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【合法】単行本未収録の漫画を読む方法

こんにちは。
noteを覗いてくださってありがとうございます。

タイトルでも分かると思うが、私は単行本未収録でどうしても読みたい漫画があった。
それはディアプラス2019年6月号掲載の『カラーレシピ・クリア』という読み切り漫画だ。

発売当初、大鬱パワハラ低賃金ブラック会社で働き、地方住みながらも若手俳優のオタクをしていたため、本当にお金も時間も正常な思考も持ち合わせておらず、「今買わなくても次の単行本に載るっしょ!」と浅はかな考えをしてしまい、結局、発売から約4年経った今でもこの読み切りは単行本化されず、全文を読めていない。

幸い、作者のはらだ先生の展示会で原画の一部分を読むことは出来たが、どうしても全文を読みたい。
前書いたnoteでも触れているが、本当にカラーレシピという作品が好きだ。
それなのに、未だに自分のせいで読めていないという事実にイライラする。
あの時ケチらずに正規ルートで買っておけばどんなに良かったことか…!

電子版の配信もとっくに終わっているし、やっと見つけた中古販売サイト ↓ での価格は、

4980円だって(笑)
プレミア価格すぎてうけた


フリマサイトでも上記の値段に近い価格で、「買い逃した私が悪いのは分かるけど、この値段で買っても作者や出版社にお金が行かないと思うとなんだかな…」と諦めていた所、こんなポストを目にした。

国立図書館のことを詳しく調べると、日本で出版した書籍はほぼすべて国立図書館に所蔵されているとのこと。

国立図書館オンラインの所蔵一覧検索で対象の雑誌があるか検索をすると、見事にあった。

             \  ふーん、やってやろうじゃん。/

プリンスオブテニス 越前リョーマ

心の越前リョーマがGOサインを出したので、すぐさま会員登録を済ませた。
会員登録は満18歳以上の日本人なら誰でも無料で登録することが出来る。高い税金を払っていてよかった。


国立図書館を利用して、私がこの漫画を読む方法は2つある。

まず1つ目は、
所蔵されている東京国立図書館に行って読むこと。

2つ目は、
国立図書館オンラインから遠隔複写サービスを依頼すること。

1つ目の方法は、近くに所蔵国立図書館がある人本をまるまる1冊読みたい人が良いと思う。

複写サービスは著作権の問題で、その書籍の半分までしか複写出来ない。
しかし館内でも複写はお願いできるので、もし手元に残したければ気に入った部分だけを館内で複写サービスを利用するのが吉。
しかし、複写にはお金がかかるし、職員に頼む必要がある。(東京館の複写利用料はこちら

2つ目の方法は遠方に住んでいて、印刷費や手数料が移動費を超えてしまう人におすすめ。(印刷費一覧はこちら
ただし、大まかな掲載情報(作者の名前やタイトル、発売月や号)が分からないと申し込めない為、それが分からない場合は記事掲載箇所調査依頼を掛けなければならない。
また、こちらも書籍の半分までしか複写してもらえないので注意が必要だ。


私は後者なので、2つ目の遠隔複写サービスをお願いした。
手続きは案内に沿って入力するだけでとても簡単だった。

申込完了画面


かかった時間は約13日!
少し時間がかかってしまうが、発売を今か今かと待ち続けていた年月に比べれば全然早い。

詳しい時系列は ↓

12/7 午後3時頃 :遠隔複写サービスを依頼
12/15 午前10時頃:複写完了メール受信
12/18 正午頃 : 到着


また、かかった金額は合計852円だった。

金額の詳細は ↓

B4用紙 ¥25×9枚  ¥225
発送事務手数料   ¥250
送料  ¥200
消費税  ¥67
代替振込料(コンビニ払い) ¥110
_________________
合計   ¥852

お願いした漫画の部分は全部で13Pあったが、B4の紙に見開きで印刷してくれていたのでB4が9枚の値段で済んだ。
支払いは銀行振り込みとコンビニ払いが選択出来るが手数料がかかり、同封されている明細に書いてある金額とは別でお金が必要なようだった。


本当にありがたいサービスで救われたが、何故か封筒に貼ってあったセロハンテープが、カッターなどの鋭利な物で封が開けられている状態で届いた。
何故? こんなことは初めてだったのでマジで怖い。
国立図書館とこの件は関係ないとは思うが、いささか不審である。(まぁ中にはBL漫画と金額が書いてある紙しか入っていないので、家族以外に見られても問題はないのだが…)


もし近くの国立図書館に所蔵が無くても、一部の和洋書は近くの国立図書館や承認を受けた一部の図書館に送ってくれるサービスもあるので、検索したときに確認するといいかもしれない。
ただし、雑誌や漫画は対象外なので今回はこのサービスを利用できなかった。(詳しくはこちら

また、一部オンラインで閲覧出来るものも存在する。
でもこれは本当にごく一部の書籍なので、探している物があった人はラッキーだ。


絶版・単行本未収録などで入手困難な書籍(本・漫画・雑誌・地図など)やCDもある(シュチュエーションCDやドラマCDもある)のでどうしても読みたい、聴きたいものがある人は、国立図書館を利用するのも1つの方法として視野に入れてみてはいかがでしょうか?