オリンピックの閉会式を見た。

コロナの状況もあり、一年延期となってしまった今回のオリンピックは、前例のない状況の中、ほんとにいろんな人達が大変な思いをして開催されたんだろうと思う。
選手の活躍を見て、励まされたし感動もさせてもらって、清々しい気持ちを味わった。

なので、あんまり文句も言いたくないけど、正直残念な式典だったなと思う。
全体を通してのテーマがハッキリと打ち出されてないし、それでもやらなきゃいけないことがあるから、演出がセクションごとに、つぎはぎされている印象だった。確かに、パリの映像は素晴らしかったけど、分数は短く、次はパリですよ！とシンプルに伝えるだけなので作りやすい。日本だってリオの時の演出は素晴らしかった。けど、それはパリと同じで、メッセージがシンプルだったからやりきれたのかもしれない。

例えば学校や会社の行事、結婚式やお誕生日会でさえ、起承転結は意識するはずだし、誰がどこで見てるのか？そして、創る側の人達は、何をメッセージしたいのか？を追求すれば良かっただけだったはず。
経済的なことも大きかったに違いないし、関わる人の人数も尋常じゃないだろう、立場の違いや国籍の違いもあったんだろう。
でも、絶対もっともっといいものが作れたはず。アスリートの努力を見ていると、エンタメの業界だって意地を見せつけたかったはずだ。
スポーツは結果がいろんなことを教えてくれるけど、エンタメは人それぞれの趣向の違いで評価が分かれるので難しい。
みんなお疲れ様！ありがとう！を明るく伝えるか、泣かせる方向かだけでも決めてほしかった…。

とにかく、終わり良ければ…というクロージングになってなかったのが、個人的に残念だった。
椎名林檎さんのライブのラストに聞いた“長く短い祭”。カッコよくて、粋で、切ない新しい日本の夏。こういうテイストをテーマとしておいて欲しかったと心から思う。

#椎名林檎 #長く短い祭 #閉会式