タニヤン

自然を愛する34歳。職業は洋服屋👔 旅行記やファッションに関するコラムを書いています。…

タニヤン

自然を愛する34歳。職業は洋服屋👔 旅行記やファッションに関するコラムを書いています。https://isshomono.com/

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  • 一生モノの靴

  • 一生★エコ活動

    日本を中心に美しい自然や、多様な生物の「ありのままの姿」を題材に「一生★エコ活動」の活動を綴ります。大好きな風景を残すために、今僕たちが出来ることを一緒に考えましょう!

  • 一生モノのジーンズ

最近の記事

ジーンズ誕生前夜 〜鋲打ちという革命〜

こんにちは。 今回はブルージーンズについての【第1章】として、〝ブルージーンズ誕生前夜〟のお話をしていきたいと思っています。 それを語るには、〝2人のユダヤ人〟を紹介しなければなりません。 ひとりは、「ジェイコブ・W・ディヴィス」 そして、もうひとりは、皆さんもお馴染みの 「リーヴァイ・ストラウス」です。 舞台は19世紀末のアメリカ・サンフランシスコ。 この時代にこの2人がいなければ、その後のブルージーンズ史は大きく変化していたはずです。 〝ブルージーンズ誕生

    • LEVI’S 501物語 〜オーヴァーオールズ から501へ 〜

      「20世紀を象徴するスタイルを考える時、ジーンズ以外に一体何があるだろうか。」〜ファッションデザイナー・ フランコ・モスキーノ〜 突然ですが、LEVI’S 501がほぼ現在の形状になったのは、「1942年」です。 そこから現在まで、表向きの形状はほぼ変わっていません。(第2次世界大戦期間は例外ですが…)と言うより、誰の手にもこれ以上変えようがない〝完成形〟であると言ったほうが良いでしょう。 1873年に〝鋲打ち作業ズボン〟の特許を取り、「ハイ・ウエスト・オーヴァーオール

      • 〝海の熱帯雨林〟珊瑚礁について知ろう🐠

        こんにちは😊 「洋服屋の一生★エコ活動マガジン」をご覧いただきありがとうございます✨ このマガジンのテーマは、〝100年後の風景をデザインする〟です🌴 「美しい風景を未来に残すために、今自分に何が出来るのか」 を考えようというもの🤔 その中でも、僕の大好きな風景である「沖縄の珊瑚礁を残す」ことに特化してプロジェクトを立ち上げ、毎年実行して行きます‼️ そして、 その過程を発進し多くの人と共有することで、間接的に参加してもらいたい❗️と思っています😊 そのために

        • 洋服屋の一生★エコ活動マガジン創刊!~100年後の風景をデザインする~

          こんにちは。 「洋服屋の一生★エコ活動マガジン」著者の taniyan(タニヤン)です。 現在、僕のメインの活動は洋服屋と洋服の魅力を伝えるために続けている「洋服屋の一生モノブログ」です(その中に一生モノストアも含みます) 僕は、学生時代から洋服が大好きなので、洋服に関わっているだけで毎日楽しくて仕方ありません☆★ 店舗でお客さんと服の話で盛り上がることも、服の魅力について書くことも、大好きです。 でも、実はもう一つ同じくらい大好きなものがあります! それが、「生

        ジーンズ誕生前夜 〜鋲打ちという革命〜

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        記事

          〝僕の原点 〟〜ブルージーンズについて〜

          「ジーンズとは、指紋のようなものである。どれひとつを取っても、決して同じものがないと言う点で…」〜ジーンズ 格言 (詠み人知らず)〜 僕が洋服に没頭する大きなきっかけを作ったのは、 間違いなく〝1本のブルージーンズ〟です。 大学の時大阪の古着屋で見た、〝Levis501XX〟がその後の僕の進路を決定づけたと言っても過言ではありません。 当時の僕は、3千円台で売られている501と、20万円近くする1950年代の501XXの見分けもつかない程のド素人でしたが、 ヴィン

