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ORCLの決算結果 (2024Q2)

Oracle(ティッカーシンボル:ORCL / セクター:ソフトウェア)が第2四半期決算を発表しています。


予想($) EPS 1.38
実積($) EPS 1.41 ⭕

予想($) 売上高 13.31B
実積($) 売上高 13.28B (+7.1% ) ❌

Total Remaining Performance Obligations: 80B$. (+29%) 📈

Cloud Revenue (IaaS plus SaaS) : 5.1B$ (+25%) 📈
Cloud Infrastructure (IaaS) Revenue : 1.8B$ (+49%) 📈
Cloud Application (SaaS) Revenue : 3.3B$ (+14%) 📈
Fusion Cloud ERP (SaaS) Revenue: 0.8B$ (+18%) 📈
NetSuite Cloud ERP (SaaS) Revenue: 0.8B$ (+21%) 📈

Non-GAAP Net Income (M): $3,982 (+18%) 📈
Non-GAAP Operating income(M):$5,792 (+12%) 📈
Non-GAAP Operating margin: 44.0% 前年同期:42.0% 📈

◆NEXT Quarter(来期)のガイダンス◆

予想($) EPS 1.64
提示($) EPS 1.62~1.66 ⭕

予想($) 売上高 14.75B
提示($) 売上高 14.39B~14.67B ❌


オラクルのサフラ・カッツ最高経営責任者(CEO)「当社のGen2 AIインフラに対する需要が供給を大幅に上回っているため、クラウド・インフラストラクチャのキャパシティを予約する大型契約を引き続き獲得できる見込みです。加えて今後4四半期で、現在残っている800億ドルの履行義務の43%が収益として認識され、Gen2クラウド・インフラストラクチャ事業は、当面の間、第3四半期で53%増となる超成長局面を維持すると予想しています。」


ラリー・エリソン氏(オラクルの会長兼CTO)「第3四半期に、オラクルはCernerの顧客の大半をオラクルのGen2 Cloud Infrastructureに移行し終えました。第4四半期、オラクルはこれらの顧客に対して、まったく新しいAmbulatory Clinic Cloud Application Suiteの提供を開始します。このAI主導の新システムは、Clinical Digital Assistantと呼ばれる統合音声インターフェースを備えており、医師のメモを自動的に作成し、電子カルテを更新することで、貴重な時間を節約し、健康データの正確性を向上させます。この画期的な新しいヘルスケア・テクノロジーの提供により、今後1年間で、顧客の医療システムの迅速な近代化が可能になり、サーナーとオラクルヘルスは、今後何年にもわたって高成長を続けるビジネスへと変貌を遂げるでしょう。」

5年間チャート

市場概況から引用


カンファレンスコールの要約①

質問者:ジョン・ディフッチ

  • サービスとしてのインフラ(IaaS)売上の49%増は、新規ビジネスのオンライン化とARRの増加によるものか?

  • 前四半期に述べた、大規模なOCI案件にリソースを集中する戦略は今期も継続されるか?

※ OCI案件とは、オラクルが提供するクラウドサービスであるOracle Cloud Infrastructure(OCI)を活用した案件を指します。具体的には、OCI上で稼働するアプリケーションの開発・運用、OCIを利用したデータ分析、OCI上のデータベースの構築など、OCIの機能を活かした様々なサービスが含まれます。

回答者:サフラ・カッツ

  • 大規模な案件への集中はこれから行う。

  • データセンターの容量や電力などの制約により、まだ全ての顧客に対応できていない。

  • 10億ドル以上のAIの新規予約が40件以上あり、まだオンライン化されていない。

回答者:ラリー・エリソン

  • オラクルは記録的なペースでデータセンターを建設している。

  • 小規模なデータセンターも建設可能であり、10ラックで全てのサービスを備えたフルクラウドデータセンターを実現できる。

  • 米国に建設中のAIデータセンターは世界最大規模。

  • 需要が非常に高いため、既存の顧客を満足させるために必要。

  • マイクロソフトとアジュールから20のデータセンターを建設。

  • マルチクラウド契約も締結。

  • 世界中の大手の顧客は、自分たちのオラクルリージョンを欲しがっており、専用のクラウドリージョンを構築している。

  • オラクルのクラウドデータセンターは自動化されており、人件費を増やすことなく運用可能。

質問者:ジョン・ディフッチ

  • 今期のIaaS売上は非常に印象的。

  • RPOは収益を上回るペースで成長。

  • 需要は減速ではなく、増加している。

回答者:ラリー・エリソン

  • RPOの成長(800億ドル)は需要の加速度的な増加を示している。


カンファレンスコールの要約②


質問者:ライモレンショー

  • CernerのアプリケーションをOCIに移行することで、どのような影響があるのでしょうか。

※ Cernerは、アメリカ合衆国ミズーリ州カンザスシティに本社を置く、医療機関向けITソリューションのグローバルプロバイダー。2021年にオラクルが買収。

回答者:ラリー・エリソン

  • CernerのアプリケーションをOCIに移行することで、以下のメリットがある。

    • コスト削減

    • セキュリティ強化

    • 3ヶ月ごとの迅速なアップデート

  • 外来診療所向けの新しいアプリケーションは、今四半期にリリース予定。

  • これらの取り組みを通じて、Cernerの顧客基盤を迅速に近代化することが可能になる。

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