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学校で2年間、特に今年1年間お世話になったデザイン専攻の先生が異動になるとのことで、今日は春休みにも関わらずみんなで集まってお別れ会をした。お別れ会といっても、二人組でアーチを作ってそれをトンネルにして先生に通ってもらったり、用意してた人はプレゼントを渡したり、寄せ書きを渡したり。あとは写真を撮ったりぐらいだった。私は何も用意してなかった。やったことと言えば寄せ書きの端っこにちょこっと文章を書いたくらいで、写真撮影の際は後ろにしれっと映るのみだった。感謝はしている、のだが、いまいち今生の別れ感がないというか、まあ離任式でも会えるだろうなー、と分かっていたので、特別悲しい感じもしなかった。専攻の先生が変わる、ということに関しては不安を感じて、お腹が痛くなったりしたが。ヒンメルも「涙の別れは僕達には似合わない」みたいなことを言ってたので、まあ、そういうことにしておけばエモいかな、なんて思った。

帰りに、ゲームセンターに行った。私の愛する音ゲー「グルーヴコースター」をやりに行くためだ。グルーヴコースターは、四月を以てオンラインサービスを終了する。おそらく、終了すれば加速度的に筐体が撤去されていくと思われる。オフラインでも遊べるには遊べるはずだが、店からなくなってしまっては、遊ぶどころかその姿を拝むことすら叶わなくなる。だから、遊び納め?やり納め?プレイし納め?になるかと思って今日遊ぶことにした。財布の中の小銭は300円。札束はあったが、両替はしなかった。手間だし、帰りが遅くなるわけにもいかなかったから。
思い出の曲をプレイする3クレジットは、ぼちぼち楽しかった。
比較的マイナーな音楽ゲームなため、近くのゲームセンターには置いていなくて、小学生の頃は父親に車で連れてってもらっていたなあ、とか。だからあまり高頻度では遊べなくて、全然上手くならなかったなあ、とか。そういうことを考えながら、ゲームのボタンを打鍵していた。
音楽を初めて作りたいと思ったのも、グルーヴコースターにハマった時だった。
無くなってしまうことを考えると無常感に苛まれるような感じがする。でも、それが今の私の作品制作につながっているのであれば、そこまでの無常でもないのかもしれないな、と思った。

今文字を打っている私の耳には雨音がきこえる。朝になったら止んでいるだろうか。止まない雨は無い。が、地面に滲みたり、蒸発して空へ浮き上がったり。次の雨の日もそう遠くないだろう。

グルコスが私の青さで晴れだから太鼓の達人すらも雨だよ

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