見出し画像

はぁ? というか えっ? というか

日本に本帰国したが、所用で一時帰米している友達に会いに行った。数ヶ月ぶりでニューヨークの地下鉄に乗って。

待ち合わせ場所は、マンハッタンの中央で、かつ地下鉄や長距離列車のハブであるグランドセントラル駅。来るのは約1年ぶりで、久しぶりすぎて、在米25年長とは思えない、観光客のような高揚感があった。

ところが、行きの地下鉄の車両は全面公共広告。マスクの正しい付け方と正しくない付け方をしつこく表示していることまでは、まあ(よくないが、)いい。

異なる形状で、ドアの隣にあるので嫌でも目に入るエリアのポスターには、

「マスクは、意見のように皆が持つべきもの」

とある。

はぁ?

友達にテキストしたら、「これから意見の代わりにマスクという単語でいけるってことか!」の返信。

そうなの?

待合場所は、ありがちな駅中央の時計台。いままでなら、3重くらいの人の輪に囲まれて、待ち合わせに利用すると、ハチ公広場で人を探し回るようなものだった。

過去形である。マルチンルーサーキングの祝日の昼間に、数人が取り巻く時計台のもと、友人はすぐに見つかった。

ターミナル駅ゆえ、待合用のいすや、フードコートの椅子があるので、どこかに座れるだろうと思っていた。

我々は大変甘かった。フードコートの店の多くが閉まり、待合/フードコート食事用のほぼ全ての椅子とテーブルが取り除かれ、わずかに開いているファストフードの店に顧客用の椅子とテーブルがあるのみだった。数ヶ月ぶりで会ったのに、やむなく立ち話。

せっかく、久しぶりに、グランドセントラル駅に来るのだから、マーケットでそこでしか売っていないパンを買うつもりだった。

店はあったが、ナッツとドライフルーツが入った、手の込んだパンはもう売っていなかった。

帰りの地下鉄も車両全部が公共広告。

大昔に科学者を目指した自分には、100%な科学的証明はないと思っているが、全面広告には驚くべき表明/宣言。

またもや

はぁ?

となりながら、帰宅。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?