          〝僕の原点 〟〜ブルージーンズについて〜

          ラムズデン卿の機転〝チノパン〟のルーツ

          ラムズデン卿の苦悩〜英国陸軍、純白のユニフォーム〜   1846年、インドに派遣されていた英国陸軍でのある出来事。 当時の彼らには、悩みがありました。 それはユニフォーム(軍服)が真っ白であること… 軍服の歴史を遡ると、白いズボンが用いられていたことはナポレオン軍の軍服などを見ても明らかです。 しかし…これでは、いざ戦闘行動を開始すると、敵から目立って一斉攻撃されてしまう。(そりゃあ、真っ白のズボン履いた大集団ですからね…(笑)) 戦闘の際のカモフラージュには、

          ラムズデン卿の機転〝チノパン〟のルーツ

          〝日本人は辺境人〟〜華夷秩序の中の日本〜

          「日本人は、いつも思想は外からやってくると思っている。」『この国のかたち』司馬遼太郎著 第1巻冒頭 こんにちは。 今回は久しぶりに書籍を紹介しつつ、それらを参考文献として話を進めていきたいと思っています。 書籍の紹介は、鴨長明の『方丈記』を紹介して以来ですね。 今回のテーマは、『日本人』。 実に壮大なテーマですが、日本人として生きる上で〝本来なら〟当然知っておくべき内容です。 いつもながら少し長くなりますが、興味がある方はぜひ、最後までお付き合いください。 で

          〝日本人は辺境人〟〜華夷秩序の中の日本〜

          星になった子供たち…波照間島の悲劇

          「 忘れられない人がいる… どうしても逢いたくて… またここに来る 想い出の場所へ…」小田和正 『緑の街』歌詞より抜粋 元記事はこちら 数年前、西表島の南にある南風見田の浜を歩いていると、浜の繁みの岩盤に、風化してかろうじて読めるくらいの文字で何か彫られていました… いったいこれが何を意味するものなのか。その時僕は、何も確かめないまま、翌日には島を後にしました。 しかし、翌年訪れた波照間島で、衝撃の事実を知ることになるのです…   『戦争マラリア』という言葉

          星になった子供たち…波照間島の悲劇

          英国紳士のカジュアル靴 〝ホワイトバックス〟

          毎年夏が近づくと、Shoes Boxから出してきて履く靴があります。 それは、『白い靴』。  とりわけ僕が好きな靴は、ホワイトバックス(White Bucks)です。   というわけで、 今回はBrooks Brothers(ブルックスブラザーズ)の『ホワイトバックス』を紹介しつつ、その『ホワイトバックス』が持つ独特の魅力や、その起源などについて触れていきたいと思っています。   では第5弾となります、〝一生モノの靴〟はコチラです。 【Brooks Broth

          英国紳士のカジュアル靴 〝ホワイトバックス〟

          “洒落者の美学” ~ALDEN コードバンタッセルローファー ~

          〝洒落者の美学〟〜ポール・ルーカスとタッセルローファー〜 こんにちは。 シリーズでお伝えしています〝一生モノの靴〟紹介も、この記事で早くも第4弾となりました。 今回は、ALDEN(オールデン)のタッセルローファー(Tassel Loafer)を紹介しながら、タッセルローファーの起源やその歴史などについて少し触れて行こうと思っています。 ばぜひ、最後までお付き合いくださいね。 今回の〝一生モノの靴〟はこちらです。 この靴の大きな特徴は2つ。 ●「タッセル」と呼ばれ

