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満員電車ではふたつ先のことまで想像してください

やっと1週間の仕事が終わった。来週の途中から夏休みを取れそうだから、週に5日も働く狂った世界のことは上手く撒けたみたいだ。

そんな世界からはもう一生見つからないといいな。

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最近、通勤の都合上満員電車に乗るようになった。

このnoteも数分遅れたことで殺伐としている朝の満員電車の中でちまちま書いたりしてる。

ご存じのとおり、満員電車は人間のイライラがつのる場所で、誰もが余裕をなくし、想像力まで失ってしまう。

たとえば、人がたくさん降りる駅で、目の前の人間を押し退けて降りようとする人がいる。

乗り降りの多いところでは満員電車に乗り慣れたほとんどの人の共通認識として、ドア付近の人は一度降りる。奥の人を出やすくするために。

おそらく、その"誰かを押し退けてまで降りようとする人"も、そんなことは知っているはずだ。たとえ知らなくとも、少し考えれば、ドア付近の人が降りるのをいったん待つか、「降ります」と一言声をかければ、人を押し退けずとも自分もちゃんと降車できることはすぐわかる。でも、待てない。無理矢理、押しきろうとする。

それは別にこの人の前世がブルドーザーだったからではない。余裕がないだけなのだ。満員電車という狂った空間に居続けたことで、最低限持っていたはずの余裕すら失ってしまい、隣の隣の人とか、前の前の人まで想像することすらできなくなってしまっている。だから、目の前の人がすぐに退かなければ、押し退ける。それだけなのだ。

だから、もし満員電車の中で怒り狂ったおじさんに無理矢理押し退けられそうになったら、「このひとの前世はブルドーザーなんだな」と思って許してあげてほしい。これが想像力。失わないでくれ。

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アブノーマルが足りない/アルカラ

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