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失敗しながらやるしかない

農業やってます」なんて話をすると、大抵の人は、「いいですねぇ」と返してくれます。ネガティブな反応をする人は、ほとんどいません

選挙不正があったんです!」とか、「あの注射はヤバいです」なんて話に対しては、なかなか厳しい反応を示す人が多くとも、殊、農業に関する話については、ほとんどの方が肯定的な反応を示されます。

ちょっとした家庭菜園のようなものをしていると思われているかもしれません。まぁ、事務所でそんな話をされたら、それが普通なのでしょうか。

ただ、私なりには、一般的な家庭菜園よりも、かなり大きめにやっていきたいと思っています。

今、いろいろな人から、食料危機の問題に関する警鐘が鳴らされています。

日本に化学肥料の原料が入ってこなくなるという状況が出てきて、もう業界では、今年の化学肥料は農家さんに供給できるけれども、来年の化学肥料は、もうないかもしれないという状況まできてる。そしたら、普通の農業だったら、作れないわけですよ。これが我々が置かれている現実なんですね。

割と聞く話で、今年中は化学肥料のストックがあるので何とかなるけれども、来年はまともな作付けができない可能性があるというものです。

昨年末にも、こんな記事がありました。

中国から化学肥料の原料であるリン酸アンモニウムなどが入手しにくくなっている。JA全農や肥料の製造・販売の会社は、逼迫(ひっぱく)しないよう、中東やアフリカといった代替国での調達に切り替えるなどの対応を急ぐ。全農は例年供給していた数量は確保できるとする。
(中略)
大手肥料会社の役員は「原料は入手できたとしても、去年に比べて3倍以上高い。かつてない事態」としながらも「国内にある程度は在庫があり、中東国からの輸入も進んできた。日本国内で買い占めなどが発生し、さらなる高騰や品薄となるようなことは避けなければならず、業界全体での冷静な対応が必要だ」とみる。また、リン酸アンモニウムについては、中国だけに依存していた体制を見直す契機とするという。

日本農業新聞「肥料原料が入手困難 中国が国内供給を優先 全農、メーカーは切り替え急ぐ」2021年12月29日より引用

肥料の原料が不足しているとはいいながらも、国内にはある程度の在庫があるので、直ちに問題になるということではないという話でした。

よかった、よかった・・・じゃないです。来年は大丈夫でしょうか?

こういう情報が何かの間違いで、食料危機などいうのは、誤情報に基づいた妄想上の災禍だというのであれば、それに越したことはありません。しかし、仮に本当だった場合目も当てられないような状況になりえます。

そう考えると、家庭菜園程度では、とてもではないですが、安心できません。自分ができる最大限の規模で、やっておかないと気が済みません。

うんっ!手が抜けないのです。

ということで、今シーズン、自分なりに限界に挑戦しながら、農業を進めています。その様子は、ちょくちょく記事でも、紹介させていただいている通りです。

しかし、万事順調というわけでもありません。いろいろ失敗もしています。

例えば、コチラです。

コメの苗です。問題はブルーシートの右側にある茶色いやつです。コレ、枯れてしまったコメの苗になります。

今、コメの苗は、ビニールハウスの中でプール育苗をしているのですが、温度管理を結構こまめにやらないといけません。

ある一日だけ、病院に行く用事があって、それが思ったよりも時間がかかってしまい、昼には戻るつもりが夕方までかかってしまったがゆえに、対応ができなかった結果、苗が焼けてしまったようです。

苗、恐ろしくナイーブなのです。

結果、種まきからやり直しを強いられています。しかし、今度はコレがうまく発芽してくれず、予定していた量の苗を準備できないかもしれない事態に陥っています。

さらにうまくいっている方の育苗プールも、ちょっと心配をしています。ところどころ茶色くなってたり、黒っぽくなっていたりするのです。

農業リーダー・軍曹殿にお聞きしてみると、この程度は問題がなく、しばらくすれば、落ち着くようになるとのことでした。

問題ないというのであれば、きっと大丈夫なのでしょう。こちらの様子は、引き続き観察していきます。

軍曹殿によると、それよりもずっと問題なのは、こちらだそうです。

ネズミ!?

どうやら、このハウスにはネズミが出るようなのです。

つい先日、サツマイモもこんな調子でやられてしまいました。アニメ界には、有名なかわいいネズミもいますが、リアルに出てこられるとかなり厄介です。

ということで、ネズミ撃退に向けて、少しグッズを買ってみました。

買ってきたのは、この2種類です。

ひとつは、ネズミを引きつけるためのニオイを発する薬剤が入っているようなのですが、この「捕まってでも食べたい!」が、ちょっとツボでした。

こういう人、周りにいる気がするのです(笑)。

それはさておき、箱を開けてみると、こんな感じのものが入っています。

この段ボールのような紙を広げると、内側に粘着剤がついています。

この粘着剤のうえに誘引剤を置いて、どこかに設置すればいいのですが、ただ設置するだけだと、間違って踏んづけてしまったりします。実際、私、何度か踏んづけています。

ということで、人間が引っかからないように、折り目に沿って四角形にしてみます。

出来上がりは、こんな感じです。

これをネズミの被害が出たところから逆算して、通り道と思われる場所に設置してみます。

もうひとつのネズミ捕りは、こんな感じの製品でした。

開いてみたら、紙が貼ってあるので、これを剥がすことで粘着剤がセットされます。

粘着剤がセットされたら、組み立てて完了です。

こちらも同様に、ネズミの通り道と思われる場所に置いてみます。

それから約一週間、これらの罠は、未だに成果をみていません。ということで、ネズミへの警戒を解くこともできず、警戒しながら、育苗せざるを得ない状況です。

全然、すんなりといっていません。けっして、万事順調というわけではないですが、今年中にできる限りのことをやって、来年、何かおかしなことがあったとしても、それには耐えられるように頑張りたいと思うのです。

まぁ・・・いろいろ限界までやるので、カッコ悪いこともありますが、それを含めて、バタバタやっていしくしかないですね。


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