それぞれが歩いた先で出会うとき

最近は、夜行バスかライドシェアで移動することが多いので、すこし久々に新幹線に乗ってみたものの、いい感じの揺れが身体をゆさぶってくるので、めっちゃ眠くて起きてられない。

乗り物で眠たくなるのは、胎内の記憶を思い出して眠くなるんだとかなんとか聴いたことがあったけど本当のことだろうか。よう知らんけど。


昨年からたまたまご縁があって経済産業研修所という、経済産業省の研修所で行われる、創業支援に関する研修合宿の講師でお話しする機会を頂くことができて、これまでの取り組みをいくらかお話しするに至っている。

今年は講師としてすこしお時間をいただくことに加え、研修全体の設計からワークショップの運営に至るまで、メイン講師として全体のプロデュースをさせていただく機会にも預かり、自分が経験してきたことが本当に役に立つことを実感し、なにせ一生懸命に色々とやっておくものだなと思う。


そうした中で、研修講師の選定については経産省の担当者さんに一任し、テーマだけこんな感じの人がいるといいですよねーって相談をしていたところで、山口県周防大島町の大野くんをお招きするという予定だと教えてもらってテンションが上がった。旧知の中である大野君くんと、経産省の研修所で会うことがあるなんてことがあるのかと思って嬉しくなったからだ。



彼が90分に渡る講義を通じて伝えてくれた、家族と島の人たち、また彼が関わる子どもたちへの愛情深さは8年に渡って教育事業に携わり続けてきた、彼の生き様が切り開いてきた分野での自信の表れであるし、本当に誇りを持ってその事業を展開しているのだということが感じられて嬉しかった。


ちょうど昨年から丹波市教育委員会から、アントレプレナーシップ教育プロジェクトチームのメンバーとしての委嘱を受けて活動を始めているが、この分野で大野くんが培ってきた経験に学ぶものはとても大きい。

彼はすでに小・中・高・大そして大人に向けて、起業家として事業をつくるために必要な経験と、それをどんな風に階段で登らせてあげるのかをその身をもって工夫しながら歩んできている。そして、それを地域を巻き込みながら、ひとつひとつ試行錯誤して実績につなげられるよう今も努力を続けているのだ。


奇しくも、創業支援に関わる自治体職員の方々に対する勉強会で再会をした彼の発表はとても学び深いものだったし、それをいま聞けたことが本当によかったし、参考にしようと思ったし、なによりとても嬉しく誇らしい気持ちになった。あいつすげえんやからな、という気持ちで誇らしくなった。


そう、そんな気持ちで誰かに見てもらえるような、そんな風に仕事をしていけるといいなと思う。誰かが自分ごとのように自分の活躍を喜んでくれたらとても嬉しいし、誰かの活躍を僕もまた、僕のこととして喜んでいきたい。


一生懸命に頑張った先で、ふと出会うときに、「お、ええ感じやん?」って思って喜び、すぐまた「ほな、次はもう少し先でな」ってバイバイして次に会うときがまた楽しみになるようなそんな感じで。

それはとっても嬉しいことだな。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。