ヘンゲ

2018年03月25日_023_1 鯉の激流に身を投げた。鱗が千切れた薔薇のように飛び散る。錦の渦で揉まれ潰され、回り続けた目玉はなくなった。 これで自分も瞳のない鯉だ。一匹ではない一つの流れだ。 竜になる。 春秋山荘を飛び出そう。大空でも大地でもどこでも泳いでいける。
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