見出し画像

月組とわたし【初めての「ご贔屓」と出会って退団を見届けるまでの話。(5)】

世間はクリスマスですね。私は朝から暁千星さんの歌うドリカムのカバー「雪のクリスマス」をエンドレスリピートしながら部屋の掃除をしていました。
あと1週間もすれば、月組新トップコンビお披露目公演の幕が開けます。
私は宝塚歌劇団のどの組も好きですが、月組には特に思い入れがあります。月組を追って7年くらい?になりますでしょうか。

今回はそんな月組さんと私について書きます。

花組公演を観に行って月組に興味を持った私(前回記事参照)は、その年の冬に初めて月組を観劇します。
作品は「PUCK/CRYSTAL TAKARAZUKA」の二本立て。
一目ぼれしたちゃぴちゃん(愛希れいかさん)演じるハーミアが可愛くてかわいくて。ヘレンがとってもチャーミングだったので、後から「あれは男役さんだよ」と友人改め恩人Aちゃんから教えてもらったときにはびっくりしました(演じていたのは沙央くらまさんでした)。
楽曲も素晴らしく、真咲さんの気持ちの良い歌声がとても印象に残りました。ラストシーンのパックとハーミアのおでここつん、にはキュンキュンしすぎて悶絶しました。

ショー「CRYSTAL TAKARAZUKA」では、ちゃぴちゃんのダンスの素晴らしさを目の当たりにし、ますます好きになりました(私はかわいくてちょっと強めで、ガシガシ踊る娘役さんが特に好きなようです)。

ちなみに、もちろんその公演にも美弥さんは出演していましたが、ポスターを見ながらAちゃんに「この人は、美弥ちゃんっていうんだよ。」と紹介されたときに「まあとってもお目目が大きくていらっしゃる!」と思ったくらい。
お芝居のダニー役が憎たらしかったけどかっこよかったこと(しっかりと悪役でしたね)、そしてショーの「ミスターシンデレラ」の場面がとても素敵だったことは覚えています。

Aちゃんが当時月組ファンであったこともあり、彼女から過去作含め月組の英才教育を受けた私もまた月組ファンになっていきました。
もともとヲタクですから、好きと感じてからどっぷり浸かるまでそこまで時間はかかりませんでした。
中学生の頃にカフェブレイクで観た瀬奈じゅんさんが月組トップスターになられてすでに退団されていたと知ったときは、とても残念に思いました。

その次の「1789」にも連れて行ってもらって、フェルゼン伯爵の歌声にうっとり(当時研4?の暁千星さんでしたね)したり、アルトワ伯の「私は神だ」に「そうですね、あなたは神ですね」と心の中で同意したり。
(それから、真咲さんのロナンと珠城さんのロベスピエールのボディパーカッションの鳴りの違いにちょっとクスッとしたり)

今思えば、宝塚のスターシステムなどをあまり気にせず純粋に楽しめたあの頃はとても貴重でした。もちろん色々と想いを巡らせながらどっぷりと浸かる宝塚はとても楽しいですが、ときどき胸が痛むこともありますからね…。
あの頃の月組は、スターシステム的には少し混沌としていましたが、逆にあの頃の月組だったからこそできた作品が多くあったと思います。

当時はまだまだ下級生だった生徒さんも、今ではすっかり中堅~上級生となられました…100期生さんが新人公演を卒業してしまったのが信じられません。風間おだちんの新公シャルル、観たかった!!!
今月組に居る皆さんも、組替えで他組に行かれた生徒さんも、退団してOGとなられた生徒さんも…月組にゆかりのある皆さんは自分にとって遠い親戚のような気持ちで観てしまいます。
そしてそんな皆さんの大切な仲間である、他組含めた宝塚歌劇団の生徒さん。皆まるっと愛おしい存在です!

これから先、他の組にご贔屓を見つけたとしても、私にとって月組はずっと特別な存在です。

2022年元旦から始まる新トップお披露目公演が、無事初日から千秋楽まで駆け抜けられますように。

さて、次回はるりさんを好きになったきっかけを書きます!(終わるのかな、このシリーズ笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?