与する 「しみこませる」英語力 vol.016

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~「しみこませる」英語力  by ロービーティジャパン 石塚とも~

文型(ぶんけい)は、文(ぶん)と単語(たんご)の意味に関与する 

――――――――――――――――――――――――――――vol.016☆★☆

こんにちは、ロービューティジャパン代表の石塚ともでございます。

ロービューティジャパンの英語教室で

5年間生徒さんにお教えした中で

「こうすれば上達が早く、しかも忘れない」

というポイントをお伝えし、

実際に体験していただくメルマガです。

ですから、たくさん練習問題をリリースしますので、

ぜひやってみてください!

初めての方は、サンプル号(vol.000)から

順を追って読み進めることをお勧めします。

サンプル号&アーカイブ

http://archives.mag2.com/0001675727/00000000000000000.html


練習問題のリストはこちらから「ロービューティジャパン 英語」と

検索してください。

最新はドリルその7  

http://www.dlmarket.jp/products/list2.php

最新ドリル7(このタイミングで、時制を軽く予習)を配信しました!

http://www.dlmarket.jp/products/detail/432373


年があけて、2017になりました。

本年もよろしくお願いいたします。

しばらく発行期間があいてしまい、皆さんのモチベーションが

下がってしまうかしら?と心配していたのですが、

クリスマスをすぎたあたりから、ダウンロードがかなりありました。

それも、1〜7までのまとめダウンロードをされた方も多かったです。

こういう学習は、最初は勢いで始めてもだんだんモチベーションが

下がってしまう…ということがありがちなのですが、

年末年始にちゃんと時間をあけてくださった、

年末年始を有意義に過ごそうという意欲からダウンロードしてくださった

方がそれなりにいらっしゃったのかなと思います。

ちなみに、練習ドリルのvol.01をダウンロードしてくださった方の総数が141になりました。

ネットの片隅でちんまりやっているのに対してのこの数は

とても嬉しいです。ありがとうございます。


読んだ方、DLした方が

「ああっ、英語ってそういことだったのか! 見えた!」と

思ってくださるコンテンツを配信していきたいと思いますので、

本年もよろしくお願いします。


さて、今回のお話。

各文型の説明が、第三文型を説明し終えたところで

いったん止まって、

前回と前々回では「時制」のお話をしたのですが、

今回も、第四文型にはいかずに(次回行く予定)

別のお話をします。


それは、

「文の意味を決めているのは単語の意味だけではない、

文型が、文や単語の意味を決めるのに関わっている」

というお話です。

字面だけ見たらちょっと難しいよね。

それで、タイトルにルビをふりました。

(ちょっと話がそれますが、このルビをふる、というのが

大人向けの文章ではほとんどされることがありませんが、

ルビをふっただけで、意味が理解しやすくなることがたくさんあります。

音読できないものは意味の理解が難しいからです。

他の人ももっとやればいいのに、と、日常生活していてよく思います)


話を戻して、

文型(ぶんけい)は、文(ぶん)や単語(たんご)の意味を決めるのに

関わっている、

という、ちょっと難しいお話。

でも難しくないようにこれから解説していきますけど。


どうして難しいかというと、日本語では、

文型が違うと意味が違う、ということは殆どないから。

そういうふうに考えるということが私たちの中に

インストールされていない=しみこんでいないので

一からしみ込ませるのが大変なんですね。

どういう例があるかな? と考えていたら、

ちょうど年末に、有料生徒さんのクラスで使った動画に

いい教材が出て来たので紹介します。


以下は、今、話題の「民泊(みんぱく)」、

Airbnb (エアービーアンドビー)のコマーシャルソングです。

Airbnb のサポートに電話すると、待たされているあいだに

この音楽が流れます。

https://www.youtube.com/watch?v=GOtprYau4Jk

この動画の、1分59秒から始まるところを聞いてみてください

(なおこの動画は、シンガーが早口になると

「聞き取りにくい!」と生徒さんたちから不評だったので

全部聞き取れなくても全然いいです。(私も早いところ聞こえないです)

