彩鮮やかなアルマトイの小旅行
空港で乗り込んだタクシーが走り出してすぐ、窓を開けた。手でハンドルを回す古いタイプの車だ。こんな車久しく見ていないなと、旧ソ連の国であった場所に来たという実感を早くも持ちながら街を眺める。顔をさらっていく風が気持ち良い。強い日差しに照らされる木々がきらきらと光っている。
「街中でも緑が多いな」
これが、今回訪れているアルマトイに着いてすぐの初めての感想だった。
アルマトイはカザフスタンの昔の首都だ。カザフスタン国内では南部に位置し、近くにキルギスや中国の新疆ウイグル自治