【ルームシェア】後半何言ってるかわからない【暗号】
2024/01/06
聞こえないからと諦めていた。
理解できないからと諦めていた。
耳はあっても聞く耳は持ってはいなかった。
距離だとか
時間だとかを理由にして
大切なことを見て見ぬふりしていた。
聞き分けはないくせに言い訳ばかりが上手くなって
君との時間を大切にしなかったばかりに
君との時間を失っていた。
窮屈な場所が嫌だった。
何もない場所が嫌だった。
都会にでも出たら何かが変わると本当に思っていた。
君を置いて行って良い理由になると本当に思っていた。
君がいなくなる意味を本当にわかっていなかった。
井の中の蛙大海を知らず
されど空の深さを知る
だけど見ていた空は空のままで
むしろ井の中からみる空の狭さに
掴めそうな危うさに勘違いしていた。
僕は狭い井の中だとしても
君の肩が窮屈にくっついている温もりを愛していた。
本当は見上げた先よりも
傾けた耳の先に
ほんのすぐ隣に
僕の空はあったのかもしれない
少し頑張ればキスできてしまうほど近くに
あったのかもしれない
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