アントレプレナーシップを育む教育

自分がなにかをできると信じられる人のうち、自分の実力をある程度正しく把握している人であるとすれば、実際の課題の難易度を理解した上でもなおそれが出来ることだと信じている、ということになる。

一方で自分の実力が把握できてない場合には、課題の難易度やその難易度の把握の仕方ががわかっておらず、問題を過小評価しているか、単なる自信過剰であるということが考えられる。


問題を過小評価することも、自信過剰も、そんなにいいことではないと思うけれど、自分を過小評価したり、自己不信に陥るよりは、行動に対する不安が小さいという点で良いような気がする。

失敗はする可能性は高いけれど、これまで経験してきた短い人生経験から言えば、ものごとってのは、意外と人が思っているよりもうまくいくことは多いと思うからだ。やってみればうまくいくってことが多いから、僕はこんな大人になってしまったのだから。


昨年から丹波市教育委員会の委嘱を受けて、キャリア教育分野のうち、アントレプレナーシップを育むための教育プログラムをつくるための検討委員として、今年は公的な立場で市の未来の教育に携わる機会を得ている。

アントレプレナーシップを育むための検討委員としては、株式会社うちゅうの創業者でいまはSagri株式会社の代表を務める坪井くんと、僕が若手人材として任命されており、あとは大学の先生と、地元の学校の校長先生と教頭先生というメンバーなので、僕らが担う責任は相当に大きいと自覚している。


坪井くんと僕の人柄の共通点を考えると、おそらく「自分が信じたことについて、とても諦めが悪い」ということではないかと思う。もうすこし言うと「他人が失敗してようと、自分が諦められるまでは思考・行動し続ける」という、人になんと言われようと概ね聞いていない、というところがある。

結果的には、それでいろいろと実現してきたことが多いので、今回のようなアントレプレナーシップを育むための教育プログラムの検討委員に任命されたのだろうから、「人の話をある程度しか聞かない」とか「聞いているようで聞いてない」とか「聞くけど受け止めない」という、スルー力というのがけっこう大事なんじゃないのかと思うのである。


これはつまり、尊敬しない限りは、年上の人だろうとなんだろうと言うことは聞かないくらいの強さを持っているということである。人の意見に対して素直すぎるというのは、アントレプレナーシップを持った人材とは言えないんではないかと思うのである。ただ確実に素直ではあり、それは自分の直感に極めて素直であるということなのであって、信じる力も強いのである。

それを育てるためには、「自分を信じる力」とともに「他人を無視する力」をいいバランスで持つ必要があると思う。


時間がないので、他人を無視する力についてはまた書く。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。