2022/10/14

街中とかで、足を滑らせて転んだとき、

逆に何もなかったみたいな顔をしてその場をやり過ごした。

みたいな経験はあるだろうか？

僕はよくある。

足元がおぼつかないからか、

注意力が散漫しているからか、

よく転ぶ。

そういう時は決まって何もないような顔をして

むしろ転んだマイナスを取り戻すようにカッコつけてもいるかもしれない。

子供の頃、思い描いていた大人の自分は人前で転んだりしなかった。

そういうミスはなくなっていって

むしろ子供のときにある全能感からか

スーパーヒーローにでもなれる気がしていた。

あの日テレビで見ていた。

本で読んでいた。

話で聞いていた。

完全超人に

まあ、そんなものになれる奴は一握りで

くだらないミスで、

しょうもない動揺で、

思慮の浅さで、

人前で転ぶ毎日だ。

結局、完璧な人間にはなれない。

いつからか、

達観して俯瞰で見て、

意味のない悟りを開いて、

心を閉ざして

俯瞰で見るなんてのはカッコつけて良いように言ってるだけで、

そのときの姿勢は首を曲げて下を向いている。

俯いているのに足元の障害物に躓いて転ぶ。

そんなのは惨めだ。

せめて上を向いて転ぼうと

ドブの中でも前のめりに倒れようと

それぐらいしようと

そう思うから僕は

転んだ後に今よりももっとカッコつける。

転ばない方法は知らないけど

転んだ後のカッコつけ方なら誰よりも知っているから。

願わくばカッコいい転び方を

#ルームシェア #板橋ハウス #ズッコケ