2018年第1号 1/3発行 永江一石の「何でも質問&回答」note版 Twitterでフォロワーを増やすポイントとは

☆今週の目次☆


1 Twitterでフォロワーを増やすポイントとは

2 わたしがチャットbotについて書くならどう書く?

3 今後地方のネットスーパーが生き残るには

4 将来の日本の状況に備えて何をするか

5 中高生がスマホを持たないメリットについて

6 フランチャイズのフィットネスクラブの集客方法

2018/1/3

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1 Twitterでフォロワーを増やすポイントとは
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Q
いつもブログとメルマガを拝見させて頂いております。今回、3度目の質問をさせていただきます。よろしくお願いします。

今回質問させて頂きたいのは、SNSの初期の運用についてです。例えば、Twitterを始めたとして「フォロワーを増やしたければターゲットの役に立つ投稿をする」という原理原則は永江様の普段のブログ等から十分理解したつもりでいます。

ただ、アカウントを始めたばかりの段階ではフォロワーもほとんどおらず、何か情報を投稿したとしても拡散してくれる相手がいません。この最初の段階ではどのようにしてフォロワーを増やしていくものなのでしょうか?

漠然と考えつくのは、

1.インフルエンサー的な人の投稿にコメントして、返信・RTしてもらうような面白いコメントをする。
2.自分自身がソーシャル以外の場所で有名になる、コネクションをつくる。
3.(Twitterの場合)最初の段階では相互フォローを狙って他人をフォローする。

といった方法ですが、2に関しては発信力を持つためにSNSを開始したのに、何だか逆な気がします。(もちろん、有名になれる「質」がなければ発信力はつかないのでしょうが…)3についても、ある程度の効果は見込めるかもしれませんが、結局薄い繋がりにしかならない気がします。

1は正道な気がしますが、少し半信半疑です。Twitterで有名人にRTされる投稿を見ても、自分が「あ、この人面白そうだからフォローしよう」と思うことがあまりないからです。(自分に他人に興味がなさすぎるだけかもしれませんが…)

永江様なら、アカウントの運用をはじめたばかりのクライアント様には、どのように指導なさるのでしょうか?ご助言頂ければ幸いです。

A
Twitterでフォロワーを増やす方法については以前に何度か書いたのでまずはこちらをご一読ください。
https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=10141
https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=12434

ポイントは大きく分けて3点あるのですが、一つ目は「人の心線に触れる投稿をすること」ですね。例えばわたしのクライアントのアクシアさんは去年の1月から始めて既に6,000人近いフォロワーがいるのですが、IT派遣企業を「人売り」「害悪でしかない」などと徹底的に批判して話題を呼んでいます。もちろん業界内から否定的なリプが来ることもありますが、ほとんどが「よくぞ言ってくれた!」という共感の声なんです。

先日ブログにも書きましたが、約40万人が見たわたしの呟きも、多くの人が言いたくても言えなかったことを代弁してバズりました。ソーシャルの中でも特にTwitterでは、山本隊長やはあちゅうのように、ズバッと物事に切り込む人の方がフォロワーが増えやすいんです。

よく「炎上が怖い」という人がいますが、1万人のうち100人に反論されてもたった1%なので炎上とは言いません。100人いて98人にボロクソ言われて初めて炎上したというのであって、それを恐れて当たり障りないことばかりを呟いていたら、いつまで経ってもフォロワーは増えませんよ。

2つ目は「1日の投稿回数を増やすこと」。3つ目は「1ツイートあたりの文字数を140字ギリギリまで使うこと」です。えとみほさんもnoteで書いていましたが、Twitterにおける長文はエンゲージメント率が高いためシェアされやすいんです。シェア数が多いほど人の目に留まりやすいため、自然とフォロワーも増えますよね。

これらは誰にでも出来るわけじゃなく才能もあると思いますが、全て実践すれば自ずと効果は出てくると思いますよ。

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2 わたしがチャットbotについて書くならどう書く?
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Q
私が書いたブログを読んだ人がシェアしたくなるよう調べていろいろ書いています。

先日、社内にIBMの方が来られ、Watsonのプレゼンを拝見しました。売りは拡張知能、との切り口で実際クライアントに導入されている、チャットbotを見てブログに書いてみよう、と興味が湧きました。

