いつかのその時を信じられるか

「いつかやろうは馬鹿やろう」なんて言葉もあり、いつかという期限を決めることがないスケジュール感覚のなさは、実現をする気持ちがないのと同じという考え方はひとつ僕の中にも十分に備わっているものである、が。


「今じゃないが、必ずいつか実現させる」


という、今やらない言い訳にも感じさせるような、そんなことが実際に起こることもまたけっこうあるものだと思う。それは今を諦めているわけではなく、実現をさせる覚悟はあって、しかし確実にいまやるべきことがこれ以上はないとき、チャンスを伺っていまは機をうかがうという場合のこと。

大事なことは「決して諦めはしないし、常にチャンスを伺う」ということであり、「この試合は僕が諦めるまでまだ終わっていない」という言い方でも近しい感じで表現できるように思う。

スポーツなどの試合は終了時刻が決まっているからこそ、勝ち負けが明確に決まるわけだが、自分がそれをやろうと決めたことが実現するかしないかについては、自分がいつか実現してやるんだという気持ちを捨てない限り、そのゲームは試合時間はものすごく長く、しかも試合は膠着状態が続いて動かない時間が何年も続くかもしれない。


忘れてしまうこともけっこうあるのはイマイチなのだが、僕は素晴らしいアイディアを思いついて、すぐに実現しなくても諦めずに温めることがとても多く、常にそのアイディアを口に出すチャンスを伺い、いまは実現しなくてもとりあえず口に出しておくだけ出して、頭の中にあるものをこの世界にまずは出現させる。

僕自身が忘れてしまうこともあるが、たまにそれが誰かが「例のアイディア面白かったけど、どうなったの?」って言われて思い出すこともあって、そこからまた思い出して、意欲が再燃するなんてこともある。自分の頭の中に置いてしまって、すっかり忘れてしまうくらいなら、誰かの頭に印象付けてどっかでまた時限爆弾が爆発するように、急に爆発してくれた方がいい。


そんなわけで、いつかのその時は、いつくるかわからないけど、諦めない限りはいつかその時がやってくると信じている限りチャンスは失われない。


今日もなんだか、ずーーーーっと温めていた丹波市での企業研修の企画が、もはや夢物語どころか、ものすごい具体的に実現しそうな話ができて、しかもその道のプロが真剣に事業化に向けて議論をしてくれて、こんど丹波市に彼らはきっと来てくれることになりそうだ。遊びに来てくれるのではなく、真剣に事業を丹波市で立ち上げてくれるための検討と調査のために。

しかもその道のプロの中には、企業研修のプロもいれば、金融のプロもいれば、教育のプロもいれば、人事関連のプロもいて、もはや実現しない理由がひとつも見当たらないっていうくらいに確実にやれるイメージが沸くのだ。


東京にきて2年目になり、知り合いも増えてきたし、自分の中で新しい知識も増えたし、能力的な分野の広がりも実感しているし、既存で取り組んできたことの広がりもゆるやかに感じていて、充実この上なき状況である。


東京にきてやりたかったことは、①丹波地域にまだ存在していないが必要ななにか(縁か情報かチャンスか)を手に入れてつなぐこと、②東京に住まう人の悩みごとを知っていま自分が持てる力で解決できるかを試すこと、という二つのことだった。

どちらもいろんなチャンスに巡り会えているし、手応えも感じていることがあるけど、まだまだ実現したいと感じているものには届いていないし、ようやく少しだけ掴みかけてきたような気がする。


そして東京にある大きなきっかけを、ひとつ丹波に運んでゆけそうな、良い予感を感じてきていることは高揚感につながっている。実現に向けて目標を決めて着々と、という感じも悪くないと思うが、実際のところあんまり得意なやり方ではない。

なんだかフワフワとどこにいくのかわからないような動きのなかで、落ちている武器やアイテムを拾い上げて、なんだかたまたまそこで使えちゃうんだという感覚で出会いを楽しむのが楽しいし、それで実現していく奇跡にこそ生きている不思議な楽しさを感じる。そして、いつも実現を信じられる。


ふざけたやつだと思う。だけどいつもうまくいくとわけもわからないけれど信じている。だから、ふとしたチャンスや兆しを、なぜそれとそれが結びつくんだろうって思わせることをつなぐ機会を、見逃さないようにしている。


そうするとわかってくる。
信じているといつかうまくいくのだと。


甘っちょろいだろうが、信じていないならそのチャンスを見逃すのだから、それは必要な条件なのだと思う。うまくいくための兆しを見逃さないこと。


そして転がり始めると勢いづいていくものだ。ニヤリ。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。