サビの Follow me と 2番の mountain とかsky とかriver とかぐらい

聞こえれば上等)


で、1分59秒のところですが、

「(ぁ)どーぁらいずぉっぷん」

と聞こえるのではないかと思います。

(ぁ)は冠詞なので、日本人には「そこに冠詞が存在する」という

注意力がしみこんでいないので、聞き取れる人が少ないかもしれないですけど。

いずれにせよ、「ふつうに英語が好き、でも苦手」という人だったら、

(a)Door らいず open

がとれて、

「らいずって聞こえるんだけどあってるんだろうか?」

「『ライズ』だとしたら、どういう意味だろうか?」

っていうふうな疑問で頭が止まるのではないでしょうか。


で、

a

door

open

はあってます。


これだけでわかること。

ちょっと考えてみていただきたいのですが、

この文は、第何文型でしょうか?

「何が何文型だったか忘れちゃった」っていう人は、

SV
SVC
SVO
のどれでしょうか??

ヒント。

open の品詞はなんでしょうか ?

形容詞? はい、その可能性は高い。

でも、動詞かもしれない。openという動詞、ありますからね。

では、このopen は動詞でないとしたら、その理由は?

答えられるかな?


答え。

この文は、a door (名詞の単数)で始まっている。

とすると、この a door が主語(S)である可能性が高い。

で、「ライズ」がなんだかわからないけど、

a door が主語でopen が動詞(V)なら、

open は、三人称単数の活用形だから、opens じゃないと話が合わない

(三人称単数、覚えてましたたか?)

「ドアライズ」が a door is という可能性もある。

でもだとすると、現在進行形の

a door is opening

じゃないと話が合わない。

こんなふうに、探偵みたいに論理を組み立てていくの。


リスニングのときに、文法の知識がないと聞き取れる確率が減る、

というのは、こういうふうに、文法知識がしみこんでるかしみこんでないかで

答えを類推する能力が違ってしまうからなんです。

逆に、文法のルールがしみ込んでいると、

その「しみ込み」を元に正解にたどり着く確率が

高くなります。


で、今回の例で言うと、

「おっぷん」はopens でもopening でもないから形容詞だろう。

しかも、「らいず」の語尾に「ず」があるってことは、

語尾がs で、これが、「らい」という動詞の三人称単数の活用形かもしれない。

とすると、

A    door らいず  open.
==   ===== ====== =====
article  n   v    adj
------------------ ----------- -----------
  S     V     C

という第二文型じゃないか、という推測が成り立つ訳です。


上記の推測、一つ一つ言語化していくと長くなるのですが、

ルールがしみ込んでくれば、もっと短い時間で判断がつくようになり、

完全にしみ込んだときには、「あれ?」という「勘」的なもので

判断がつくようになります。

そのためには反復が必要ですね。

また、これだけのたった短い文を理解するために

「冠詞」「名詞の単複」「動詞の活用」といった

日本語にない文法ルールがいくつもからみあって

文(センテンス)が構成されていることもわかるのではないでしょうか。

(こういう解説を、すごくやりたかったんです!)


そして、

A door  らいず open .
---------  --------   ---------
 S     V    C

だという構造が見えてくると、

今日のメルマガのテーマ

「文の意味を決めるのは文型である」

という意味が、それこそ、自然とわかってくるのではないかと

思うのですよ。


S V C

なんだから、 V=らいず の意味は

ちょっと極端な言い方をすれば、単語の意味はどうでもよくて、

A door is open.

「ドアが開かれている」

に 「らいず」が 「is 」の代わりになって、

ちょっとしたスパイスが付け加えられているって感じじゃないか?