          “洒落者の美学” ~ALDEN コードバンタッセルローファー ~

          "準備する" ということ ~愛用のペンを紹介〜

          〝準備とは言い訳となり得る全てのことを ひとつずつ排除する作業である。〟〜大リーガー イチロー選手〜 「ねえ、ペン持ってない?」 「すいません、書くもの持っていますか?」 こういうシュチュエーションで、胸元からスッとペンが出てくる人、あるいは使い慣れたペンケースからサッとペンを出せる人… こんな人を僕は〝本当の意味で〟信用します。 使っているペンを見ると、その人の〝内面〟がそのまま見えてくると僕は考えているからです。 スーツ・時計・靴・ネクタイと、しっかり身だしな

          "準備する" ということ ~愛用のペンを紹介〜

          Brooks BrothersとALDENの蜜月…

          〝旧いから偉いんじゃない… そこにある背景に、人は酔わされる…〟 こんにちは。 今回は久しぶりの〝一生モノの靴紹介〟第3弾です。 では、早速ご紹介しましょうね。 実はこの靴、僕が今所有している靴の中で、1番好きな靴なんです。 その特徴として3つ、 ●ALDEN社製Brooks Brothersの靴(以下、Brooks オールデン) ●コードバン素材 ●セミスクエア型のラスト コードバン素材については、以前「革のダイヤモンド〝コードバン〟 ALDEN コードバン

          Brooks BrothersとALDENの蜜月…

          "時間に追われる"か"時間を追い越す"か

          止まっている時計も、日に2度正確な時を刻む…」 〜英語の格言〜 突然ですが、皆さんにとって腕時計ってどういう存在ですか?? 腕時計に凝る人って多いですよね〜。 特に男性にとっては、車やオーディオなどと並んで、お金をかけるモノの筆頭に挙がるアイテムのひとつでしょう。 個人的に世の中のヒトをみると、 【1】ただ時間を知る道具と考えている人 【2】〝ステータスシンボル〟として身につけている人 【3】〝一生モノ〟として毎日一緒に生活している人 の、3種類ぐらいに分けられる

          "時間に追われる"か"時間を追い越す"か

          〝日本の宝〟沖縄 波照間島の星空

          「さあ、切符をしっかり持っておいで…(中略)…天の川の中でたったひとつの本当のその切符を、決してお前はなくしてはいけない。」(宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』〜初期形第3次稿) こんにちは。 いきなりですが、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』はご存知ですよね? 本当に良い文学作品ですよね〜。 僕はこの作品が大好きで、何度も読み返しています。   この作品には宮沢賢治が残した多くのメタメッセージがちりばめられているように思います。 だから、読むたびに違う思いや気づきがあり、読み

          〝日本の宝〟沖縄 波照間島の星空

          〝日本の宝〟沖縄 八重山の森 (其の2)

          なんにもない所から、なんにもない所へと、 なんにもなかったかのように巡る生命だから…森山 直太朗 『生きてることが辛いなら』より抜粋 この記事は、〝日本の宝〟沖縄 八重山の森(其の1)からの続きです。 ひとつ前の記事で「ヤエヤマヒメボタル」達が織りなす期間限定の幻想的な世界をご紹介しました。 少しでも伝わっていると嬉しいです。 この〝其の2〟では、残念ながらその 「ヤエヤマヒメボタル」達の生存が脅かされている という事実をお伝えしなくてはなりません… ホタル達は

          〝日本の宝〟沖縄 八重山の森 (其の2)

          〝日本の宝〟沖縄 八重山の森(其の1)

          「季節外れのクリスマスツリー…」 「あっ、お父さん見て!クリスマスツリーだ!」 森の中で1人の子供が喜々とした表情で叫びました。 「馬鹿言っちゃ行けないよ。今何月だと思ってるんだい。4月だよ。」 「でもほらっ、見て!あそこ…。」 ふと顔を上げた父さんは、思わず息を飲みました… まるで卵の黄身のような、まん丸の夕日が島の向こうに沈み、星たちが瞬き始めた頃… ある森の片隅で、30分間限定の〝スペシャルライトアップ〟が ひっそりと…静かに…しかし力強く始まっていたので

          〝日本の宝〟沖縄 八重山の森(其の1)