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【Apple Update】今週のアップル:Sayonara, "Good Ol‘" iTunes

米国時間6月3日(日本時間6月4日)に開催された開発者向けイベント、WWDC(World Wide Developers Conference)にて、アップルの音楽ソフト「アイチューンズの分割」が発表されました。

ニューヨークとワシントンに拠点を置く米メディア・サービスのVox Mediaは、次のように伝えています。

Goodbye, iTunes. “The music store that changed the industry forever is an ugly old clunker, scrapped for parts,” writes Vox’s Kaitlyn Tiffany. Apple said Monday at its annual developer conference that the iTunes store would be broken into three component parts — with separate homes for podcasts, music and television programming. Apple’s iTunes, which was created in 2003, harkens back to an earlier era of the Internet. Few people use it now — except when you plug in your phone to your computer and it loads automatically. Thankfully, that’s no more.
[Kaitlyn Tiffany / Vox]
さらば、iTunes。「音楽業界に革命を起こした伝説のソフトウェア]」、いや「やたら多機能なだけの時代遅れソフト」であるiTunesが、生まれ変わることになった。すなわち「ミュージック」「ポッドキャスト」「アップルTV」の3つに分割されるのだ。2003年に発表された懐かしいこのソフトも、いまでは使っているユーザーもわずかで、iPhoneをコンピュータにつないだときに勝手にポップアップしてくるのでようやく思い出す程度のもの。ようやくこのうっとうしさから開放されるんだな。

…実は僕もその数少ないユーザーの一人でして。

確かに最近では使い勝手も悪く、せっかく読み込ませた数千曲もの自分のCD音源が重複して登録されてたりして、まったく興ざめなソフトに成り下がっていました。

そもそもApple Musicが発表され、それをiTunesで一括管理しようとするところに無理があったんちゃうかなと。

2019年の現在では確かにサブスクリプション型の音楽サービス全盛で、自分のCDをわざわざアップするのは時代遅れかもしれませんが、ネットにつながないと聞けない(オフラインでも聴取可能だそうだが)というところがどうも信用できなくてね。古いやつだとお思いでしょうが。

だいたい何十万曲も聞けるったって、結局は自分の好きなアーティストの曲しか聞かないっちゅうねん。だからLINEだろうがSpotifyだろうが同じこと。だったら無料のYouTubeでええやん。

WWDC2019では、iPadOSSidecarなど盛りだくさんの内容だったようですが、iPhoneが売れなくなりつつある今、Appleもこれからのビジネスモデルをいろいろと模索している様子。

まあ、「ただのスマホ屋」に成り下がっていたAppleが、プロフェッショナルユーザーの大切さに気づいて、新しいMac Proを出してきたことは、大きな進展と言えるでしょうね。

■参考
GIZMODE:WWDC2019 キーノートコンテンツ(翻訳)

関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。