日経雑誌の特集を読んだりしているのですがどこも、これからの技術だ、人材が不足している的な表現ばかりな気がして、自分だったらどういう切り口でブログに書くかなぁ、と定まらない状況です。

永江さんなら、ブログで書くとしたら、どのような内容になるかイメージあるでしょうか?また、おススメの書籍があれば教えていただけないでしょうか。

A
わたしなら実際に自分でチャットbotを開発して、その経過をレポートしていきます。最終的に実用化までいけたらベスト。複数の企業に導入している事例も探して使い勝手を検証する。単にWatsonのプレゼンを見た感想なんて日記と同じなので誰もシェアしたいと思わないでしょう。

大事なのは「このエントリーのターゲットは誰か」という視点なんです。おそらくチャットbotについて一番検索するのは導入を検討している企業だと思うので、その人が何を知りたいかを考えてみる。例えば「チャットbotはどうやって作るのか」「初心者が一から開発してみた苦労話」などであれば興味を持つ人は必ずいると思いますよ。

またおすすめの書籍と言われてもわたしはエンジニアではないため分からないので、申し訳ないですが自分で調べてみて下さい。

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3 今後地方のネットスーパーが生き残るには
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Q
地方で日用品を宅配するネットスーパーもどきのようなビジネス(赤字)を立て直すのですが、現在のビジネスモデルは赤字なので方向性の修正が必須です。コスト削減は絶対ですが、いわゆる「なんでもあるけど買いたいものはない」的なネットスーパーもどきのまま縮小均衡させても未来がないと思っています。

そこで、地方都市とその郊外という商圏でどんなターゲットにどんなサービスを提供するのが将来があると思われますか?あるいはどんな方向に特化していくのがベターでしょうか?

ビジネスはこんな様子です。

顧客
・会員の6割が週一回注文している
・新規会員が増えておらず、流出が増えている(新規をとっても定着しない)
・進出したけど会員がほとんどいない地域もある
・注文の9割が女性(4〜50代が主)

自社
・商材はミールキット、日用品から百貨店MDや地域の有名店おみやげなど多品目
・御用聞き的なことも始めたが利用率は低い
・毎週カタログを郵送。電話受注が半分。ネットは4割ないくらい。
・翌日配送に対応するため配送コストが多い

競合
・日用品は安さで地場スーパーに負け、便利さはコンビニに負けかもしれません
・生協は週に一回配送なので配送コストが安く、商品もいいイメージがあり、負けてると思います

方向性のヒントをいただければ幸いです。宜しくお願い致します。

A
なんか毎週同じような回答をしてる気がしますがw、生き残るにはやはり他とは違う尖ったことをするしかないと思いますね。今後高齢化が進めば地方のスーパーも続々とネットに参入するのは必至なので、アイデアを絞って差別化出来なければ未来はないでしょう。

例えば妊婦さん向けに特化したミールキットなど良いかもしれません。「妊娠初期に欠かせない葉酸などの栄養が一食で摂れます」「胎児の知能の発達を促す献立が30分で作れます」などと謳えば、興味を持つ人はいると思います。

他にも添加物を一切使用しないオーガニック食品だけを扱ったミールキットや、高血圧の人に最適なキットなど、大手が参入しづらいジャンルでやってみるのもいいかもしれません。まずは対象となる「地方都市とその商圏」にどんなニーズがあるか分析し、それに合わせた商品開発から始めてみてはいかがでしょうか。その地域の特性によってだいぶん変わってくるはずです。

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4 将来の日本の状況に備えて何をするか
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Q
先日、Facebookでこんな記事を見かけました。

もし私が10歳の日本人なら…世界的投資家の「驚愕の問いと答え」

内容は、現在のアベノミクスは、日本の20年後30年後は国の借金&少子化から社会保障の破綻の一途であり、今の大人は老人になっているからいいとしても現在10歳くらいの少年少女は大人になったとき悲惨だよ。だから拳銃を持って現政府を倒すか海外移住するよーという内容です。備えとしては、安いときに金を買うよ、ビットコインはまだ信用してないから買ってないよーとも書いてます。

