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【IT生活のトリセツ】企業研修:オンライン研修で対面よりも成果を上げる方法とは?

飲食店や観光地と同様、ビジネスの現場でも「3密」を避けるために、大勢の人を集めて行うセミナーや企業研修が一切開催できなくなっています。

そうしたサービスを提供している方々はオンラインセミナーに移行しているわけですが「対面のセミナーと違ってオンラインだと受講者の満足度が下がった」と嘆いている講師の方もいらっしゃるようです。

ディスプレイ越しではその場の空気感を共有できないので、対面とはまったく違った講師側の配慮が必要になってきます。

日経XTECHの「ITキャリアアップ」コーナーで人事コンサルタントの天笠 淳さんが「オンライン研修・説明会を成功させる方法」について解説しています。

これまで行っていた会議室での対面研修をそのままオンラインに移行するだけでは、受講者の満足度が下がってしまい対価に見合った効果を出すことはできません。

大学が大慌てで実施している質の低いオンライン授業に対し、一部の大学生の間では「授業返還署名」が行われている例もあります。

それでは、フリーランスのセミナー講師や企業の研修担当社員の方々は、オンラインセミナー実施に際してどのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。

今日は、オンライン研修を成功させるコツについて、私自身のオンライン講師の経験も交えながら、天笠さんの記事の要約とポイントを解説していきます。

研修時間を短縮する

みなさんもご経験がおありだと思いますが、新入社員研修や企業研修は「ほぼまる一日8時間ずっと研修室に缶詰」というところが多かったですね。

当然ですが、こうした長時間の対面研修をそのままオンラインに移行しても、集中力が続くわけがありません。

一般的にいうと、人間が連続して集中できる時間は90分が限界だと言われています。

そこでまず1番目の対策としては「時間を短縮する」ということです。

天笠さんの記事では、通常5時間の研修を3時間に短縮し、講義の重要なポイントに絞ったところ、効果が上がったとのこと。

自宅+パソコンの環境で、どれだけ受講者の集中力を維持するのかを真剣に考える必要があるでしょう。


資料と事前課題を用意し事前に配布する

これは何もオンライン研修に限ったことではありませんが、事前に何の準備もなく「参加することに意義がある」という考え方では、どんな会議や研修においても新たな成果をあげることはありません。

本来、会議や研修を開催する目的は、単なる情報共有やすでに知っている事柄の確認ではなく、積極的に意見を交換したり解決策を発見するための場であるべきです。

天笠さんの場合は、事前資料と課題を提供してしっかりと「予習」してもらうことで、参加者が「当事者意識」と「研修の意義」を認識・理解できたということでしょう。

こらまでの研修や会議でありがちな「なんとなく仕事した気になる」といったムダな時間をなくすのに、事前の資料と課題提供は非常に大事です。

意見交換やディスカッションの時間をこまめに設ける

これまでの企業研修やセミナーでは、大学の講義のような一方通行のやりかたを行っている講師も多く見受けられました。

しかし、自宅のパソコンでディスプレイを通して情報を伝達するシステムに変わると、受動的なインプットだけでは受講者の満足感や成長につながりません。

そこで、対面の研修よりもより「アウトプット」することを意識することが大切です。

天笠さんの例では、15分の講義のあとに15分のディスカッション時間を設けることで、研修内容を受講者の中に定着させて理解を深め、同時に集中力を保つことが可能になったとのことでした。

オンライン研修だからこそ、受講者の集中力と理解が深まるように、積極的な意見交換や問いかけを多用する必要があるのです。


「オンライン研修の注意点はわかったが、具体的な進め方についてもっと詳しく知りたい」という方もおられることでしょう。

最近ではオンライン会議のサービスとして「Zoom」の人気が高まっていますが、セキュリティ面での脆弱さが明らかになっていて、企業関係者には使うことをためらる方もおられます。

IT企業としての歴史や実績のあるマイクロソフト社の「Teams」では、そうした不安も少なく、多くの社内で活用されているOfficeソフトを利用できるところもメリットがあります。

今後のオンライン研修に備えて、このテキストで知識を頭に入れておくといざという時に困ることなく研修を実施できるでしょう。


関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。