【零れ話】大正の女性の下着事情
☆女性の洋装下着〜大正編〜
戦前女子の下着事情をかいつまんでまとめました!明治編と合わせてお楽しみください
【追記】
このように、現代の形のパンツが普及していなかっただけで、大正時代もパンツに相当するもの(ズロース等の下履き)は存在します。
しかしそれを着用していたかどうかはかなりの個人差があり、洋装の時も着物の腰巻のまま人が多かったよ、という話です。決してパンツ(下履き)が存在しないわけではないです。
そして、大正期の女性はパンツ履いてない=下着着けてないという発想について。
そもそもその時期の女性にとっては着物の腰巻こそが『通常の下着』だったのだから、ちゃんと下着はつけています。下着の形状が現代の我々と違っているだけです。なのでノーパンの大正時代はしたらない、エッチだとする考え方は甚だ間違いであると思います。(一時期Twitterで大正時代の女性はノーパンだから下着つけてないというツイートが爆発的に広まったのを見て、うーんと感じてしまいました。)
また、現在の形の三角パンツが日本に普及するのはもっと後なので、当時存在しないものをつけてないからエッチだ、というのは非常におかしな話です。
時代考証で大切なのは、その時代のモノよりも、その当時の人々の価値観や視点だと私は考えています。
ベルと紫太郎の試し読みと購入はこちら
★サポートしていただいた場合全て今後の原稿制作費、取材費に充てさせていただきます。(むしろ、お気に召しましたらこの記事やツイッターを積極的にシェアしていただける方が嬉しいです!)