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伊勢崎市×ジチタイSMS

こんにちは、小柳至です。

今回は群馬県伊勢崎市における革新的な税回収策についてご紹介します。市の新たな取り組みとして導入された「ジチタイSMS」システムは、徴収率の向上と市民の利便性を大幅に改善した例として注目されています。

伊勢崎市の基本データ

  • 位置:群馬県南部

  • 人口:約21万人

  • 世帯数:9万世帯

SMSによる催告の導入背景

伊勢崎市は、増加傾向にある人口と外国人居住者の多さを背景に、公平な納税推進と徴収率の向上に新しいアプローチを求めていました。これまでの文書や電話による催告では限界があると感じていた市は、税収部門と各部署が連携し、催告方法のトライアルを実施しました。

SMS催告の具体的な実施と成果

トライアル期間中、市税の滞納者を対象に、納期忘れや言語障壁に配慮したメッセージを使用して862件のSMSを送信。これにより、2カ月間で約875万円の税収回収を達成しました。送信後の反応率は約34%に達し、特に短期滞納者からの反応が良好でした。SMS導入により、従来の方法と比較して納付件数は1.8倍、納付額は2.75倍に増加しました。

財政へのメリットと今後の展望

本取り組みにより、伊勢崎市は少ないコストで高い回収効果を得ることができました。具体的には、数万円のSMS送信費用に対して、大幅な回収額を実現。今後、市はこのシステムを他の料金回収や市民への連絡業務にも拡大していく予定です。これにより、職員の業務負担の軽減だけでなく、市民にとってもより気づきやすく便利な方法が提供されます。

おわりに

滞納整理については電話や訪問での催促などが基本となっていますが「速度」の面からみても圧倒的に早いです。従来通りの画一的なやりかたに囚われない良い見本だと思います。
滞納する方は全体の率としては少ないもの自治体としては徴収率が普通交付税の算定などにも影響しますし実は徴収率が低くなるのは死活問題であったたりします。
取り入れやすい事例だと思いますので是非参考にしてください。

伊勢崎市ホームページ/伊勢崎市 (isesaki.lg.jp)

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