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FDX(フェデックス)の決算結果 (2024Q3)

FedEx(ティッカーシンボル:FDX / セクター:運輸)が第3四半期決算を発表しています。


予想($) EPS 3.45
実積($) EPS 3.86 ⭕

予想($) 売上高 22.04B
実積($) 売上高 21.74B(-1.9%) ❌

Net Income (M): $879 (+14%) 📈

FedEx Express 部門売上高:10.1B$ (-2%) 📉
FedEx Ground 部門売上高:8.70B (+1%) 📈
FedEx Freight 部門売上高: 2.13B (-3%) 📉

・第4四半期にさらに5億ドルの自社株買いを計画
・取締役会が新たな50億ドルの自社株買いプログラムを承認


◆Full Year(今年通年)のガイダンス◆

予想($) EPS 17.40
提示($) EPS 17.25~18.25 ⭕


FedexはG&A(General and Administrative・一般管理費)を含むコスト削減のため昨年1年間で2万2,000人近くをリストラ。



カンファレスコールの要約①

質問

  • 2023年のピークシーズンから得られた教訓と、2024年のピークシーズンに向けた計画について教えてください。

  • フェデックスグラウンドのコスト削減について、詳細を教えてください。

回答

  • 2023年のピークシーズンは、サービス、顧客、収益性の観点から非常に成功した。

  • 2024年のピークシーズンに向けて、顧客との事前計画を強化し、データワークスとの統合プランニングを活用する。

  • ピークサーチャージの獲得にも満足しており、必要な投資を確実に確保している。

  • フェデックスグラウンドのコスト削減は、路線輸送費の削減とネットワークの最適化による。(高コストでアドホックな外線輸送費の多くを定期便のネットワークに移行)

  • 既存のネットワークに余剰容量があり、追加コストなしで需要増加に対応できる。

まとめ

  • フェデックスは、2023年のピークシーズンから学び、2024年のピークシーズンに向けてさらに改善していく。

  • フェデックスグラウンドは、ネットワークの効率化によりコスト削減を続けている。


※サーチャージとは、燃料費や為替レートなどの変動要因による追加料金です。主に、運送業や通信業などで、基本料金に上乗せして徴収されます。

※ピークサーチャージとは、繁忙期に航空貨物運賃に追加される割増料金です。クリスマスシーズンやお盆などの時期には、航空貨物の需要が大きく増加します。

※アドホックな外線輸送費とは、定期便ではなく、必要に応じて利用する輸送手段にかかる費用です。


カンファレスコールの要約②

質問

  • 需要低迷が数四半期続いているが、今後も続くのか?

  • 米国市場では価格環境が変化するのか?

  • 歩留まりの安定や再加速にはマクロ的な追い風が必要なのか?

回答

  • 競争は激しいが、業界では特段変わったことではない。

  • 利回りの改善は一桁台前半で、収益の質に関する戦略を実行している。

  • 2024年には国際市場における逆風が弱まる。

  • 航空貨物市場全体の利回りは30%から40%低下したが、2024年は回復が見込まれる。

  • 国際的な需要に対応するためのサーチャージは2025年度も逆風となるが、2023年度よりは弱まる。

まとめ

  • 競争は激しいが、収益の質を向上させるための戦略を実行している。

  • 2024年には国際市場における逆風が弱まり、収益が改善する見込み。

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