仮面の下の哀歌

華やかな舞台の下
闇の奥深く蠢めく想い
小舟に乗り
揺らめく水面を往く

己の醜さ故に
麗しき乙女の奏でる音楽を高め
我が誉れとしたい
その欲もまた心の醜さの現れ

哀しみの運命に生まれ落ち
まばゆい光に焦がれ
美しき芸術に
埋没し極める日々

愛し愛されたいと願う時
世に疎まれ生きる者は
何を選び取るのか
何を手放すのか

初めて触れる憐れみと温もり
離れることで満たされる
そのような愛も
確かにここにあるのだ

我は汝を永遠に愛す

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