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【1ヶ月海外放浪】トルコの大地を感じて。パムッカレ🇹🇷《Day13-14》

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2023-09-17 Day13
 デニズリ&カラハユット

 我々が到着したデニズリは、人口約50万人の地方都市。しかしここには世界中から観光客を呼び寄せる超有名観光地・パムッカレがある。我々もそれ目当てにやってきたミーハー観光客の一員である。

 デニズリ駅を降りた我々はまず昼飯にありつくことにした。なにしろ朝飯にパンを食べてから何も食べていない。もう時刻は16時になろうとしている。ただこの中途半端な時間にやっている飲食店もほとんどなく、結局ファストフード店に入った。ファストフードといってもケバブだ。ポテトと飲み物もついている。値段は忘れたがかなり安かった。トルコでは地方に行くほど物価が安い。

 簡単な昼食をとって、次に向かったのはオトガル。ここデニズリでは、トルコの他の多くの都市とは異なり、オトガルが街の中心部にある。まずすることは、明日デニズリから脱出するためのバスチケットを買うこと。例の如く英語が全く通じないなか、筆談とボディランゲージを駆使して、Ispartaというバス会社のチケットを買った。慣れてしまえば全くもって余裕である。出発時刻は明日9/18の23:30。
 そしたら今度は地下1階に下りる。デニズリのオトガルは地上1階が長距離高速バス、地下1階が近距離ミニバスといった構造になっている。我々の行き先は20kmほど離れたカラハユット村。この村には温泉があるらしい。オトガルの地下1階には例の如く満員になるのを待っているミニバスがいた。我々もそれに乗り込む。運転手さんにカラハユットと伝えると、宿の名前を聞かれた。どうやら宿の近くで降ろしてくれるらしい。しばらくしたら出発。

立ち客もいる

 ミニバスは直線の道路を走り、パムッカレに到着。今日はもう時間がないので我々は明日訪れる予定だ。パムッカレでは日本人の夫婦が乗ってきた。珍しい!!!トルコに来てからほとんど日本人を見ていない。エフェス遺跡にツアーらしき団体が来てたくらいだ。少なくとも自力でトルコを旅している日本人は相当珍しい。

 ミニバスはそんなことはお構いなしに山道に入っていく。Develiという街を経由し、しばらくするとカラハユット村に到着した。件の日本人夫婦もここに泊まるようだ。実はパムッカレ村にも宿はあるのだが、「地球の歩き方」が悪質なボッタクリが多いから避けた方が良いと明言しているほどには評判が悪い。我々がカラハユット村に泊まるのもこのためだ。この日本人夫婦も地球の歩き方を見て決めたのだろうか?
 宿の近くで降ろしてもらったのでそのままチェックイン。本日の宿はSagas Termal Butik Otel。なんとこの旅で初のホテル!というのもここカラハユット村は物価が安い。2人で1泊800TL(≒4,400円)だ。ヨーロッパのホステルより安い。近くにパムッカレという一大観光地を抱えているにも関わらずだ。そしてこの宿、客室内に温泉が引かれていて浴槽がついている(写真は撮り忘れてしまった)。

 一息ついて早速カラハユット村を散策する。村の入り口には温泉水が湧き出ているオブジェクトがある。小さな村だが、村のメインストリートは多くの人で賑わっていた。そしてとにかく色々なものが安い。トルコアイスが5〜10TL(≒28〜55円)で売られていた。イスタンブールだったら倍はする。

 しかし16時という中途半端な時間に昼食をとってしまったせいでお腹が空かない。これは失敗した。しかし夕飯をとらないわけにもいかないので、19時頃に結局ケバブを食べた。またかよ。トルコでよく見かける謎の飲み物にもチャレンジしてみた。どうやらバターミルクらしい。かなり塩っぱく、あまり口には合わなかった。

 宿に戻ってきてからは待望の温泉である。浴槽に温泉水を溜めて入った。そもそも肩までお湯に浸かれるのが久しぶりだ。温泉水はかなり熱く、温泉成分で濁っていた。風呂にうるさい日本人としても大満足だった。




2023-09-18 Day14
 パムッカレ&ヒエラポリス

 この日は朝6時前に一度起きた。というより起こされた。トルコではイスラームの礼拝の時間なのか、しばしば爆音放送が流れる。そして非常に小さいこの村も例外でなく、村中に爆音が響いていた。
 二度寝し、結局宿は11時頃にチェックアウトした。なにせ今日は23:30デニズリ発のバスに乗るのでだいぶ時間がある。昼食はもちろんケバブ。「地球の歩き方」を見ながら料理を待っていたら、店主さんがここのお店それに載ってるよ!と教えてくれた。どれどれとページをめくると本当に載っていた。

 ゆったりと昼食を食べていたら、昨日のミニバスで遭遇した日本人夫婦が同じ店に入ってきた。席が遠かったので特にコミュニケーションは取らなかったが、退店間際に目があって、お互い笑顔になった。良い旅を!!
 食事を終えたら早速パムッカレに向かう。もちろんミニバスでだ。ミニバスを待っていたら野犬に懐かれてしまった。やたらと近寄ってくる。感染症が怖いので触らないが、まあこの暑いなかご苦労さんである。

