小説投稿してきました。

3月末の新人賞に向けて書いた小説をポストインしてきました。
最近は"レターパックライト"で済むので便利ですな。
エンタメ系のぶあつい小説は"レターパックプラス"になったりしますが。

しょーもないことですが、
今回の小説は「篠原涼子3部作」と呼んでいます。
それぞれ、下記の賞に投稿しました。

いとしさ(88枚)→新潮新人賞
せつなさ(118枚)→文藝賞
こころづよさ(131枚)→すばる文学賞

昨年の11月ぐらいから順々に書き始めたのですが、
あんまりスケジュールに余裕がないこともあって、
(300~500枚なら3ヶ月で書けるのですが、
100枚×3はそれ以上に時間がかかる印象です)
今回はあんまり何も考えず書き始めました。
というより考える余裕がなかった。
プロットを作るどころか、ちょっとしたメモ書きも作らず
思うままに書き進めました。
結果、長所らしきものも短所らしきものも
そのまんま出てしまったので、いいのかわるいのか分かりませんが、
ともあれ結果に判断の機会を待ちたいと思います。

あ、でも、一点だけ注意したことがあって、
それは「死とセックスの描写は書かない」というものでした。

今まで、私は「死とセックスの描写」に頼っていました。
このふたつはたぶん必ず入れてた。
つまんない小説を書くのが怖かったんですよね。
「死とセックス」はお手軽にインパクトを与えてくれるものだから
安易にこのふたつに頼っていたと思います。
野球の投手でいえば、インコースの体にぶつかるようなゾーンに
投げ込むみたいなものです。
それは「攻め」のようで、実は「逃げ」だったのだと思います。

「死とセックスの描写」を省くと、今までにあったエモさが消えました。
それと同時に、そのエモさは必要性のなかったものだと気づきました。
もっと普通に書いてよかったんやと。
某人には「中二病が治ったな!」と言われました。
書き始めて5年、ようやく少しだけ成長できたような気持ちです。
といってもこれで3作とも一次落ちしてたら笑いますが。
まあ一生懸命書いてダメならそれは結果です。
そのときは、次にもっといいものを書けばいいだけのことです。

ひとまず一区切りということで、
次は秋の純文学新人賞に向けて書き始めます。

■文學界新人賞(文藝春秋)
9月30日締切。70~150枚
審査員:東浩紀・円城塔・川上未映子・長嶋有・綿矢りさ
■群像新人文学賞(講談社)
10月31日締切。70~250枚
審査員:柴崎友香・野崎歓・高橋源一郎・松浦理英子・多和田葉子
■太宰治賞(筑摩書房)※前回の情報です
12月10日締切。50~300枚
審査員:荒川洋治・奥泉光・中島京子・津村記久子

秋は春と比べれば枚数も少なめで、
スケジュール的にもわりと余裕があります。
ともあれあんまり時間をかけてよくなるわけでもないので、
だいたい3ヶ月ぐらいで書き上げて、そのあとは
ハヤカワSFとか小説すばるあたり向けの
エンタメを書こうかと思っています。

次回も「死とセックスは書かない」という縛りを設けます。
あと「固有名詞に頼りすぎ」と言われたので、
それも改めたいですね。
固有名詞って簡単なようで、使うのにすごくセンスがいるので。
それと今回は(あんまりに何も考えてなさすぎてできなかった)
「世界観はストーリーで書く、ストーリーは人物で書く、人物は描写で書く、描写は文体で書く」
ということを意識したいと思います。
これは別に正解でもなんでもないんですが、なんとなく最近試してみたい
まあテストのようなものです。

今回の小説の執筆に当たり、12名の方に下読みしていただきました。
ほんとうにありがとうございました。
自分ひとりの力では、ここまでの小説は書けなかったと思うので。
筆力に不足があって、頂いたアドバイスのうち生かせなかったものも
多くあると思うと申し訳ないのですが、ちょっとでも期待に
応えられているといいなと思います。
それと、ちょっとでも一次通過なりなんなり結果を残すことができて、
秋ごろにいい報告ができるといいなと思います。

またがんばります。

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