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旭鉄工の限量経営

旭鉄工は国内生産が大半を占めます。今後、国内の自動車生産が増加するとは考えにくく、売り上げは減少すると予想せざるを得ません。
新たな付加価値の高い仕事を創出し売り上げを補填するならばそれは素晴らしいけれど簡単なことではない。考えたのは「限量経営」。損益分岐点を下げて限られた売上でも生き残る、ということです。
 製造現場でIoTを使った素早いカイゼンにより労務費を下げ競争力を向上させ、IoTデータで正確な原価把握を行って儲かる見積もりを出しつつ赤字部品はカイゼンで黒字化し、経理の数字のカイゼン進捗を経営企画会議でフォローする。こうして製造現場から経営までがIoTのデータを活用するようにしました。
 その結果、損益分岐点はなんと29億円も低下、売上高を160億円でそろえて比較すると利益は10億円も上乗せできました。変動費も下がっているので売上増が利益に直結する体質にもなりました。更なる売上低下に対しても生き残れるよう引き続き体質強化を行っています。

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