見出し画像

ベルと紫太郎が最終回を迎えました

チャオ!
ほぼ1年ぶりです、伊田チヨ子です。

5月発売のあすかで『ベルと紫太郎』が完結いたしました!
まずは、1話目を描いた時に思い描いていた通りの最終回に辿り着けたことをお知らせします。
こうなってああなって、こういうラストシーンでこの物語は終わるんだっていうものが全部描けました!
本当にありがとうございます。

ベルと紫太郎は私の漫画家デビュー作であり、私が生まれて初めて描いたオリジナル漫画です。
なので、ベルと紫太郎の2人は自分で生み出したはじめてのキャラクターです。
その2人を、きちんと最後のエピソードまで連れて行ってあげられて本当によかった、よかった、と安堵の気持ちでいっぱいです。

そんな拙い、でも思い入れがたっぷりの作品を、思い描いていた通りの最終回に導けたのは…応援してくださった読者の皆さんと、支えてくださった担当さん、兄や友達など数え切れない人の協力があったからです!

皆さん本当にありがとうございます。

さて、もしこの話を聞いて『じゃあ本誌を買って最終回だけでも先に読もう』とお考えになったコミックス派の方は、それはおすすめできません💦とだけお伝えします。

というのも、ベルと紫太郎は基本1話完結の内容の漫画でしたが、この1年間の連載分は全て最終回に向けてお話が続く形式になっておりました。
コミックス派の方は最終回だけ読んでもそこまでに至る流れがわからないのでちんぷんかんぷんだと思います。

なので〜!コミックス派の方は〜!
ぜひこれから発売されるコミックスでその流れを一気読みしてください!

とはいえ、ベルと紫太郎は一巻が出て以来非常に複雑な事情が重なりあい続刊が刊行できておりませんでした。なんと現在コミックスになっていないエピソードは39話もあります!

これから、39話分の加筆修正を行い、さらに単行本用の描き下ろしなどを加えて2冊分(2巻と3巻)の単行本作業を行います。

そう!!ベルと紫太郎は実は2巻と3巻(最終巻)同時にでます!!
2巻で終わると思ったでしょ?甘い甘いフフン
その上、1巻以降は1話ごとのページ数がボリュームアップしておりますので、おそらく…2巻と3巻は1巻に比べてかなり分厚いことになると思います。
厚い、厚いぞ〜!

だだ、今書いた通り作業内容が多いので、ちょっとだけ刊行までお時間をいただきたいです。
私は作品作りの全てを1人で行っていますし、アシスタントさんも雇っていません。
また、ベルと紫太郎が終わっても青騎士の『ディジーレコード0014』は連載中ですから、単行本作業一点のみに時間を注ぐというのはなかなか難しいです。
(※ディジーレコード、どうですか?みなさんが作品をどう感じているのかとても気にしてます。感想があれば是非青騎士公式アカウントに送ってください…)

大変お待たせして申し訳ないのですが、続刊〜最終巻は必ず出るのであと少しだけ!あと少しだけ待っていてください。
待っていただく価値のある本にするぞ!という意気込みもありますし、待ってもらう価値のある作品だと私は信じています。

単行本の進捗は随時Twitterなどでご報告しますので、お楽しみに。
カバーイラストや特典なども決まり次第どんどんTwitterなどで情報を公開していきますので、お見逃しなく!

また、単行本が完成次第、新しい作品にも取り掛かりたいですね。

こちらも楽しみにしていてください!

伊田チヨ子

以前描いた若年層キャラが洋装で集合の扉絵。1番上の清兵衛さんと1番下の文乃は倍くらい違うけど。常に和装の清兵衛さんと半七の洋装を描いたのは、結局この一枚だけになりました。


【ここから蛇足】

お伝えしたい事は以上ですが、ほぼ一年ほどSNSや noteの更新を控えていた事に関して気になっている方がいらしたらいけないので、蛇足ではございますが去年〜現在の状況について少しだけお話します。

去年の9月〜11月頭まで2ヶ月全ての執筆のお仕事をお休みをさせていただきました。
SNSをお休みすると宣言した去年の6月の時点で執筆量がキャパオーバーになりつつあったのですが、無理をして続けた結果漫画の執筆が不可能な状態になり、お休みをいただいた次第です。
そして同時期に家族が病気で倒れ、私はその事でさらにパニックに拍車がかかってしまい
(※今思うとそこまで背負う必要もなかったのに、当時はメンタルが行き詰まっていたので、あらゆることを冷静に受け止められなかったんだと思います…)
ふにゃふにゃの状態で2021年が終わってしまいました。ふにゃ〜!!!

そのような経緯の休載を経て、今年一月のあすかからドキドキしながら再出発したのですが、どう…どうかな!?(※どうかなは読者側の台詞定期)
とにかく今は自分が描けるものを精一杯描いていこうと思います。

まず一つの大きな目標であったベルと紫太郎を無事に最後まで描き切ることを達成出来たので(嬉しい!)、今後は自分の心と体の様子を見つつ、仕事と私生活の最適なバランスを探ることに努めたいと思います。
人はちょっとしたタイミングでふにゃふにゃになってしまうという事を身をもって知ってしまった2021年でしたので、これを教訓にこれからは自分の身体や心ときちんと向き合って働いていきます。

以上のような事を編集部の方とよくよく話し合い、しばらくの間は締め切りに向けて作品を執筆するのではなく、作品が描き上がったらその都度雑誌に掲載していただくという発表方法にすることに致しました。
もちろん、徐々に以前のペースに戻せるようにするのが目標です!

そして今後、おやすみが必要だと感じたら無理はせずに一号見送っておやすみをいただく、などという事もあると思います。

でもそれはこれからも長く仕事を続けられるようにする『前向きなおやすみ』なので、読者の方も前向きに捉えていただけると幸いです!

チヨッ


★サポートしていただいた場合全て今後の原稿制作費、取材費に充てさせていただきます。(むしろ、お気に召しましたらこの記事やツイッターを積極的にシェアしていただける方が嬉しいです!)