中学生の起業はぜんぜんできそうだ

丹波市教育委員会からの委嘱を受けて関わっている、アントレプレナーシップ教育プログラムだが、与えられた時間は5時間。


しかし正確に言うと、授業の5コマ(5×50分)だということで「やるだけやりますけども・・・」とトライはしてみたものの、やっぱりさすがに夏休みに進捗の振り返りをしておかないと無理だろうってことで、今日は90分ずつの振り返りタイムを2枠設けてもらった。


とはいえ11チームの振り返りを二人で90分。それを2回転する。
いやこれ、本当になかなかの業務量だし、難易度がめっちゃ高い。


意欲的な学生だけを集めるならまだしも、義務教育の途中でいきなり、「

アントレプレナーシップについて学ぶのである、本気でやりたまえ」

なんて言われてもウザさしかない。誰だよアンタら!って思うのが普通。
それにもかかわらずちゃんと頑張ってくる中学生たち、めっちゃ素直だ。


とはいえ、せっかくやるなら本気でこっちは関わらないと、真剣にやろうと思ってくれる中学生たちに腑抜けた根性は見抜かれるものだと思う。


なので今日も真剣に彼らに向き合い、やる気がない雰囲気のチームには、厳しいけれど「やる気ない?そんな気持ちでは誰も話は聞いてくれないよ!」とか、いきなり現れてやらされ授業をやっている子たちにはあまりにも酷な言葉を投げかける。

それでも嫌われ役や厳しい役は僕らしかできないので、やるしかない。


そんな「大人の都合でいきなりやらされるアントレプレナーシップ教育」の要素が強いプログラムであるにも関わらず、真剣に取り組んでくれて、ちゃんとインタビューで地域の人たちにいろんな話を聞いてきてくれて、いくらかの提案を投げかけてくれている子たちも出てきた。ツワモノである。


丁寧にこちらからフィードバックができる環境もない中で、ここまでやってきてくれているんだってことが単純にありがたいなと思ったし、なによりも中学生の余りある可能性をめちゃ感じる機会だった。


このままプログラムが進捗するにしても、進捗の振り返りをすることは普段の授業で忙しい先生方には正直なところ無理がある。

そうなると、やはり中間支援的な「起業支援の非営利活動法人」が必要になるだろうと思うので、これを立ち上げられるように準備していくしかあるまい、と思っている。


これはけっこう面倒くさいし、なかなか儲からないことではあるんだけど、それでも地域に起業家マインドを持った子を育てたいという話が上がってきていることは良い兆しだし、これを放ったらかして、せっかく地域の面白い子たちを発掘する機会をみすみす逃すのももったいない話である。


ちと大変ではあるものの、起業×地域×教育ってところに飛び込んでみるかーって感じである。いよいよ。

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