石渡悠起子

詩を書いたり読んだり歌をうたったりナレーションをしたり、日英/英日翻訳をしています。ケ…

石渡悠起子

詩を書いたり読んだり歌をうたったりナレーションをしたり、日英/英日翻訳をしています。ケールとビーツとキヌアと海老とコーヒーが好きです。

マガジン

  • とるに足らない自分だけの辞書

    自分に力をくれるような英単語をテーマに、その言葉を自分なりに咀嚼した記事をまとめていきます。もぐもぐ。

最近の記事

『子どもを迎えるまでの物語 生殖、不妊治療、親になる選択』 訳者あとがき全文

さらに多くの方に届けたいと思いますので、訳者あとがき部分をnoteに公開することにしました。 訳者あとがき  本書は、著者ベル・ボグスが体外受精治療を経て子どもを迎える体験が中心として描かれています。そして、養子縁組で家族を迎えた人、代理母出産を検討するゲイのカップル、子どもを迎えないことを選んだ人など、著者が治療に踏み切る決断をするなかで出会った、さまざまな人物の声が取り上げられています。こうした沢山の人のまっすぐなナラティブに、翻訳中は何度も励まされました。ブロガーであ

    • Sisterhoodについて

      【注意】本記事には、性暴力についての記述や状況説明が含まれます。フラッシュバックなどの懸念がある方はご注意ください。 年を重ねて、ようやく人に話せることがある。あるいは、年を重ねるなかで、ようやく人に説明するだけの語彙を獲得したと言えるかもしれない。 *     *     * 今年の六月に初の翻訳書『子どもを迎えるまでの物語 生殖、不妊治療、親になる選択』をクラウドファンディングを通じて出版させていただいた。 この本は、産む、産まない、産むならばいつ、何人、どのよう

      • 【Boundary】心のやわらかい部分に境界線を引くこと

        『子どもを迎えるまでの物語』(仮)の翻訳作業を、会社のない日にコツコツ続けている。気づけばKindleのページ位置も51%まで来た。後半は参考文献や謝辞もあるので、実際の内容は残り40%くらいかもしれない。今月に入り県外への移動もできるようになり、梅雨の合間の夏空も美しいし、少し心に余裕が生まれてきた。 なので、今日はしんどかったこの春を振り返ってみる。 しんどかった5月3月の頭に会社員になった。けれど、入社三日目から新型コロナウィルスで、在宅勤務命令が各国の全社員に通達さ

        • 【Commitment】 コミットメントとお稲荷さんのあるアパートの話

          今人生初の出版翻訳に取り組んでいます。リプロダクティブヘルスライツ(性と生殖に関する健康と権利)にまつわるノンフィクションです。この冬出版予定です。 翻訳は黒子作業ですが、自分の中から出る自分だけの言葉をメモがわりに再び書いていきたいと思い、ブログを再開します。ちょっと書きたくなった理由を少し説明します。 自分だけの辞書を心の中に作りたいこの記事のタイトルにあるコミットメントのように、英語圏から入ってくる概念で、なんとなくカタカナでヌルッと定着しているけど意味を聞かれると

        『子どもを迎えるまでの物語 生殖、不妊治療、親になる選択』 訳者あとがき全文

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          石渡悠起子

        記事

          日本に帰ってきました/Bookworm出演のお知らせ

          こんにちは。石渡悠起子です。 一昨日無事日本に帰ってきました。 日本の空気の湿度にびっくりしています。あと、自宅の匂いを「ある匂い」として認識できたので、それだけ不在にしてたんだな、と思いました。 家の匂いってずっと暮らしてるとわからなくなるじゃないですか。 ブルックリンで滞在してた家も、ついた時は家特有の匂いを感じてたけど、出るときにはすっかり馴染んでわからなくなった。 たった一ヶ月の不在だったのに、体というのは目の前の環境にあっさり順応するのだ、ということを久々

          日本に帰ってきました/Bookworm出演のお知らせ

          本当に自由であることについて

          こんにちは。 石渡悠起子です。企業向け翻訳と歌や朗読をしています。 6月の一ヶ月間古巣のNYに来ています。 今日と日曜にポエトリーリーディングとシンセのライブパフォーマンスがあり、その準備で一週間ほど毎日スタジオに籠もったり、ナレーション原稿の和訳&録音という自分のためのようなニッチな仕事をいただいて、部屋でぶつぶつ録音してました。テキサスから戻ってから友達とご飯行く以外観光なんにもしてません。airbnbのホストに「こんなに家にいる人新鮮」と笑われました。ですよね。自分で

          本当に自由であることについて

          テキサス州オースティンで「経験」を買ってみた ②カヤックツアー編

          こんにちは。石渡悠起子です。 こんにちは。石渡悠起子です。企業向けの翻訳やったり歌ったり詩を読んだりしてます。六月の一ヶ月をNYで過ごしています。今週は水曜からテキサス州のオースティンに来ています。最後の夜なので、今日は電気スクーターに乗ったり、経験したことないことに投資してみよう、と思って普段やらないことをやりました。 オースティンの街にはコロラド川が流れています。(アリゾナの方にも同名の川がありますが、これは別の川。)滞在しているAirbnbも水辺に近く、カヤックやS

