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奈良県生まれのライター。映画評・解説記事、音楽レビュー、旅行コラムなど書きます。映画、音楽、アメリカ、風呂、猫が好き。 お問い合わせ、お仕事依頼はメールアドレスへお願いします。 dfa1izonu@gmail.com

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ISO ポートフォリオ(お仕事まとめ)

◆連絡先 ご依頼はこちらまで mail:dfa1izonu@gmail.com Twitter:iso_zin_ ◆直近のお仕事一覧・月刊MOE 映画連載(毎月4本の新作を紹介) ・杉咲花×ミヤタ廉×浅田智穂による『52ヘルツのクジラたち』鼎談。トランスジェンダーの表象と、日本映画界の課題 ・働く環境を改善して、良い映画をつくる。韓国の映画制作現場で使われる契約書に記されていることは? ・映画『ロンゲスト・デート〜バケーションはどこまでも〜』レビュー(NEOWN

    • 【Review】Sunday/RAIN RAIN “無い道をつくる 黄金の開拓者 ”

      フッド長野からタフなサウンドを全国に響かせてきたKINGPINZ、水脈から連鎖し生まれた麒麟示&ARTMCの2MCユニット【RAIN RAIN】のNew Single「Sunday」が3月7日にリリースされた。篠突く雨のように鋭く濃密な1st album『THE RAIN RAIN』から2年半を経て、遂に放たれる待望の楽曲をプロデュースしたのは国内外で活躍する手練DJ SCRATCH NICE。 その面子からさぞかし重くハードな楽曲だろうと想像していたが、そんな安易な予想に

      • 【Review】HEY M!KEE THE ALBUM 2/M!KEE - 地で行くあの日の“たられば”

        音楽配信サービスが普及する以前の2010年代初頭。USのHIP HOPシーンを牽引したフリーミックステープ・ムーブメントの勢いは日本へも波及し、AKLOやSALUなど多くのラッパーが頭角を現した。当時mikE maTida(マイクマチダ)名義で活動していた大分県出身のラッパーのM!KEEもその最前線で活躍した一人だ。 その後もAmebreakやSEEDA&DJ ISSOのCONCRETE GREENシリーズで脚光を浴びてきたM!KEEが、今現在の渇望やパーソナルな姿を曝け出

        • 【Review】BEACON/KEMUI - 上げろ、復活の狼煙

          生息地はアンダーグラウンド。だがいつだってサグでもギャングでもない、市井の目線から無二の言葉を紡いできたMC・KEMUIが遂に現行HIP HOPシーンに帰還する。1996年より朧車(OBORO)としてキャリアをスタートし、漢やRUMIといったハードコアなMCsの中で鎬を削りながら牙を磨き続けてきたKEMUI。その武器はワンワードに何層もの意味を含ませる筆力と、そのヘヴィな世界観を軽快に聴かせてくれる歯切れの良いフローである。 これまでに『BLUE SCREEN』(2007)

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        • 【Review】Sunday/RAIN RAIN “無い道をつくる 黄金の開拓者 ”

        • 【Review】HEY M!KEE THE ALBUM 2/M!KEE - 地で行くあの日の“たられば”

        • 【Review】BEACON/KEMUI - 上げろ、復活の狼煙

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          【Review】MAD MIKRIS Soundtrack/MIKRIS "MADSKILLを持つのは誰だ!?"

          厭世主義が蔓延る狂った世の中で正気を保つためには、『時計じかけのオレンジ』よろしく逆説的に自身が狂わなければいけないのかと思うことがある。そんな時、耳元から唯一無二のMADな世界へ誘い、行き場のない鬱積を晴らしてくれるのが完全無欠の”MADSKILL”を持つ千葉のMC・MIKRISだ。 90年代前半にヒップホップと出会い、15歳からリリックを拵え続けたMIKRISが2003年にデビューEP「Who’s The MADSKILL!?」を世に放ってから今年で20年。その周年を記

          【Review】MAD MIKRIS Soundtrack/MIKRIS "MADSKILLを持つのは誰だ!?"

          【Review】Golden Ratio/Kowree × chop the onion "らしさと意外性 黄金比"

           時は未曾有の緊急事態、コロナ禍と同時期に製作が始まった、島根を背負うMC・Kowreeのアルバムが奇しくもその終焉と共にリリースされた。タイトルは「Golden Ratio」。即ち黄金比、人間が最も美しいと感じる比率のこと。そのシンボルはジャケットの中心に配置され、中にはこの作品を構成する物々や記憶、盟友の姿が刻まれている。その全ては黄金比なるバランスで作られたという強い自信を伺わせるビジュアルだ。  前作「Gene And Thought」はMitsu the Beat

          【Review】Golden Ratio/Kowree × chop the onion "らしさと意外性 黄金比"

          【2022年VOD配信映画完全ガイド】オリジナル&限定配信映画ベスト100!!!!

