見出し画像

ケーブルモンスターに誓う、私のヒヨコ人生。

こんにちは。ちいごむと申します。
かなり遅くなりましたが、「ケーブルモンスター」で呼び起こされた楽曲との思い出やライブのおかげで出会えた感情を残しておきたいと思い、ブログを書くことにしました。

私の膿

まず、ツアー前の私に溜まりに溜まっていた膿のお話から。
私はこの4月から働き始めた新社会人です。12月中旬から急に私に降りてくる業務量が増えて、そこからライブに至るまで毎日のように「今日はあれをやりのこしちゃったな」「明日は上手く頑張れるかなぁ」と考えてしまうような、しんどい日々を過ごしていました。
私だけがずっと残って残業をしている日もあって恥ずかしいし、先輩方が気遣ってくださっているのにそれでも上手く業務を進められない申し訳なさもいっぱいありました。
夏川さんの言う「こんにゃろー!」みたいな何かにぶつける膿じゃなくて、「うう、うう、」と自分の頭の中に居座るタイプの膿でした。

そんな中、やってきたのはケーブルモンスター神戸公演です!
神戸在住のヒヨコ群としてはまたとない機会で、本当の本当の本当に楽しみにしていました。当日の心境からすると「夏川さん、この苦しさから救いだして……!」と縋るような思いもあり、朝の準備中にBGMとして流していたCD音源で泣きそうになりながら、入念に準備したファンサ回収型ちゃんに変身してライブへ臨みました。

最初の感謝「クラクトリトルプライド」

いよいよライブが始まりました。
セトリ序盤で夏川さんが発した「お仕事が始まったことでしょう!絡まっているもん、溜まっているもんを暴れさせるぞー!」という夏川さんの口上。まさに自分の心境に合いすぎていて泣きました。
しかも、この直後に流れてきたイントロが「クラクトリトルプライド」でさらに泣きました。

というのは、個人的に「クラクトリトルプライド」は特別な思いがある曲なのです。この曲は2021年1月6日発売で、当時成人式を迎えた私はろくに旧友に会えないコロナ禍の成人式で「クラクトリトルプライド」をエンドレスリピートして聞いていました。そのためイントロを聞くだけで、周りの大人からの愛と期待を感じながら迎えた人生の転換期を思い出す大事な1曲になっています。

皆で合唱する「なんでもかんでもできるって 信じるだけだ 「得意です!」」「どんな無茶振りも「最高」って飛び込んじゃえば過程です!」のパートも、今もがいている自分に対する まだ正面からぶつかっていけというメッセージに思えてずっと泣いていました。

新たな気付きをくれた「ワルモノウィル」

次に、自分の琴線に触れた楽曲が「ワルモノウィル」です。
元々夏川さんにどっぷりハマるきっかけになった大好きな曲でもあるのですが、このライブをきっかけに少し解釈が変わって、改めて聞くのが楽しくなりました。

その解釈に変化があった歌詞が「褒められすぎちゃうと不安なの」です。

最近、上司に言われて気づいたのですが、私は学生時代の「頼られてきた自分」を理想像としすぎていて、それに今もとらわれている様が窮屈に見えているのだそうです。(そして、今の自分の意思をはっきりと伝えていきましょう、とのこと。)

「褒められすぎちゃうと不安なの」の歌詞、元々は「本当はそんなに良い子じゃないのに褒められることへの後ろめたさやそうでないとバレたときへの怯えを感じる」みたいなニュアンスの不安だとに思い込んでいたのですが、上司からの言葉を踏まえて聞くと「褒められると、そうあらなければいけない理想像が増えてしまい、その期待に応えなければいけないプレッシャーがある」みたいなニュアンスの不安なのかなと気づきました。

メロディーと歌詞の虜、「ぼくはゾンビ」

コンポジット収録曲の中で一番好きな曲が「ぼくはゾンビ」で、今回もモンスターと名の付くツアーであるからにはセトリに入れてくれるだろうと確信して待っていました。

私は本編が終わってすぐに水を飲んで、全体における第5コール目くらいからずっと「アンコール」を叫ぶタイプなので、やっと流れ始めた音楽が「ぼくはゾンビ」のイントロだったときの感動は大きかったです。

この曲は音ハメ的に羽を振れる箇所が多いというシンプルな気持ちよさがあると思っていて、「過ぎたことば・か・り」とか「掴めないけど(キュイーン)」とか「ダッダッダ脱!!」とか、書き起こしきれないくらい生のバンド音源で聞ける醍醐味が詰まっていると思います。

また、ずっと涙が溢れるか溢れないかギリギリのところで食いしばっていた主人公が、「ピント合わないけどキレイだなぁ……」と涙をこぼして、またパワーアップした我武者羅さで頑張りだすというストーリーを感じる歌詞も好きです。
(「ピント合わないけどキレイだなぁ……」と「落ちたもんが滲む前までなら」の間の音が少なくなる数秒のことを、一人で勝手に「カタルシスの間隙」とかいうカッコつけた呼び方をしているのはここだけの話です。)

「前向きな諦め」

さて、今回のアルバムのテーマは「前向きな諦め」です。
ラフセカンドのリリックビデオ公開直後のヒヨコ群集合で夏川さんが「考えすぎてしまう自分のままではあるけど、考えすぎても仕方ないことに気づいた」とおっしゃっていたのを聞いて素敵だなと思った覚えがあります。心配性で考えすぎる性格な自覚がある分、その考え方の重要性に共感できたのです。ただ、重要性を理解することはできているけど、「仕方ないよね」って割り切ることができていない自分です。

また、千秋楽のセトリで「ラフセカンド」の前に「ファーストプロット」が入ったとのことで、千秋楽直後はこの順に音楽を聴くのが楽しみになっていました。
この繋がりで聞ける「ラフセカンド」ってとても意味のあるものだとは思うのですが、逆に私としては「ファーストプロット」の良さを再認識するきっかけになりました。対比して聞くことによって、「笑えるまでは生きようかい」という歌詞よりも遥かに「ほんとはいつだって泣けちゃうんだ まだ強くないんだ」の方が強く心に響いている自分に気づけたからです。

つまり、まだ23歳の若造な私は前向きな諦めの境地にはたどり着いていないのです。
そして、私に響いている「ファーストプロット」はまさに22,23歳の夏川さんがリリースし、初ツアーで表現していた曲です。

正直、今「ラフセカンド」とか「だりむくり」の良さって表面的にしか分かっていないんだろうなと思います。でも逆に言うと、私が今の夏川さんの年齢である27歳になったときに歌詞をかみしめて聞けるようになるのかと思うと楽しみでなりません。

そして、私が27歳になった頃には31歳の夏川さんがそのときの思いを届けてくれると信じているし、その解釈にも時間がかかるかもしれないけれど、いつか自分の感情にすっと馴染む日が来るのだろうと思います。

年下ヒヨコ群として、これからも夏川さんの背中を追いかけるように応援をし続けて、自分自身も成長させてもらいながら、絶えずその時々の感情を言葉にして伝えていきたい。
そのように誓った「ケーブルモンスター」になりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?