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【NUNOUS】 出展社インタビュー #6 @TEXTILE JAPAN SHOWROOM2022SS

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セイショク株式会社


注目を集める新感覚アップサイクル素材「NUNOUS」を展開するのは、岡山県倉敷市にて明治時代に織物製造を始め、昭和時代から染色に取り組み、現在は染色事業を行うセイショク株式会社さんです。


NUNOUSについて


サスティナブルの観点からアップサイクルのマテリアルブランド事業として「見えない大量の廃棄」を「美しく見える化」という考えのもと、2013年に開発に着手し、2018年に「NUNOUS」事業をスタートされました。生産で出てしまった規格外品や条件に満たない価値化されていない繊維資材を、繊維業界ではない分野に活かしたいという思いから「NUNOUS」が生まれました。

異なる繊維を掛け合わせて作られた素材のアップサイクルや処理が課題視されている現代で、素材を選ばずに新しいマテリアルにアップサイクルする事がセイショク株式会社が掲げた解決策でした。

NUNOUSができるまでのプロセス


「布を別の素材にしよう」というテーマからさまざまな取り組みをしていく中で、ベニヤ板などの合板の作り方を布に応用し、布と布の間に樹脂のフィルムを挟み、高温でプレスしてブロック状のSTONEを作りました。(布を樹脂で圧着する技術で特許を取得)

自社でブロック状にして、裁断は木工用などの機械を持つ工場さんで行います。布を重ね合わせると布の歪みが自然に出て、断面は年輪のような偶発的な模様が出てくるのも魅力です。

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NUNOUSの展開について


現在、ホテル業界でティッシュボックスや額縁など、内装に合わせたインテリアプロダクトとしての需要が高まっています。また、石や木などの建材に替わる新しいマテリアルとしても注目を集めています。

「NUNOUS」は"布から出来たマテリアル"ということもあり、今後はアパレル業界でも展開していきたいという思いから、今回のTEXTILE JAPAN SHOWROOM2022SSへの参加に繋がりました。

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前述した大きなブロック状に切り出したタイプの「STONE」に対して、薄くスライスしたのが「SKIN」になります。

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SKINは50mm~0.3mmの厚さ調整が可能で、レザーを縫う際に使用する上下送りのミシンで縫製の実績もあります。レザーのように抜き型裁断もできること、布のように端がほつれない利点も兼ね備えています。

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偶発的に生まれる柄は1点1点異なるのも面白いところ。全く新しいマテリアルがこれからどんなプロダクトになっていくのか、今からとても楽しみです。


書き手 TEXTILE JAPAN SHOWROOM運営スタッフ 宮田能吾

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