           数年前まで配信オリジナル配信映画=Netflixという印象がありましたが、一昨年辺りから他のVOD(動画配信サービス)も積極的に製作・配信を行うようになりました。今や世は混迷を極める大配信時代。映画館に行かず最新映画が見れるVODは最高だけど、あまりに数が多過ぎてどんな作品がどこから配信されているのかさっぱり分からない...なんて人もきっと大勢いることでしょう。ということで本稿では自分が観た2022年配信のVODオリジナル・限定配信作品をたっぷり100作品まとめました。内容

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          【2022年VOD配信映画完全ガイド】オリジナル&限定配信映画…

          『ショーシャンクの空に』 - それは誰の物語か

           これは1994年に公開された映画『ショーシャンクの空に』のポスターに書かれたタグラインだ。その言葉にあるようにこの映画が''希望''をテーマとした作品というのは承知の通りだろう。  だが、この映画が主題として描くのはそれだけではない。  日本では『ショーシャンクの空に』という爽やかな邦題が付けられているが、原題は『The Shawshank Redemption』という少々お堅いもの。 The Shawshankはそのままショーシャンク刑務所のことで、Redemptio

          『ショーシャンクの空に』 - それは誰の物語か

          私ときどきレッサーパンダ - 【生理現象のタブー視】と【血縁の呪縛】からの解放

          今、ディズニーが揺れています。 ディズニーがフロリダ州の’’ゲイと言ってはいけない法案’’を推進する議員に多額の献金をしている事に対し、内外部から抗議を受けディズニーCEOボブ・チャペックが謝罪。その過程で子会社であるピクサー社員から、ディズニーが過去からピクサー作品の同性愛描写を一方的に削除した事が暴露されました。「従来からLGBT+コミュニティをサポートしてきた」というディズニー側の声明が上っ面だけだったと言う事が明らかになり、抗議も虚しく一方的に作品を検閲され続けたピ

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          Netflixは今が一番アツい!!【2021年配信】ネトフリオリジナル映画ベスト20

          一昨年に続き2021年も映画業界は新型コロナウイルスに苦しめられた1年だったと思います。昨年日本で公開された映画は全部で959本と、パンデミック前の2019年と比べると233本減で9年ぶりに公開映画が1000本を下回ってしまったそうです。 一方そんな状況下で我々映画ファンの味方となってくれたのが各種動画配信サービスたち。お陰様で観たい映画が尽きる事なく1年を過ごすことが出来ました。本当にありがとうございました。 配信サービスの中でもオリジナル作品の数が桁違いに多かったのが

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          必見!!Amazon Prime Videoオリジナル映画 ベストセレクション

          最近読んだ記事によると、日本のSVOD市場(定額制動画配信サービス)の会員者数は今年8月末段階で合計4,400万人。単純計算で日本人の三人に一人が何かしらの配信サービスに登録していることになります。 そしてそのうち最も登録者数が多いのがAmazon Prime Video。全体の33%である1460万人が登録しているとのこと。2位のNetflixが600万人なのでその差は歴然ですね。(無論配送特典等他のサービス目当てで登録している方も大勢いるかとは思いますが。) そんな動

          必見!!Amazon Prime Videoオリジナル映画 ベストセレクション

          【月刊Netflix】2021年8月オススメ作品

          Netflixって最高ですよね。 Nettflixでは映画だけでなく、ドラマやリアリティ番組など日々オリジナルの新作が配信され続けているので本当に飽きることがありません。 でもその数が多い故に作品選びの際に「面白い作品はどれなの?」と悩んでしまう方もいるかと思います。 そんな人の為に毎月Netflixの個人的オススメ作品を紹介していこうかと思います。あくまで自分の好みではありますが、是非作品選びの参考にして頂ければ幸いです。 ================= ー映画ー

          【月刊Netflix】2021年8月オススメ作品

          【2021年版】迷ったらこれ!Netflixオリジナル映画ベストセレクション

          Netflixって最高ですよね。 本稿では2021年に配信された作品群の中で、もっと多くの人に観て欲しいNetflixオリジナル映画10作品をセレクトしました。(2021年8月22日現在) どれも自信を持ってお勧めできる傑作・良作の数々ですので、観るものに迷った際は是非参考にして頂けると幸いです。 ※それぞれタイトルをクリックすると視聴ページに飛びます。 ==================== ▶︎ミッチェル家とマシンの反乱原題:The Mitchells vs t

          【2021年版】迷ったらこれ!Netflixオリジナル映画ベストセレクション

          NetflixファンからNetflix Japanへ

          Netflixって最高ですよね。 自分は大袈裟じゃなく毎日暇さえあればNetflix作品をチェックしているNetflixの大大大ファンです。 『ミッチェル家とマシンの反乱』のような最高のエンタメ作品に夢中になったり、『みんなのアメリカ 〜私たちが社会をつくる〜』で政治や人権について学んだり、『ヘッドスペースの安らぎガイド』でリラックスしたり...今やNetflixは単純な娯楽を超え、生活を充実させてくれる無くてはならない存在となりました。 そんな自分ですが、Netflix

          NetflixファンからNetflix Japanへ

          映画 『ライトハウス』 解説&考察 【ネタバレあり】

          古くから船乗り達の旅路を導いてきた灯台。それはいつしか希望や目標のメタファーとして人々に用いられてきました。しかし、本当に灯台は船乗り達にとって希望と言える物だったのでしょうか。 映画『ライトハウス』はその名の通り孤島の灯台を舞台にした作品ですが、本作の灯台は人々を導くどころか登場人物や観客を混乱と狂気の中に突き落とします。まるで茫漠たる海を前にすれば、灯台の持つ希望の灯りなど微かなものに過ぎないと嘲笑うように。 ロバート・エガース監督はハフポストのインタビューで『この映画

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          ZIPCLOCK "SECOND SAGA" - D.D.S THE SUKE 〈Review〉

          【ZIP CLOCK】がスタートした2020年5月10日から凡そ1年の時を経て、遂に放たれるSugar Kane Recordingsの2発目の弾丸『SECOND SAGA』。 前作『ONE HALF AMAZING』からおよそ1ヶ月の幕間を置き、発表された本作を以って一先ずこの一大プロジェクト【ZIP CLOCK】は完結する。 『ONE HALF AMAZING』が会心の出来だっただけに、相当にハードルが上がってしまったこの耳を納得させる作品が果たして出来るのだろうかと一

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