この記事の信ぴょう性を疑ったり、現政府を倒しどこかの党が政権を担っても、国の借金&少子化から社会保障の破綻の一途は避けられないのではないかと肌感覚的に感じています。

そんなことは日本人のほとんどが感じていて「やばいなー」と思っていると思いますが、冒頭にも書いたように私はいい加減で日々生活と仕事に追われて月日が流れて行き、将来への不安に対する勉強や準備がなかなかできない人間です。ただ、そんな凡人はたくさんいると思います。しかし、さすがに備えなければならないのではと思っています。

私には9歳の長男、7歳の長女、2歳の次男の子どもがいます。我が子が大人になったとき悲惨な日本になっていてほしくないと思います。しかし、政治家になって日本を変えるというのは私のあらゆるスペック上不可能です。

今現在、これは大切だと思うことは親なりに教え、習い事に通わせたりしています。好きなことやりたいことで、人の役に立つことをしなさい、貫き通しなさい、突き抜けなさい!で、将来の日本を生きていけるでしょうか。

と、将来の日本に生きる、我が子たちに何をしてあげられるだろう何をしてあげるべきだろと日々悩んでいます。(というほど悩んでいませんが、深刻に悩んでないことも問題なんだろうと思っています。。。)

永江さんであれば将来の日本の状況を見据えて自分の人生、我が子や孫の生活のためにどのように備えますか?金を買いますか?海外移住の準備をしますか?

A
わたしならどんな状況の中でも勝機を見い出せるように頭を働かせますね。先週も回答した通り、東京オリンピック後に日本経済が縮小し、将来は今より過酷な状況になることは間違いありません。けれどもそれで革命を起こすか海外に逃亡するしかないというのは尚早ではないでしょうか。だってどんな混乱期でも100人が100人とも負け組になることはないから。絶望の中でもチャンスを見出して成功する人は必ずいるんです。

例えば戦後の復興期、少しでも生活を豊かにしたいとトランジスタ・ラジオを開発したSONYや、人々の足となるオートバイを作ったホンダ、世界に通用する車を量産したトヨタなど、その時々に応じてニーズを掴み、成功を収めた例は枚挙に暇がありませんよね。大事なのは常に「どこにマーケットがあるか」という視点を持つことなんです。

子どもに伝えたいことも同様で、これからの時代は右向け右ではなく、自分の頭で物事を考え、ニーズを掴む子に育てることが大切だと思います。

例えば一言で「好きなことやりたいこと」といっても、絵や音楽などは経済が逼迫した状況下でそれほどニーズがあるかというと疑問ですよね。他にはグローバル化を考えると英語は必須だと思いますが、ただ学ぶだけじゃ自動翻訳機に勝てないので、やるなら相手の本音と建前をきちんと切り分けて慮れるレベルまでいかないと意味はありません。

まとめると、ビジネスも教育も大切なのは世の中のニーズを掴むこと。人から言われたことしかできないような受け身の姿勢では今後生き残りは厳しいのではないかと思います。

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5 中高生がスマホを持たないメリットについて
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Q
永江さんが考える「スマホを持たないメリット」はありますでしょうか?以下の記事を読んで自分では消化しきれなかったので、永江さんにご意見を伺いたくなりました。

・タブレット授業が生徒の個別学習を効率化。
安定したWi-Fi環境の整備で通信費を抑えて「スタディサプリ」導入を実現
https://goo.gl/JnYqHv

気になるのは記事の主旨ではなく「携帯電話を持たない高校生活のメリットを重視」というところです。こちらの学校は学校への持込ではなく所有を禁止しているそうです。「生徒たちが進学・就職・部活動のためのスキル向上を目指して生活する上で、メリットよりもデメリットの方が大きい」とのこと。

生徒集めをマーケティングと考えれば「スマホ害悪論」の親のニーズにぴたっと応えられそうで悪くない気がしますが、子供の成長を考えると、情報へのアクセスが遅れるスマホ非所持はかなりデメリットに思えます。

私が思いつくスマホを持たないメリットとしては、

・情報源が印刷媒体しかないので本を読む習慣がつく
・リアルコミュニケーションが上達する

どちらもスマホがあるから出来ないようなことではないので、所有禁止に疑問符がつきます。永江さんが思いつくスマホを持たないメリット・持つデメリットをお教えいただければ幸いです。