っていうふうに、意味がとれるようになる。

「意味の方で、自然と立ち上ってくる」

とでも言ったらいいでしょうか。


さて、「らいず」の単語の正解は

「lies」で

ここで

「え、どうしてドアが横たわってるの?」って慌てないで、

とにかく「A door is open のちょっとした派生形」というのと

「横たわってる(=動かない、どーんとしている)」

というのを感覚的にとってみると

「旅行者たちを新しい世界に迎える扉が常に開かれてる、ってことなんじゃないか」

と、想像がつきます。

それで正解です。

lie=自動詞、は、

「そこに動かないで存在する」という意味で、

「横たわる」はその一つの現象なんですね。

http://ejje.weblio.jp/content/lie


ところで、

google の検索窓に

「lie 」って入れると、

lie = うそ

というgoogle 翻訳に導かれます。

https://www.google.co.jp/search?q=lie&rls=com.microsoft:ja:%7Breferrer:source?%7D&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=ie7&rlz=1I7SUNC_ja&gws_rd=ssl


はい、動詞 lie には「うそをつく」という意味もあります。

じゃあどうしてこの文は「ドアがウソをつく」じゃないんだろう?

意味的に通らないから?

はい、もちろん、意味から類推することもありなんですけど、

これこそが、今日の最大のポイントなんですね。


・単語は、たいていの場合、複数の意味を持っている

・しかも、たいていの場合、複数の品詞になれる

(open の場合は、形容詞、動詞、the U.S. open というようなときの名詞)

・文型によって、意味と品詞が決まってくる


lie が「ウソをつく」という意味で使われるときは、

第一(SV)、または第三(SVO)の文型の中で使われます。

また、lie が「動かないでそこにある」という意味で使われるときは、

第一(SV)、または第二(SVC)の文型の中で使われます。

だから、この場合、動詞の意味(横たわる)という意味を決めているのは、

「動詞の後に open という形容詞が来て、Cを作っている」

という要素なんです。

このように、文の意味をとるにあたって、

文型の構造を見抜く、という作業は欠かせないし、

できれば、意味だけでほんわかとっていくよりも、

ずっと確実なんです。


このメルマガでは、これからず〜〜〜〜〜〜っと、

例文をあげて、この文型は何?

と聞いていきます。

それは、「文型」から理解する、という習慣が、

私たち日本人の中にしみ込んでいないからです。

だから、

いつまでやるかっていうとしみ込むまでやるわけです。

十分しみこんだら、さらにしみこむまでやるわけです。


今は習慣化してないから大変ですけど、

習慣化してくれば、

このメルマガを読んでないときでも、英文を見たら

「これはSV? SVC? SVO?」と

考えるようになります。

そうすれば、英語の能力は飛躍的に伸びて行くでしょう。

どうしてかというと、それを考えることこそが、

英語を理解するということだからです。


今回は以上です。


練習ドリルをやるごとに、

お手元にある英語の教本なりTOEIC の問題集なり

英語のペーパーバックなり、

開いてちょっと目を通してみてください。

たぶん、もう変化が出てると思います。

英語の一語一語が持つ情報が、

入って来て、消化される能力が

違って来てるんじゃないかと思います。


今後共どうぞよろしくお願いいたします。


「練習ドリルやりました」という報告、および、感想、

間違いの指摘などを送れる連絡フォームを作りました。

今後の練習問題は、みなさんが負担にならず

でも「次が来た〜」と燃えられる間隔で

出して行きたいので^^

終わったらこちらのフォームで報告してください。

達成の数で感覚を決めたり、ドリル作成に反映させていきますので

どんどん報告お願いします!

https://goo.gl/YdCtbR

このメルマガに返信するか、

または下記のフォームから

「簡単だった」「難しかった」

「ここがわからない」「これは間違っているのでは?」

などの感想が送れますので、

ぜひやってみてください。

https://goo.gl/YdCtbR

送ってくださった方のフィードバックを反映させて、

次回以降のドリルも作っていきます。


~「しみこませる」英語力 by ロービューティジャパン石塚とも~

発行 142部


発行人・石塚とものプロフィール

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