          テキサス州オースティンで「経験」を買ってみた ②カヤックツアー編

          テキサス州オースティンで「経験」を買ってみた ①電気スクーター編

          こんにちは。石渡悠起子です。企業向けの翻訳やったり歌ったり詩を読んだりしてます。六月の一ヶ月をNYで過ごしています。今週は水曜からテキサス州のオースティンに来ています。 SXSW(サウスバイサウスウェスト)の開催される都市、と言えばぴんと来る方も多いでしょうか。 この街に自分の一番お世話になっているクライアントのオフィスがあり、今回せっかくNYにいるので、足を伸ばして会いに行こうと決めたのでした。その辺はまた別の記事に書くとして、今日は「ここでしかできないこと」をやってみ

          テキサス州オースティンで「経験」を買ってみた ①電気スクーター編

          幸運の神様の前髪掴みに行ってきた話

          こんにちは。こんばんは。 石渡悠起子です。英日/日英翻訳と歌とポエトリーリーディングをしています。2019/5/28-7/1まで20代の頃住んでいたNYを再訪してます。誰にも頼まれてない一人アナザースカイ感あります。 悠起子と推し実は今、私はどうしても日本語版の出版をできたらいいなと思っている本の企画を出版社さんに持ち込みして、前向きにご検討いただいているところです。 まだ企画段階で権利など交渉中なので、タイトルと著者名は伏せておきますが、内容は「子供を待つこと」をテー

          幸運の神様の前髪掴みに行ってきた話

          Dia:Beacon

          エキスポが終わった翌日は郊外のビーコンに。 ナビスコ工場の跡地を利用したDia:Beaconという現代アート美術館に行ってきました。 でも、この車窓からの眺めが一番の目当てでした。 相変わらずグッと来る。 旅の虫みたいなものが騒ぐ。 美術館も広くてゆっくり静かに見れるのが本当にいい。借景も美しい。 何せ人混みだいっきらいなもので。 昔の好きなものをなぞって歩くなんて陳腐かも知れないけど、好きなものはどれだけの時間離れててもやはり好きなんだなー。と思いました。 数日の旅行で

          BookExpo 最終日

          こんにちは。 石渡悠起子です。NYのBookExpoとNY Rights Fairに参加して来ました。 三日間開催されたBookExpoの最終日のパネルでは、本当に刺激を受けたので少しでもそれをお伝えできればと思います。 YAとは翻訳に関わる人の多くはYAという言葉に馴染みがあると思います。最近になって出版翻訳のことを深く勉強するようになった私は、恥ずかしながら先日知りました。 YAはヤングアダルトの略で、その名の通り10代の若者を対象としたジャンルです。ノンフィクシ

          BookExpo 最終日

          BookExpo2019 ミーハーな2日目

          おはようございます。ようやく時差ボケがただの朝方生活、という感じになってきました。昼間の眠気取れたので持ってきた仕事等やれそうです。 さて、前回に引き続き、人生初のBookExpoに参加したことを振り返ります。 「このARCいただけますか?」5/30(木)はBookExpo二日目。 昨日の初日、ぐるぐる会場を回る中で他の人のお作法を見ていて、なにやら気づいたことがありました。 それは、発売前の本をもらえる。ということ。(多分私以外はみんな知ってたと思います無知でごめん

          BookExpo2019 ミーハーな2日目

          BookExpo2019 1日目

          こんにちは。 なんとなく、毎日のリズムを作りたいので、できるだけ毎日更新しようと思っています。でも、時差ボケなので、こちらの朝に前の日のことをかいています。 昨日は、今回の渡航の目的の一つであるBook Expo America/NY Rights Fairの初日に参加してきました。 もともと六月の末のプライドパレードと関連イベントに参加したいな〜と思って今回渡航を計画していたのですが、たまたまこのエキスポが五月末にあるのを知り思い切って渡航を伸ばしました。 私は普段、

          BookExpo2019 1日目

          NYに着きました。

          こんにちは。 石渡悠起子と言います。 歌やポエトリーリーディングをやったり、翻訳の仕事をしています。 大学時代を過ごし、初めて社会人となった街ニューヨークに実に6年ぶりに渡航するので今回noteで記録を書いてみることにしました。 機内で美しい空を見て、いてもたってもいられなくなりこれを書いています。 長いことニューヨークに住んでいましたが、本当に自立してアメリカに来るのはこれが初めてかもしれません。 音楽を続けながら暮らしていた当時は本当に貧乏で、週五くらいのペースで2

          NYに着きました。

          5/28−7/1渡米します。

          実に6年ぶりにNYを訪れます。BookExpoをのぞいたり、NYのプライドパレードととあるコンサートをどうしても久しぶりに見たかったので、滞在が間延びしたものとなっています。 すごく、すごく久しぶりなので、この期間のことをこまめに色々書きたいと思います。 フリーランスになったばかりの2017年は電車に乗る小銭すらないくらい、本当にすっからかんの時期もありましたが、こうして久々に渡米してしばらく滞在できるまで頑張ってこれた、と言うのはとても感慨深いです。控えめに言って俺めっち

          5/28−7/1渡米します。

          noteはじめました。

          こんにちは。石渡悠起子と言います。 歌を歌ったり、朗読をやったり、企業向けに日英、英日翻訳を提供したりして暮らしています。 最近、もう一度文字を書いて外に出したい気持ちが高まったので、旧正月明けたばかりだし、ということでブログを始めてみました。 何者でもないのですが、なんの肩書きもない、人間として書いていけたらいいなと思います。 どうぞよろしくお願いします。

          noteはじめました。