 ミニバスでパムッカレに着いて、まず最初にあるのが庭園だ。いい雰囲気を醸し出しているように見えるが、よく見てみるとそこらじゅう鴨の汚物だらけである。

 入場チケットを買い、いよいよ最大の見どころ石灰華段丘を登っていく。滑るからか靴は脱がなくてはならない。裸足になり、石灰岩の上に一歩目を踏み出すと、足の裏がひんやりした。この暑さのなかでも真っ白の石灰岩は冷たいのだ。

 滑りやすい足元に注意しながら、どんどん登っていく。上からは石灰分を含んだ水が流れており、棚田のように溜まっている。光の加減かそれが水色に染まっていてとても綺麗だ。一方で棚田のような地形がありながら、水が溜まってない場所もいくつもある。近年のトルコ政府による乱開発のせいで、水が枯れてるんだとか。観光地の乱開発は途上国あるある。そんなはあるあるなくなってくれ。

かつてはここらへんも水色に染まっていたのだろう。

 足元に気をつけながら丘の上まで登るのには40分くらいを要した。日を遮るものがないうえに、地面が反射しやすい白なので、とんでもなく眩しかった。それでも丘の一番上からの綺麗な景色が目に入ってくる。白と水色のマッチした石灰華段丘はもちろん、遠くに霞んだ盆地の遠景も素晴らしい。

 水が溜まっているところは、太陽のおかげでぬるま湯になっていた。水着になって水に浸かっている外国人もたくさんいる。我々も足をチャプチャプと浸からせたりしてのんびり過ごした。丘の上には木々が生えており、直射日光を受け続けた体を休めたり、記念撮影をしたりで、なんだかんだパムッカレに到着してから2時間半ほどが経っていた。

 パムッカレにはもう一つ見所がある。実は石灰華段丘の上にはヒエラポリスとよばれる遺跡がある。ローマ帝国期に温泉保養地として栄えたんだとか。時刻も15時になろうとしていたので、我々もヒエラポリスを見ることにした。
 ヒエラポリス最大の見どころは円形劇場。エフェス遺跡のそれよりかは少しばかりか小さいがそれでも立派な佇まいである。

 多くの観光客は円形劇場だけ見て引き返すっぽいが、我々は時間が有り余っている観光客なので他も見に行く。しかしこの遺跡がかなり広い。炎天下のなか30分ほど歩いてようやく端っこに到着。道中、床板が抜け落ちた橋などがあり怖かった。こんなところまで来ている観光客はよっぽど変なのしかいないようだ。

 20分ほどかけて来た道を戻り、石灰華段丘に到着。少し休憩してからさらに石灰華段丘を下り、結局ミニバス乗り場に着いたのは16時半を過ぎた頃だった。
 パムッカレ村は特に観光するものがあるわけでもなかったが、一つ面白いものがあった。

なんですかこれは!?明らかに某大手コンビニチェーンを意識したロゴ。だけど書いてあるのを読んでみると「スパイスレストラン インド&トルコ料理」でセ◯ンイレブンとは全く関係ない。トルコの田舎でまさかこんなものを見るとは!そんなユーモア(?)を見つつミニバスに乗り、デニズリのオトガルへと戻った。
 デニズリに戻って来たはいいが、今日のバスは23:30発。まだ5時間以上ある。といっても何もすることがない。1本早いバスにすればよかったな〜とか思いつつ、とりあえずこの街のメインストリートに行くことにした。

 デニズリは人口約50万人にしては活気のある街だった。日本の同規模の街はもっと寂しい印象がある。我が国はよっぽど老人が多いのだろう。ただ活気はあるのだが、この街、特にすることがない。頼みの綱の「地球の歩き方」にもパムッカレ観光の起点的なことしか書いてない。というわけで時間を潰すべくマクドナルドに入った。
 海外に行くと、だいたい西側の国にはマック、KFC、バーキンが3種の神器のようにある。せっかくなので今回の旅行ではそれらを封印して過ごしていたのだが、遂に甘えることになってしまった。

 せっかくなので日本にはない横長のバーガー(?)を食べた。バーガー2つとポテトとドリンクのセットで100TL(≒550円)。ちなみにポテトにはケチャップとマヨネーズが勝手に付いてくる。味は残念ながら普通。ケバブの方が好きかな。
 2階もある店舗なのだが、なぜか2階は消灯しており暗かった。ただ暗いだけならいいのだが、女性客が1人暗いなかで食べていたのが一番怖かった。

カメラだと少し明るく見えるが、もう20時で真っ暗だった。

 そんな感じでマックで時間を潰したり、デニズリの街をぶらぶらしたり、スーパーに行ったりして時間を潰し、オトガルに戻ったのは22時頃。(夜でも治安は全然良かった) オトガルの椅子でこの先の予定を立てたりしていたら、昨日筆談とボディランゲージでチケットを買った時のおじちゃんが、あそこの乗り場だよなんて教えてくれた。面倒見がいいな。そうこうしてるうちに時刻は23:30に。だがバスは来ない。デニズリ始発じゃないから遅れるのもしょうがないか。なんて思っていたが20分くらいしても来ない。大丈夫か?とA君と少し焦ってたら、隣でバスを待っていたオジサンが、俺もそれ乗るやで的なことを言ってくれた。なら大丈夫そうだ。結局バスは24時頃になってようやくオトガルに姿を現した。



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