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早く成長したいなら100%ではなく120%ぐらいでやること

 平成ももうすぐ終わり令和になる。そんな今は「昭和」という時代がどんどん古く感じてくる。
先日、こんな事があった。
新卒で入社した新人が、社内の回覧物である業界新聞はいつ読んだらいいのかと平成生まれの先輩に尋ねた。先輩は答えた「いつでもいいよ。勤務時間でも。」
それを知った僕は、「そんなものは、昼休みか出勤時間前に読めばいいじゃねーか。」と言うと「厳しいっすねー」と言われた。
はい、思いっきり昭和の考えです。。。

情報収集なんてスキマ時間にできることであり、企画書を作るために必要な資料としての業界新聞を読むこととは違う。新卒でいきなりいろいろ仕事はやらせるのは負荷がかかるからと息抜き程度を与えたかもしれないが、「そんなものは勤務時間の事」という考えな僕である。

数年前、新卒者の面倒を見ていた時、早く成長させる目的で「朝練をしよう」と彼を出勤時間の1時間前に来てもらい、営業のトレーニングをしていたが数週間後には来なくなった。そういう事もあった。話の流れで「朝練やるか」となったが立場上では半強制的なものだろう。体育会系の学生時代を過ごしても自分が経験した昭和的な事は今ではダメなんだと思ったのだった。

苦しみの向こうへ!奇跡のレッスン

2ヶ月前、たまたま見たのだが、NHKで放送した「奇跡のレッスン「走れ!苦しみの向こうへ 陸上 長距離」という番組をみた。イタリアのレナート・カノーバは、ケニアを拠点に選手を指導で、教え子たちがオリンピック等で48個のメダルを獲得し、「マラソン界の魔術師」と呼ばれる伝説的な指導者。そのカノーバは、54歳のときにイタリアからアフリカへ行った時に驚いたそうだ。
「20kmを1時間(キロ3分ペース)で走りなさい」というとそれができないヨーロッパの選手は「ペースをキロ3分10秒に落として1時間走りきろう。」と、考えて走るが、アフリカの選手は「キロ3分ペースで行けるところまで行こう」とするのです。はじめは、途中でバテてダメだが何回か走っているうちに20kmを3分ペースで完走する。
そんなエピソードがとても印象だった。

このエピソードを聞いて思い出したことがある。部署のチームマネージャーを務めていた時に当時の社長に言われたことがある。「メンバーには120%ぐらいの仕事を与えないといけない」と
100%だと仕事を調整しだしてしまう。その人の力量よりちょっと多めの仕事を与えたほうが成長が早いと。
マラソン界の名トレーナーと同じことを言っていたのだ。厳密にはマラソンのトレーニングで長距離練習を多くやると選手生命を短くするという目的もあるようだが、自分が経験したことを振り返ると苦しかった経験が自分の成長を早めたのは理解できるのだ。
120%ぐらいというのはちょっとキツイけど頑張れるという事。200%という2倍やるのは体も精神も壊れる。正直その度合を判断するのは難しいが、成長させる方法としてはいいと思う。

でも、これが見誤っったり、相手に理解されないと今では「パワハラ」になる。
まずは相手にその意図を理解してもらわないとね。
そしてそもそも本人が早く成長したいという意思があるのか?
そこが重要だったりする。
まあ、それは昭和時代だろうが平成だろうが令和だろうが同じだけどね。


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