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アメーバピグなど和製メタバースを振り返る~VRメタバースの未来

今から10年以上前の2007年頃、リアルな仮想世界(メタバース)で生活できる『セカンドライフ』が、日本でも話題になったのを覚えていますでしょうか。

セカンドライフでは、現実の都市を再現した街があり、そこでアバター同士で会話できたり、不動産を借りて住む家を持つことが出来たり、作成したオブジェクトを売り買いしてビジネスをすることも可能な、文字通りインターネット上で"第二の人生"を送れるサービスです。
日本企業も相次いで参入して盛り上げようとしましたが、残念ながら、思ったほど盛り上がらず(今でもサービスは継続していますよ)。

その理由として、セカンドライフをプレイするのに、マシンスペックの高いPCでないと、快適にプレイできないという敷居の高さも、大きかったのでしょうか。
セカンドライフが話題になった2007年頃、和製メタバースもいくつか登場しました。

▼和製(日本製)メタバースについて

和製メタバース(仮想空間+アバターコミュニティ)について、説明したいと思います。
和製メタバースの特徴として、マシンスペックを必要としないFLASHを用いたサービスが多く、PCスペックによる敷居がないため、PCさえあれば誰でも始められるというのが特徴です。
その中でも、リリースが2009年で後発ながら、一番の勝ち組になったのがアメーバピグ(リリースから2年で1000万人突破)でした。

PC版アメーバピグの終了が発表

2019年3月12日、驚きのPC版アメーバピグの終了が発表されました。

理由は下記(上記記事の引用です)

アドビシステムズは、「Flash」の開発およびサポートを2020年末をもって終了すると発表。
サイバーエージェントは、「Flash」を使用せずに「PC版ピグサービスの世界を別技術で完全再現してみなさまにお届けすることは困難」と判断し、サービスを終了する。

和製メタバーズが登場して10年以上が経ち、アメーバピグ同様「Flash」を使ったサービスが多いという理由もありますが、今、主要な和製メタバース(PC向け)が事実上のサービス終了に追い込まれています。

▼主要な和製メタバース一覧(PC向け)

私が知る所ではありますが、長くサービスを続けていた和製メタバース(PC向け)は、『ニコッとタウン』を除き、機能の終了が発表されています。

SNS機能が廃止となった@gamesでは、セルフィの世界観を引き継いだ『ポケットランドby @games』のスマホアプリはありますし、

アメーバピグの世界観を引き継いだ『ピグパーティ』のスマホアプリもあるので、

上記のような後継サービスで世界観やアバターを楽しむことは、引き続きできるみたいです。
(所持していたアバターなどが連携するわけではないので、別アプリ扱いですが)

また、Meet-Meに関しては、サービス終了後もSNS機能は継続しており、メタバースで出会った友達との交流は継続できるようアフターフォローをするなど、コミュニティサービスを運営していた企業として、ユーザさんを大切にする企業精神が感じられました。

▼ニコッとタウンの今後は?

PC版アメーバピグ同様、FLASHを用いたサービスニコッとタウンでは、
2019年の新年のご挨拶のお知らせを見ると、脱Flash化の開発を進めているようです。

■ニコッとタウンの脱Flash化 
2017年より開発着手してまいりました、ニコッとタウンの脱Flash化につきまして、PC端末ブラウザ版のリリースを2019年の春頃に予定しています。脱FLASH化に伴い、一部の機能デザインなどの改修も予定しております。
より使いやすいニコッとタウンをお楽しみただければと考えております。

下記お知らせの引用です。

サービス継続の形で運営が動いてくれているのは、ユーザさんにとっては嬉しいですよね。
和製メタバース(PC向け)が少なくなった今日、今後の動向に注目してます。

▼VRメタバースの未来

メタバースは死語になりつつありますが(笑)、2017年2月に登場したソーシャルVRプラットフォーム『VR Chat』が、2018年2月時点で全世界でユーザ数300万人を超え、人気がでてきています。

オンラインの仮想世界でプレイヤーは、人間や、ロボット、宇宙人などのアバターに扮して、しゃべったり、遊んだり、他のコミュニティメンバーが作成した、何百もの世界を探検することができます。

上記の記事を読むと、外国人に日本語で「オチンチンハスキデスカ?」と話しかけられることがあるなど、カオスな世界みたいです(笑)
ただ仮想世界で、自分自身がアバターとなり、身振り手振りや声(ボイスチェンジも可能)も反映して生活するのは、VRなので没入感もあり、まさに「ソードアート・オンライン」のような夢の世界なのではないでしょうか。

10年前のセカンドライフ同様、VRChatはPCのスペックがある程度必要なのと(スマホの普及により、PC自体の所持率も下がっているのもネック)、VR機器を所持する必要があるとなると、現状だとかなりハードルが高いですよね。

VRChatの普及のカギは、下記が必要だと私は考えます。
①VR機器の普及(当たり前ですよね)
②今流行りのVtuberと一緒に盛り上げる
③VRChat上でみんなで遊べるゲームを充実させる

とくに③についてが一番伝えたい所でして、
「VR世界に入ってみんなとおしゃべりしよう」と言われても、結構ハードルが高いです(笑)

VRChat上の仮想世界の体育館に行けば、その場にいる人とバスケゲームが出来たり、サーキット上にいけば、カーレースで対戦できたり、VRChat上でゲームが楽しめて、ゲームを通じておしゃべりするくらいが、私的には理想かなと思います。

和製VRメタバースもこれから登場するのかな。VR事業に力を入れているコロプラさんあたりが出してくれるのを、勝手に期待しております♪

以上となります。
アメーバピグPC版終了の発表が衝撃すぎて、勢いでnoteを書いてみました。
よかったらスキして頂けると嬉しいです♪

(参考:スマホだけでVtuberになれるアプリ紹介)


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