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本を書いています。

Vol.24 世の中に流通するということについて。

拙著「面白い!」のつくり方、発売されて約一週間が経ちました。

徐々に「買ったよー」とか「読みました!」という連絡を頂くことも多くなってきて、たくさんのありがたい感想を聞くにつけ、頑張って書いてよかったなぁと純粋に思っています。

私も時間を見つけては書店を訪れて、平積みや面陳列など、目立つところに置いて頂いている書店さんには例の我が子作のPOPを置いてもらえるようお願いして回っています。

そんな中、縁あって先日7/5には、なんとbayfmさんの「MOTIVE!!」というラジオ番組に出演させて頂きました。

今回の出演に関しては、本の中で「SAZAE RADIO」に触れていることもあり、bayfmさんのご厚意でゲスト出演させて頂けることになった次第です。貴重な機会をいただきまして、本当にありがとうございました。

普段から自分の声の出が悪いのは自覚していた上に、最近何だか喉の調子が怪しかったこともあり、実は数日前からコンディションの調整をしていました。電車での移動中や睡眠時はマスク着用、朝晩のど付近にヴェポラップを塗りたくり、できるだけ常時のど飴を舐め続け、飲み物はなるべくコーヒーより紅茶にしていました。

そして当日は10:30にスタジオ入りの予定だったのですが、一時間以上前にはスタジオのある海浜幕張に到着し、事前に調べておいた24時間営業のカラオケボックスにこもり、発声練習をしてから臨みました。

奇しくも一人カラオケはこれが初めての体験でした。本当に紅茶飲んでます。ま、これもまた面白い体験ではありました(笑)

ちなみに、聞き逃してしまったという方は、一週間以内ならradikoのタイムフリーで聞けますので、よかったら聞いてみてください。

さて、このように本を出版してからというもの、何だか急に世の中の「流通」に片足だけ乗ったような気がしていて、未知の体験が面白くもあり、この状況をおそるおそる観察している自分もいたりします。

思うに、「流通」というのは川の流れのような生易しいものではなく、もっと巨大な「渦」のようなものなんじゃないかと今まさに感じている所です。

全国の書店やECサイトに自分の分身のような本がまさに「流通」しているということ自体が未だ信じられず、その光景は実にシュールなものとして自分の目には映っています。今のこの感じは、「流通という巨大な渦」の外側のフチ、流れが少し急になり始めている所らへんにちょっとだけ差し掛かっているような気がしています。

流通が「巨大な渦」だとするならば、その外側にある海は実に穏やかにたゆたっている反面、一旦その渦の中に入って流れに乗ってしまったら、中心に向かってどんどん加速していってしまうものなのかもしれません。その中心部には何が待ち構えているのか、私には想像すらつきませんが…。逆に、流れにうまく乗れなければ、すぐにでも渦からはじき出されてしまうのではないかと思います(その方がいいという場合もあるのかもしれませんが…)。

私の本などはまだそんな大きな流れに乗るほどには至っていませんが、世の中に何かを発信するということは、少なからずこの渦に関係するということなのかもしれないなと、思っています。

もちろん普段から仕事で広告を作ったりしている中でも体感していることではあるのですが、クライアントの仕事が流通するお手伝いをしているのと、自分が当事者として流通という巨大な渦に対峙しようとしているのとでは、体感が全く違います。乗っている船がタンカーとイカダくらいの差があるような気がします。

また、この渦はきっとクラスターのように無数に存在していて、大きさや流れの速さももまちまちなのではないかと思います。誰もが普段から無自覚に渦に巻き込まれている可能性もあるわけで、SNSで発言するということも、実は何らかの渦の中に巻き込まれている状態なのではないでしょうか。そのことに気づかず、発言の仕方を間違えてしまうと、やおら炎上してしまったり、無神経に人を傷つけてしまったりするのかもしれません。

まぁそう言ってしまうと怖いイメージしか湧きませんが、この渦にだって上手くサーフィンにでも乗って楽しめるような方法も、多分にあるのではないかと思います。

本を出版すると決めてからはある程度覚悟してはいたものの、何だかやっとこの大きな渦の片鱗を見始めたような気がしています。

私はどちらかというと目立ちたがり屋では全くなく、むしろなるべく目立たないで生きていたいと思っているタイプなのですが…本の中でも書いたように、これからは個人がもっとコンテンツ化する必要があるのではないかと考えています。

そのためには、上手く渦の流れに乗っていけるよう、何とか試行錯誤しながらでも地道に泳いでいこうと思っている次第です。元スイマーですし。

本、読んでいただけたら嬉しいです。そしてできれば、何らかの形で感想もお聞かせいただけると大変ありがたいです。よろしくお願いします!

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