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【読書ノート】ボクたちはみんな大人になれなかった

読書ノート2回目です。
前回の読書ノートはこちら。

今日は燃え殻さんの「ボクたちはみんな大人になれなかった」(新潮社)をご紹介します。


概要)17年前、渋谷。大好きだった彼女は別れ際、「今度、CD持ってくるね」と言った。それがボクたちの最終回になった。17年後、満員電車。43歳になったボクは、人波に飲まれて、知らないうちにフェイスブックの「友達申請」を送信してしまっていた。あの最愛の彼女に。

とっくに大人になった今になって、夢もない、金もない、手に職もない、二度と戻りたくなかったはずの“あの頃"が、なぜか最強に輝いて見える。ただ、「自分よりも好きになってしまった人」がいただけなのに……各界で“オトナ泣き"続出、web連載中からアクセスが殺到した異色のラブストーリー、ついに書籍化。(Amazonより引用しています)

どんなきっかけでこの本を手に取ったか)

話題のこちらの本ですが、2ヶ月前の発売なのに近所のTSUTAYAで2位。燃え殻さんの名前はツイッターなどで知っていたから、思わず手に取りました。本当にいい本ですね、もっと早く読んでいればよかった。

気に入った箇所)

本の中に1行でも自分に刺さる言葉が書いてあればそれは名作だと思っています。この本の中には刺さる箇所が2箇所ありました。

だから、大傑作です。

1つ目は、

もし手順通りにできたとしても、たとえそれが失敗したとしても問題はそれを誰と一緒に味わうんじゃないか?と僕は思ったけど、その言葉はもう打ち込まなかった。たとえハリボテの夢だったとしても、人間は背中のリュックに何か入っていないと前に足が進まないようにできている。

2つ目は、

ポケットの携帯が振動し、彼女からの「おやすみー」とだけ表示されたメールが届く。彼女のいる世界と、今自分がいる世界は同じ時代と思えないほどの温度差があって、なんだか彼女に申し訳ない気持ちになった。

これを読んでいるときの私は、六本木で働く主人公に完全に同化した。

私も主人公と同じように環境が急激に変わった。だから今まで繋がれなかったとんでもない人と簡単につながれる。自分が変わったのではなく、拡大し続ける世界にたった5ヶ月いただけなのだ。

一方で、どこに行くにも、何かを食べるにも一緒にいたらいいのに、と思い出す人がいる。だから、そういう人とのやりとりは神聖なのだ。それ以外の世界はノイズなのだと感じるほど、聖域なのだと思う。

この作品は、そういう存在を思い出させてくれる。だから、当たり前すぎていうのは恥ずかしいぐらいだけど、

「もし相手を失ったら自分の半分がなくなるくらい、悲しい」と思える人がいたら、そのひとのことは大事にしたほいがいい、ということ。

胸に刻みます。


著者)燃え殻
タイトル)ボクたちはみんな大人になれなかった
出版社)新潮社

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【テライヒロプロフィール】
週末手帳エバンジェリスト。女性社長が日本を元気に〜本気で社会を変える女性起業家サロン事務局。日本プロコーチ認定評議会コーチ。週末野心会議2017主催。 複数の肩書きをもって働く「キャリアスライディング」を実践中。


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