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2ヶ月のあいだ家から出なかった鳩の記録

やっと、東京でも緊急事態宣言が解除された昨日。わりと早くから在宅に移行した私は、ほとんど家から出なくなって3ヶ月が経っていた。

前々回の投稿で書いた「家から出ない鳩時計」も、とりあえずの役目を終えたと見て、けさ家から巣立っていった。

温かく見守ってくれたみなさま、ありがとうございました。そして、緊急事態宣言を在宅でがんばったみなさま、おつかれさまでした!

4月5日から投稿を始めて約2ヶ月間、Twitterに時報を届け続けた毎日。これは、その記録である。

そもそもは、広告屋である自分にも何かできることはないかと考えたのがキッカケだった。小さくてもいい。できるだけ「STAY HOME」のメッセージを拡散し「続ける」こと。それが、この鳩の目的だった。

実際にやってみると、なかなか大変な作業ではあった。朝の6時から夜の9時か10時まで(初期は11時まで投稿していた)、日に16回以上の投稿を毎日続けるということ。自分でも「何でこんなことやってんだろう」と思うこともあった。しかし、こういうことは人を飽きさせないのは当然のこと、自分が飽きてしまってはダメだと考え、何とか続けてきた。

最初の頃は、在宅に関するTipsをつぶやいたり、何とか家に居たくなるようなことをつぶやくようにしていた。



また、日々ネタに困らないように、朝は「今日は〇〇の日」という鉄板ネタを披露。Twitterだとどこの人が見ているか分からないので、天気の話などは極力避けるようにしていた。

ちょいちょい挟むのは、鳥ネタや鳩ネタ。小さいながらもコンテンツとして面白いものにしたという思いがあった。

投稿するのは、だいたい前日の夜中。Hootsuiteの予約投稿機能を使って、まとめて書く。それでも一気にやるのは骨が折れるので、昼過ぎくらいまでのものを投稿して、昼頃や夕方に残りの投稿をすることも多かった。そうなると、忙しくて投稿を忘れてしまうこともしばしばあった。


鳩のツイートは基本架空の設定なのだが、ときには自分の生活ともリンクすることもあった。

最終的には、投稿数は800ツイート以上にもなり、累計約1800ほどのいいねを頂いた。まさに、チリも積もれば何とやらである。

STAY HOMEなんていうメッセージは世界中で叫ばれているシンプルなものだ。しかし、今回のような長期戦においては、シンプルなメッセージを愚直に言い続けることが大事だと考えていたので、何とかここまで続けてこられてよかったと思っている。

飽きられてもいい。ウザがられてもいい。それでも言い続けなければいけないことも、世の中にはあるのだ。

また、広告というと、その名の通り多くの人に届かなければ意味がないと考えがちだ。しかし、どんなに小さくてもいいから、どこかで誰かがほっこりするような気分でメッセージを受け取ってくれる、ただそれだけのものがあってもいいのではないかと思っている。

そして、ここまで続けてきてあることに気づく。鳩にいちばん勇気づけられていたのは、他でもない自分だったのかもしれない。

ありがとう、鳩。



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