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OSD(オンスクリーンディスプレイ)スティックについて

OSDスティックはレコーダーの設定を操作するために使われるスティック状の機器です。技術的にはやや古く、所有者が自分で操作するのは簡単ではありません。防犯カメラなどの設定変更、メンテナンスの利便性を考慮するのであれば、遠隔操作が可能な機種を選ぶとよいでしょう。

防犯カメラなど、レコーダーの設定を変更する際、OSDスティックの操作が必要になるケースがあります。
しかし、そもそもOSDスティックが何か、どのように操作すれば良いのか分からない、という人もいるでしょう。


この記事では、OSDやOSDスティックの概要を説明するとともに、OSDスティックの注意点などを解説します。

・OSDとはオンスクリーンディスプレイの略
OSDはオンスクリーンディスプレイの略で、レコーダーの映像上にカメラの設定画面を出す行為や、その機能のことを指します。
たとえば、画素数やフレームレート(fps)、逆光補正、色味などを変更する際にOSDを使用することになります。

・・設定を変えるのが大変なレコーダーもある
当社が使用しているハイビジョンやダーファテクノロジーのレコーダーの場合、録画機側で設定の変更が可能です。
しかし、実際にはカメラ本体に付属している、スティック状の機器(OSDスティック)を操作しなければならないレコーダーも多くあります。こうしたレコーダーの場合、カメラの設置場所に赴き、金具を取り外して配線ボックスを開けなければなりません。
一般的に、カメラは手が届かない建物の上部に設置されることが多いです。そのため、カメラの設定を変更するだけとはいえ、素人には難しい大掛かりな作業をともなうでしょう。

・OSDスティックは世界的に見ると古い技術


OSDスティックは10〜20年以上前から出ているものです。遠隔操作が可能なカメラが出ている現在、世界的には古い技術といえるでしょう。
しかし、あえてOSDスティックが付属している機種を「細かい操作が可能」と謳って取り扱う業者も少なくありません。カメラ製造販売業者を自称しながら、実態としてはハイキビジョン、ダーファのOEMであるというケースもあります。

先述の通り、OSDスティックはカメラの所有者が自身で設定を変更したり、メンテナンスを実施したりするのが難しいです。少なくとも、日常的に操作しやすいとはいえないでしょう。
また、業者がカメラの設定を操作する際も、OSDスティックを操作する人員とレコーダー側の映像チェックを担当する人員、最低でも2人が必要となります。
人的なコストを考慮しても、ユーザビリティを考慮しても、OSDスティックを推すのはナンセンスです。

・OSDスティックに関する注意点
OSDスティックが付いているカメラのほとんどが、海外のカメラ製造業者で作られています。特に中国や台湾、韓国などのアジアの業者が多く、説明書は英語表記です。
防犯カメラのユーザーは年齢層が幅広く、60〜70代の方が戸建て防犯カメラに設置するケースも少なくありません。防犯カメラの説明書は専門用語も多く、OSDスティックの操作に必要な情報を読み取れるユーザーは僅かでしょう。

【まとめ】
・あえてOSDスティックを選ぶ必要はない
カメラ本体に付属しているOSDスティックは、世界的に見ても古い技術で、使い勝手も決して良くありません。カメラの設置後、レコーダーの設定の変更やメンテナンスを行なうのであれば、レコーダー側で遠隔操作できる機種がおすすめです。

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