見出し画像

MU(マイクロン)の決算結果 (2024Q2)

Micron Technology(ティッカーシンボル:MU / セクター:半導体)が第2四半期決算を発表しています。


予想($) EPS -0.26
実積($) EPS 0.42 ⭕

予想($) 売上高 5.33B
実積($) 売上高 5.82B(+57.7%) ⭕

Non-GAAP Gross profit (M): $1,163 前年同期:-$1,161 📈
Non-GAAP Gross margin: 20.0% 前年同期:-31.4% 📈
Non-GAAP Operating income(M): $204 前年同期:-$2,077 📈
Non-GAAP Operating margin: 3.5% 前年同期:-56.2% 📈


◆NEXT Quarter(来期)のガイダンス◆

予想($) EPS 0.18
提示($) EPS 0.38~0.52 ⭕

予想($) 売上高 5.99B
提示($) 売上高 6.40B~6.80B ⭕

Non-GAAP Gross margin:26.5% ± 1.5%


年間チャート


市場概況から引用


カンファレスコールの要約①

業績

  • 売上高、売上総利益率、EPSがガイダンスの上限を大きく上回る

  • 黒字化達成、営業利益率は予想を四半期前倒しでプラス

  • 需要と価格上昇が好調

要因

  • 旺盛なAIサーバー需要

  • 大半の最終市場における需要環境の健全化

  • 業界全体の供給削減

製品

  • HBM3Eの量産開始、2024年度に数億ドルの収益見込み

  • HBM3Eの2024年の供給分は完売、2025年の供給分も大半がすでに割り当てられている

  • 128GBサーバー向けDIMMモジュールの検証完了、2024年度下半期に数億ドルの収益見込み

  • 232層NAND SSDの売上高前四半期比50%増

  • 25年度にはHBMのシェアがDRAMのシェアに匹敵するまでに拡大する見込み

※HBMは、High Bandwidth Memoryの略称で、従来のDRAMよりも大幅に高い帯域幅を実現するメモリです。HBMは、3D積層技術を用いて複数のDRAMダイを積み重ねることで、従来の2D DRAMモジュールよりも多くのデータを処理することができます。

市場

  • 2024年暦年のDRAMビット需要は1桁台前半の成長

  • 2024年暦年のNANDビット需要は20%台前半の成長

  • 2024年のDRAMとNANDの需給バランスはタイト

  • 2024年のDRAMとNANDの価格は上昇

  • 2025会計年度には過去最高の売上高と収益性の大幅な改善を見込んでいる

※ビット需要とは、半導体メモリ市場における需要量をビット単位で表した指標。

供給

  • 2024年の業界供給はDRAM、NANDともに需要を下回る

  • マイクロンの2024年度のビット供給は需要を下回る


Micronのメモリとストレージ技術がAIに与える影響について


メモリとストレージ技術は、AIの学習と推論の両方のワークロードにおいて重要な役割を果たします。
マイクロンは、データセンターとエッジの両方において、これらの技術を活用する有利な立場にあります。

データセンター

  • AIサーバーの需要は力強く成長しており、2024年にはサーバー総出荷台数の1桁台半ばから後半の成長が見込まれる。

  • マイクロンは、HBM、D5、LP5、大容量DIMM(Dual Inline Memory Module・メモリ基盤)、CXL、データセンター向けSSDなど、AIサーバーに必要なメモリとストレージ製品のポートフォリオを有しています。

  • メモリ帯域幅、消費電力、性能の向上は、AIワークロードを効率的に拡張するために不可欠。

  • マイクロンの顧客は、GPUやASICベースのアクセラレータを搭載したサーバープラットフォームでAIロードマップを推進しており、高性能なメモリとストレージソリューションを必要としている。

エッジデバイス

  • エッジデバイスでは、AI機能の需要がますます高まっている。

  • マイクロンは、LPDDR5、UFS 4.0、NANDフラッシュストレージなど、エッジデバイスに必要なメモリとストレージ製品を提供。

  • マイクロンは、AI機能をエッジデバイスに組み込むためのソリューションを開発している。

マイクロンの展望

  • マイクロンは、AIがもたらす数年にわたる成長機会を半導体業界で最も大きく享受する企業の1つと見ています。

  • マイクロンは、メモリとストレージ技術の革新に継続的に投資していきます。

  • マイクロンは、顧客と協力して、AIアプリケーションの開発と展開を加速していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?