A
記事を読みましたが、スマホを持たないメリットは当然あると思いますよ。だって大抵の高校生にとってスマホの使い道なんてYouTubeを見るかゲームをするか友達とLINEでやり取りするかの3択ですよね。比較的レベルの高い子なら自分を制御しながら扱えるので問題ないと思うのですが、そうでない子にとっては遊び道具にしかなりません。人とのコミュニケーションも薄弱になりますし、デメリットは多いと思いますよ。

「子供の成長を考えると情報へのアクセスが遅れるスマホ非所持はかなりデメリット」とありますが、代わりにタブレットやPCを与えれば良いのではないでしょうか。以前ブログにも書きましたが、日本は先進国の中で突出して若者のPC保有率が低いんです。大学生でもスマホで書いためちゃくちゃな論文を提出する人がいるくらいなので、早くからPCに慣れさせるのは非常に重要です。

タブレットならSurfaceにキーボードを付ければPC代わりになりますし、スマホよりよっぽど実用的ですよね。これらがあれば情報収集は事足りますし、長文の読み書きにも最適なのであえてスマホを持たせる必要はないとさえ思います。まずPCができてからのスマホじゃないかなと。

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6 フランチャイズのフィットネスクラブの集客方法
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Q
初めまして。いつも楽しくメルマガを拝見しております。早速ですが、質問をさせて頂きます。

母親が「カーブス」という女性限定フィットネスクラブのフランチャイズ経営をしております。都内の主要駅から1つ隣の駅真上のビルに店舗を構えており、立地は悪くないと思います。ただ、月額5,700〜6,700円(税抜)で会員500人目標のところ、380人程度しか集まっておりません。

主には「中高年の女性」且つ「近隣住民」がターゲットになると思いますので、個人的には結局口コミでの広がりを期待するしかないのかなと考えておりますが(そのためにはとにかく友人を連れて来たいと思わせるような接客を心掛ける以外にはないでしょうか)、効果的な集客方法としては他にどのようなものが考えられるでしょうか。

宜しければ、お考えをお聞かせ頂けますと幸いです。何卒宜しくお願い致します。

A
まず最初にちゃぶ台をひっくり返して申し訳ありませんが、そもそもフランチャイズを始めたこと自体が間違いだと思いますね。フランチャイズって一言で言うと「鵜飼の鵜」なので、主に儲かるのは元締め。鵜が儲かりすぎると独立しちゃったりほかのことをはじめるのでそこそこの利益しか出せない仕組みになっているものが大半です。

良い例が「ほっともっと」と「ほっかほっか亭」の分裂劇ですね。以前ブログにも書いた通り、「ほっともっと」は元々「ほっかほっか亭」のフランチャイズ加盟店だったのですが、後に売り上げが上がって本部と対立したグループがゴソッと離脱したんです。いまは完全に形勢逆転して勢力を塗り替えてますよね。

カーブスのページを見ましたが、各店舗ごとのサイトがないため正直Web集客のしようがありません。例えばうちの近所にカーブスは3店あるのですが「調布 フィットネス」で検索してもマップに表示されないんです。これは致命的。

おそらく規約で各店舗ごとのサイト制作等が禁止されているのではないかと思うのですが、少なくともGoogleプレイスへ登録するだけでも大分違うのではないでしょうか。
https://www.google.co.jp/landing/placepages/index.html

だってジムを探す時ってまずググって上位表示された店舗の地図を確認し、自宅に近いところから調べるから。本当なら森拓郎さんのような有名トレーナーを招聘して人気のコースを開いてもらえば人は集まると思いますが、フランチャイズである限りそれも難しいので、地味にやるしかないのかもしれません。

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明けましておめでとうございます。
本年も頑張って行こうかと思ってますので、ぜひフォローよろしくお願いします。

元旦よりいったん暴落したビットコインや仮想通貨が騰がっており、新年からやろうかなとはじめた人が多いのではないかと思いますが、くれぐれも投資ではなくて投機ですのでなくしてもいい範囲でお願いします。
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