見出し画像

134)04/10/嘆きの雪

サブスクで音楽を聞くと、関連の作品が紐づかれて表示され、懐かしい音楽に出会えることがある。

久しぶりに小谷美紗子さんの作品に再会できて、嬉しい夜だった。
1996年に19歳でデビューした当時、鳴り物入りの新人というふれこみを雑誌で見て聞いたのがきっかけだった気がするが、若さよりも、作品のクオリティの高さと、クールなボーカルに潜む情熱が、アンバランスに見え隠れして印象に残り、デビューから何枚か、好んで聞いていた。

人間の弱さや、愛することを題材に、時に直球、時に独特な変化球をこちらに放り込んでくる。
当時、彼女の歌を聞いた自分の気持ちが蘇ってくる。
静かで平凡な毎日のはずなのに、何故か他人や周りが気になってザワザワと心乱れてしまう、弱い自分を見つめざるを得ない。残念なことに、あれからかなりの年月が経つのに、自分があまり成長していないなと実感してしまった。
いや、人間とはそもそもそういうものなのかもしれないな。

ピアノの弾き語りなのだが、メロディラインは、わかりやすくステレオタイプなものとは明らかに違った。改めて聞き返すと、未だに新しく独特だなと感じる。

最近、映画の主題歌になった新曲と共にサブスク解禁になったらしい。涼しくなるこれからの夜のお供になってくれそう。

#小谷美紗子 #嘆きの雪 #サブスクもたまにさいいことある  


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?