学生大会演技の意図と反省

今回は九州学生ジャグリング大会にて行った演技の意図、それから反省を書きます。

そもそも私が演技を作る意味

どうして私はジャグリングを使ったパフォーマンスをするのか、というお話から始めます。私のジャグリングの目的の一つに「スタイルの提案」があります。「こんなジャグリング面白くない?」とルーティンを使ってジャグラーに訴えかける。それを見たジャグラーは「それ面白いね!」と言って、例えば技を作ったり、ルーティンを作ったり違う作品を作る。それを見た私がまた影響されて…こういうループを繰り返すことで無限に面白いジャグリングを作れるわけです。ギブアンドテイクな関係ですね。

今回のテーマは?

では今回の演技はどういう意図、テーマで作ったのか。今回のテーマは「お皿の使い方博覧会」です。その名の通り、お皿のありとあらゆる技術要素を詰め込みました。いわば「皿回さない」の完成系です。お皿の回せるという要素は特徴の一つに過ぎません。他にも、お皿同士で噛み合わせて積めるし、引っ掛けられるし、挟めるし、重ねられる。棒のストールもできるし、上でコロコロ転がる。こういう知識、技術要素を組み合わせて技を作りました。

次はみなさんの番です

このルーティンを見ていただいた方に、「お皿やりたい!」と思って欲しいわけではありません(もちろん思っていただけると、とっても嬉しいですよ!)。じゃあどうして欲しいか?みなさんが使い込んでいる自分の道具も、「もっと違う使い方があるかもしれない」と疑ってみてほしいです。まだ誰もやってない系統の技って作るのも大変だし、ウケるかわからない。最初の雛形なんて、「何やってるの?笑」みたいに言われるかもしれない。でも、自分が好きな方向を突き詰めれば、「その技好き!」て言ってくれる人が出てきてくれると思います。ぜひ「自分の道具は何ができるのか?」を今一度見直してみてはいかがでしょう?

反省と今後

一応反省も。全体としてボリューム不足は否めなかったかな、という気分です。難易度満足度的な。やってる自分も「え、もう終わり?」と思ってました。新規技を作ることに集中した結果、一つ一つの技のボリュームが小さくなったのかなと。

今後についてですが、最近は「ジャグリング=人と物との対話」ということを考えています。今回の演技ですと、主役は完全に道具側で、私はサポート役です。その辺を対等に、お喋りするようにジャグリングできないかなぁと。あと、技術と表現の関係。今この二つが対立しちゃってる人が多い気がします。この辺も二つをお互い強化する関係みたいにできないかなぁと。以上、かなりざっくりした今後の予定でした。

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