ひさびさに帰ってきた

いやー、帰ってきた。静かだー、静かだよ我が家。
常に物音がする都会で暮らしてるから、この静けさの良さを感じる。



ひたすら静かでいい。




「打ったー!伸びる伸びる!入ったー!」



あれ。あ、息子がこたつでパワプロをやっている。
我が家にくると無限に遊べるんで、ずっと遊び尽くしてる。



幸いなことに、我が家は離れて暮らしてからちょうどよい距離感での関わりが出来ているような気が(こちらは)しており、ときどきこの古民家に息子たち2人が泊まりに来る。月1−2回ってところ。今月は2回目。



今日は息子たちが来ているが、来ていなければ今日はシーンと静かなものだったに違いない。静けさを贅沢だと考えることもできれば、寂しさと捉えることだってできるが、そのことをどう捉えるのかはいまの暮らしをどう捉えているのかに依るのではないかと思う。



基本的にひとりでなんにもできないし、ひとりで暮らしてても楽しくない、そういう寂しさを隠さずに生きることを決めている自分は、ちょっとくらい静かな時間があってもいいけど、そんなにたくさん静かじゃなくてもいい。でもずっと都会にいて居心地がいいというタイプでもない。



実家を含めて3つの拠点。
兵庫県丹波市と東京都新宿区と三重県桑名市。



それに加えて、小さい商いをつくる塾で関わるいろんな地域に、一緒に飲んで語らう友達と泊めてくれる家などもあって、転々とくらしているのが今の暮らし。古民家ひとつにとどまるとすれば、それはよほどの修行なんじゃないのかと思うくらい。笑



どうしてこんなに移動するのか。誰かに出会うと何かいいことがあるのか。そんなにも誰かに伝えたいことがあるのか。何か伝えて生み出したいことがあるとでもいうのか。


基本的には、人にいろいろとわかりやすく説明することを心がけているくせに、自分の行動原理があんまりわかっていない。ただ、説明はできないが、この2年ほどずっとひとつの場所に居たいという気持ちがないことは明らかだ。そのおかげでたくさんの経験とつながりが得られたことは間違いない。



でも、経験とつながりを得て、それでなにがしたいというのだろうか。



あ、思い出した。そうだそうだ。
2015年の12月にふとつぶやいたのだ。



「全国を転々として、行く先々でありがとうって言ってもらいながら、お金をもらえるような暮らしってできるかな」



そうだ、そんなこと言ったんだ。
それでこの3年ずっとやってたんだ。なんか、できたわ。



どうだろう。僕の気持ちは満たされただろうか。知っていたけど、そんなことで満たされるわけがない。ただ、やってみたかったからやってみた。



3年やれたなぁ、という感じではある。
そしていろんな人につながり、関わりを持ってきているなあと。



ちょっとそろそろシフトチェンジしたい。
日本を回る気持ちは自分自身の中でわりと満たされたかも(笑)



「場所は問わず、そのとき必要な場所には必ずすぐに行く。だけど僕自身は穏やかに日々を過ごして、誰かのきっかけになるためにこの場所で待っていて、その都度ちゃんと向き合うような暮らしをしたい。」

なんだったら、息子の野球の試合もちゃんと見れたらいいなと思う。



そうだ。着実に自分のやりたいことをやって、その都度きちんと満たして、それで納得して次のステップに進んでいってるだけだ。そういうことだ。



次にやりたいことも、けっこう決まってきている。
それはこの場所を使ってこそやれることだから、そうだ、そろそろ僕はこの家とやりたいことが出来てきた。そして、よりエッジがきいた人間になっていくのだろうな。



いろんな出会いも、それぞれがそっちにシフトしていくために動いてきたような感じがする。



日々というのはなんて自然で、なにごともないように新しいことを受け入れさせていくのだろうなあ。僕がここや、自然や、生き方や、そういうものにシフトして生きていくには、回り道に見えるようなすべてのことは、なぜ当たり前にそれは通らなければならなかったことのように、自然に導かれて学ばせ、そして一定の満足をしてから、揺れて戻ろうとするのだろう。



なんかいろいろ考えて不安になることもまれにあるのだけど、なんでそんなこと考えていたんだろうっていうくらいに、未来にはいつもどーんと道が拓けていくことが不思議だ。不思議だけどいつも通り。なんでだろうな。



うん、なんだかいける気がする。してきた。
インドいって、思いをクリアにしてくる気がする。



なんかワクワクしてきた。
ビールのせいかな。ビールのせいか。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。