毒親の自己保身(アルコール依存症で発達障害の父)

私が中学3年生のとき、高校を決めるときのことです。私の母は統合失調症で、そのころ非常に症状が悪化していました。学校へ乗り込んできては、「息子の顔が違う」などと叫び、授業を妨害していました。そのため、私は先生からも厄介者扱いされ、いじめられていました。そんな母を病院につれていこうとすることもなく、社会保障の手続きをすることもなく、父は酒を飲み、母や私を殴ります。
私は居場所を作るため部活動に励んでいました。それがたまたま良い結果となり、その地域で個人種目で優勝したこともありました。
高校をどこにするか決める際、二つの私立の高校からスカウトされまることになります。そのうち一つはそこそこ優秀な高校で、施設もよく、先生の指導も良いとされていました。
私はその高校に行きたかったのですが、私立の高校ということで、学費などが気になりました。もちろん、学費もその他の費用も出してもらえるとのことでした。それは、私が、〇〇地方ブロックで、強化選手に選ばれ、招待選手としても呼ばれるようになっていたからです。
父に相談しました。父は今になってわかりますが、発達障害があり、アルコール依存症でした。
父は、
「お前が挫折したら、高校にいられなくなる」
「そうしたら高校の学費も払わなければいけなくなる」
などと言って承諾してくれませんでした。

高校の先生も交えて、「当然、学費は出しますし、成績は関係ありません。」と説得してくださっても、父は、「息子が挫折したら金を払わないといけないだろう」などといいます。先生方は粘り強く、「高校ですから、教育機関ですから、そういうことは絶対にありません」といっても、「うるさい、かえれ」というような態度でした。

その後も私は何度も話しましたが、暴力を受けるだけでした。

そのため、私は父の命令で、就職するための工業高校へ行かされます。多くの人に、それは間違った選択だったといわれました。それは現在でもいわれます。いくら父が何かおかしいんだといっても、誰も理解してもらえません。私が高校へ行く意思がないからだ、などという人もいたくらいです。高校に入り、試合でスカウトしてくれた先生と会いますが、「あなたの親はなんであんなこというんだ」といわれました。

そもそも、父はいつも私が失敗すると決めつけます。また、私が失敗するときめつけた場合、父が息子をどう助けるかではなく、父がリスクを負わないように行動を強要されます。そのように育てられればネガティブに物を考えるようになります。また自尊心も持てなくなります。三つ子の魂百までというように、そうして形成されたパーソナリティはそうそう変わるものではありません。また、そうしたパーソナリティは個人の問題として評価されます。

父のような変わり者はどこにでもいると思われるかもしれません。しかし、父は母を病院につれていこうともせず、放置するなど、あきらかに逸脱していました。母や母の親戚はもちろん、自分の親戚からも嫌われていました。そのため、誰も助けてはくれませんでした。変わり者ではなく、適切な認知、適切な判断、適切な行動ができない障害なのです。

当然、市役所に、母のことも含めて相談しましたが、相手にしてもらえません。そんな親がいるはずがないと。現在では違うといわれるかもしれませんが、市役所で勤めている人全てが、パーソナリティ障害や発達障害を理解しているわけではありません。Twitterを見ても、偏見を持ちながら、対応せざるをえない苦悩をつぶやいている職員の方がいらっしゃいます。

このような親がいて、問題を抱えている人たちがいます。どのようにすれば、このような親が存在していることを伝えられるのでしょうか。また、世の中の利益となるのでしょうか。

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